【歴史】感想:NHK番組「NHKスペシャル 未解決事件 File.10 下山事件 第1・2部」(2024年3月30日(土)放送)

Nスペ 未解決事件(NHKオンデマンド)

NHKスペシャル 未解決事件 https://www.nhk.or.jp/mikaiketsu/

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未解決事件 File.10 下山事件 第1部 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/ZZY4N9Y6XV/
未解決事件 File.10 下山事件 第2部 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/DX9VRJRJ6B/

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放送 NHK総合
【※以下ネタバレ】
 

“戦後史最大のミステリー”として、
いまなお多くの謎につつまれる占領期最大の未解決事件「下山事件」。
今回、その闇が明らかになるー。


作:安達奈緒子 音楽:川井憲次
出演:森山未來 佐藤隆太
大沢たかお溝端淳平 玉置玲央 前田旺志郎 森崎ウィン渡部篤郎 ほか

 

内容

NHKスペシャル 未解決事件 File.10 下山事件 第1部
[総合] 2024年03月30日 午後7:30 ~ 午後8:50 (1時間20分)


誰も解けなかった“戦後史最大の謎”下山事件。捜査の内幕を明かす極秘資料を入手!国鉄総裁は、なぜ“怪死”したのか?巨大な闇に立ち向かった検事の壮絶な闘いをドラマ化


“究極の迷宮”下山事件の謎に挑む検事の闘いを描く実録ドラマ。占領期の1949年、国鉄の下山総裁が突然の失踪後、れき死体で発見された。自殺か?他殺か?検視解剖で、血が抜き取られていたことが発覚。検事の布施健(森山未來)は、記者の矢田喜美雄(佐藤隆太)と共に犯人を追跡。ソ連のスパイを名乗り、暗殺への関与を告白する“謎の男”(玉置玲央)にたどり着く。怪事件の背後でうごめく大国の謀略。執念の捜査の結末は?


【出演】森山未來佐藤隆太大沢たかお溝端淳平,玉置玲央,前田旺志郎森崎ウィン渡部篤郎

 

NHKスペシャル 未解決事件 File.10 下山事件 第2部
[総合] 2024年03月30日 午後10:00 ~ 午後10:55 (55分)


戦後史最大の謎「下山事件」の核心に迫る極秘資料を入手!国鉄総裁は“暗殺”されたのか?秘密工作の実態を明かす「最後の証言」。怪事件の背後でうごめく巨大な謀略とは?


誰も解き明かせなかった“究極の迷宮”下山事件。壮大な謎に独自のスクープで挑むドキュメンタリー編。知られざる捜査の内幕を綴った極秘資料を入手。カギを握るのは、ソ連のスパイを名乗り、総裁暗殺への関与を告白した“謎の男”李中煥。機密文書から、李がアメリカの諜報組織の密命を受けていた可能性が明らかに。反共秘密工作を担った“Z機関”の元諜報員が残した「最後の証言」。占領期の深き闇の奥で見えてきた真相とは!?

 
●第一部 ドラマ

 昭和24年(1949年)7月5日。国鉄総裁・下山定則が行方不明となり、翌6日早く線路で轢死体となって発見される。当時、下山はGHQから職員十万人の解雇を命じられていて労組との交渉が難航していた。当初は、他殺と心労による自殺の両方が考えられていたが、調査の結果列車にひかれた時には既に死んでいたことが分かり、他殺として捜査されることになった。しかし12月31日をもって捜査本部は唐突に解散させられてしまう。


 検事の布施(森山未來)は、圧力の存在を察し、通常業務をこなしながら少人数で水面下で下山事件の捜査を続ける。やがて韓国人・李中煥(り・ちゅうかん)から、下山殺しはソ連の指示を受けた共産党員の仕業だと知らされる。ところが、李の仲間と名乗る男が現れ、李はアメリカのスパイで、アメリカが日本にソ連を敵視させるために下山殺害はソ連の仕業という虚偽をでっち上げたのだと証言する。しかもGHQは日本の捜査関係者に下山事件の捜査を中止するように圧力をかけてきた。


