映画「西部戦線異状なし」 | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ)
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放送 BS12。2023年12月28日(木)
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【※以下ネタバレ】
ドイツの従軍ジャーナリスト、レマルクの世界的ベストセラー小説を巨匠ルイス・マイルストンが映像化した反戦映画の金字塔。1931年アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞受賞作。
1930年公開。ドイツの従軍ジャーナリスト、レマルクの世界的ベストセラー小説を巨匠ルイス・マイルストンが映像化した反戦映画の金字塔。愛国心を胸に前線へ出た若きドイツ兵が、次第に戦争の恐ろしさに飲み込まれていく様子を圧倒的なリアリティをもって描き出す。本作は1931年アカデミー賞4部門にノミネートされ、作品賞、監督賞を受賞。また、2022年には再映画化され2023年アカデミー賞で4部門を受賞、一躍話題となった。(英語・日本語字幕)
あらすじ
第一次世界大戦中のドイツ。学生のポールたちは愛国心を煽る担任の教師に焚きつけられ、クラス全員で軍隊に志願した。しかし学生気分が抜けないポールたちは、訓練で徹底的にしごかれ、当初の浮かれた気持ちはあっという間に吹き飛ばされてしまう。
やがてポールたちは実戦に送られることになり、西部戦線の第二中隊に配属されるが、初の任務でポールのクラスメートの一人が戦死してしまった。ポールたちは、食料もロクに手に入らず、絶え間ない砲撃と敵兵の突撃にさらされるなかで精神をすり減らしていくが、同時に古参兵のカットたちから生き延びるすべを学んでいった。
果てしない戦いの中で、ポールと共に入隊した仲間たちは次々と戦死するか重傷を負って姿を消していった。やがてポール自身も負傷し病院送りとなった。
運よく全快できたポールは休暇を与えられ故郷に戻るが、父親やその友人たちは前線の惨状も知らず、ポールにパリへ進軍するように威勢よくハッパをかけ、いたたまれなくなったポールは無言で立ち去る。さらに母校を訪ねてみると、元担任が相変わらず教え子たちに軍隊に志願するようにと煽っていた。ポールは英雄として生徒たちに何か言うように頼まれるが、戦死は汚く苦しいもので、国のためになど死ぬな、と期待と真反対のことを言い放つとそのまま出ていく。
前線に戻ったポールはかつての戦友たちが殆ど戦死してしまった事を知った。そのあとカットと再会し、もはや故郷は戻るべき場所では無いといい、戦争が終わったら共に商売をしようという。だが直後カットは敵の攻撃を受けて負傷し、ポールが野戦病院に担ぎ込んだ時には既に死んでいた。
塹壕に籠っていたポールは、少し先の地面に蝶が止まっているのをみてそっと手を伸ばす。しかし次の瞬間敵の狙撃兵がライフルを発射し、伸ばした手がぱたりと地面に落ちるところで幕となる。
感想
評価は○(懐かしの名作)。
映画好きなら、見たことはなくてもタイトルだけは絶対知っているはずの超有名作。約40年振りに見ましたが、1930年公開(96年前!!)の映画にも関わらず十分視聴に耐える名作でした。
国のために英雄になる的な動機で志願した若者たちが、戦場の悲惨な環境にさらされてすぐに単なる戦争機械になっていき、経験を積んでいくものの次から次から戦死し、頼りにしていた古参兵も目の前で死亡、最後に主人公もあっさり戦死……、と、これでもかと言うくらい暗い事しか起こらない映画。
にもかかわらず、ストーリーは細かいエピソードを適切な尺でうまく繋いで作っているので、二時間超の映画にも関わらず全く退屈することなく、それどころかのめりこむ様に視聴しました。100年前の映画でこんなに面白いなんて信じられない思いです。
まあ反戦映画なので「面白い」と表現するのもどうかと思いますが、100年前の映画が十分視聴に値するというのがなんともすごい。監督は天才だったのかもしれません。見てない人にも体験してほしい一作でした。
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映画「西部戦線異状なし」12月28日(木)夕方 6:00~8:10
【ストーリー】
第一次大戦下のドイツ。高校生のポール(リュー・エアーズ)たちは、教師に愛国心を煽られ、入隊を志願。しかし、訓練では上官にしごかれ、戦場では友人たちが次々に命を落としていく。ポールは自分が生きるために敵兵を刺し殺すが、妻子の写真を見つけて苦悶する。休暇を取って郷里に戻れば、教師は相変わらず学生たちを扇動していた…。
【スタッフ】
監督:ルイス・マイルストン
【キャスト】
役名:キャスト
ポール:リュー・エアーズ
カチンスキー:ルイス・ウォルハイム
ヒンメルストス:ジョン・レイ
フランツ:ベン・アレクサンダー