感想:NHK番組「ザ・プレミアム」『玉音放送を作った男たち』

玉音放送をプロデュースした男―下村宏

ザ・プレミアム 玉音放送を作った男たち http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3593/2625166/index.html
放送 BSプレミアム。2015年8月1日(土) 19:30〜21:00放送

【※以下ネタバレ】

NHKドキュメンタリー - ザ・プレミアム「玉音放送を作った男たち」
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3593/2625166/index.html
日本の敗戦を昭和天皇自らが語りかけた「玉音放送」には、それを実現へと導いた仕掛け人がいた。時の情報局総裁・下村宏。彼は昭和18年にいち早く玉音放送のプランを着想し、昭和20年8月に天皇に単独拝謁して実施を訴えた。そして実現にこぎつけるや、それを阻止しようとする反乱軍と対峙し、15日の放送を死守したのである。下村の手記などの資料を軸に、あの歴史的な放送を実現した人々の姿を、ドキュメンタリー・ドラマで描き出す。


【出演】柄本明青木崇高瀬戸康史高橋一生上田耕一豊原功補原田美枝子,【作】佐藤善木


チャンネル 2015年8月1日(土) 午後7時30分(90分)

あらすじ

 昭和20年8月15日のいわゆる「玉音放送」。これを実現させたのは、情報局総裁(国務大臣)だった下村宏だった。下村は逓信省朝日新聞重役、日本放送協会会長、といった仕事を歴任し、昭和20年に鈴木貫太郎内閣で情報局総裁に就任した。彼はラジオが国に統制され、真実とはかけ離れたデタラメな内容を放送していたのを憂い、軍部をなだめつつ出来るだけ国民に真実を伝えるような方向へと変えていった。

 そしてもはや敗北が不可避だと悟ると、国内の混乱を避けるため、国民を納得させるため、天皇自らに終戦宣言を行なってもらう玉音放送を企画する。しかし天皇の周囲はラジオで天皇の声を流す事はまかりならんと門前払いだった。しかし下村や部下たちは粘り強く話を進め、ついに天皇に拝謁して実施を訴え、ついに実現への扉を開く。ところが放送直前14日、戦争継続のため玉音放送を阻止しようと近衛兵の一部が反乱を起こし、下村たちも拘束される。だが、最終的に反乱は鎮圧され、無事玉音放送は実施された。

感想

 史実をベースにしたドキュメンタリードラマ。シナリオがいい出来で、下村宏役の柄本明の演技も素晴らしかったし、元仮面ライダーキバ瀬戸康史のアナウンサー役とかもはまってたし、有名な放送直前の近衛兵による反乱もキチンと描かれていたし、と、傑作でした。こういうドラマをスッと放送してくるからNHKはわりと侮れません。

キャスト
情報局総裁 下村宏 (柄本明
情報局秘書官 川本信正 (青木崇高
日本放送協会アナウンサー 和田信賢瀬戸康史
陸軍少佐 畑中健二 (高橋一生
内閣総理大臣 鈴木貫太郎上田耕一
情報局次長 久富達夫 (豊原功補
下村宏の妻 下村文 (原田美枝子

参考

ザ・プレミアム 「玉音放送を作った男たち」 | 制作番組 | テレビマンユニオン | TV MAN UNION
http://www.tvu.co.jp/program/gyokuon_201508_2/