 10年後。昭和34年(1959年)。下山事件10周年で日本中がまた事件を話題にし始めた。松本清張下山事件を「黒い霧」というノンフィクションとして発表し話題となった。やがて事件当時アメリカの情報機関CICのために働いたという人物たちが、下山事件の黒幕はアメリカであると次々と証言する。布施たちは真相を追うものの、結局布施は地方への異動を命じられ、下山事件の捜査は事実上中止となった。


 昭和39年(1964年)7月6日。下山事件の時効が成立した。



●第二部 ドキュメンタリー

 NHKが入手した捜査資料を元にノンフィクションの形で下山事件を描いた内容。


感想

 松本清張の「日本の黒い霧」とかで有名な下山事件を扱った番組。面白かった。

 第一部はドラマ形式で事件の全容を描き、第二部は今度はドキュメンタリー形式で、発見された事実や関係者の証言の映像などを見せていくといういつもの形式。ドラマは見ごたえあったし、第二部の方もまあまあ楽しめました。

 完全に「犯人はアメリカの諜報機関のメンバー」と決めつけていて、そこまでやって良いのかと思いますが、まあ「信じるか信じないかはあなた次第」という事なんでしょうね。
 
 

https://www.nhk.or.jp/mikaiketsu/
未解決事件
大型シリーズ


File.10下山事件
2024年3月30日(土)


第1部 ドラマ
午後7時30分~午後8時48分 NHK G
第2部 ドキュメンタリー
午後10時00分~午後10時54分 NHK G


1949年7月、国鉄職員10万人の解雇に関して労組と交渉中、忽然と姿を消した下山定則総裁。その後、無残な轢死体で発見された。検死解剖の結果、死体から血が抜き取られていたことが発覚。自殺か他殺かをめぐる大論争へともつれ込んでいく。東京地検の主任検事として捜査を指揮することとなった布施健(森山未來)は、自殺として不可解な点が多い事件から、他殺の糸口を探っていく。NHKではドラマとドキュメンタリーの2本シリーズで、いまなお続く「日本の闇」に新たな光をあてる。


第1部 ドラマ
「この事件は謎ばかり。
しかし10年追い続けて見えてきたことがあるんです。」

1949年7月、国鉄職員10万人の解雇に関して労組と交渉中、忽然と姿を消した下山定則総裁。その後、無残な轢死体で発見された。検死解剖の結果、死体から血が抜き取られていたことが発覚。自殺か他殺かをめぐる大論争へともつれ込んでいく。東京地検の主任検事として捜査を指揮することとなった布施健(森山未來)は、自殺として不可解な点が多い事件から、他殺の糸口を探っていく。


朝日新聞の記者・矢田喜美雄(佐藤隆太)は“伏せケン”と異名をとるほどマスコミに情報を漏らさない布施とぶつかり合いながら検察の捜査の核心を追う。複雑な迷宮のような事件を追跡する中で、布施はソ連のスパイと名乗る謎の男・李中煥(玉置玲央)にたどり着く。李は暗殺への関与を告白し、事件の背後でうごめく超大国の謀略と、犯人しか知り得ない驚くべき供述を始めるのだった―。



第2部 ドキュメンタリー
今回、取材班が入手した数百ページに渡る“極秘資料”。
そこには下山事件の知られざる姿が記されていた。


当時の捜査機関が本当は何を追っていたのか。事件に関与した疑惑の人物たちが何を語っていたのか。


中でも注目すべきはソ連の諜報員、李中煥(りちゅうかん)の資料だ。これまで謎とされていた「下山総裁がどう拉致されどこで暗殺されたのか」など死への道程が詳細に語られ、検察は李の供述を事件の真相として追跡していたことが明らかに。


その後、李がアメリカの諜報機関CICに出入りし“ある密命”を受けている疑惑が浮上。供述は真実なのか、虚偽なのか・・・その境界線で捜査は翻弄されていく。この謎に包まれた「李」を知る人物が、アメリカで生きていた事が独自取材で判明。アメリカの元諜報員で、GHQの反共工作部隊、Z機関(通称キャノン機関)に所属していた人物がカメラの前で語った事とは―。さらに事件の背後で、共産主義を弱体化させるためのアメリカ諜報部隊が動いていた実態も判明。「下山事件」「三鷹事件」「松川事件」と怪事件が相次ぐ中、日本を反共の防波堤とするために暗躍していた“工作部隊”の存在とは―。