【深読み読書会】感想:NHK番組「シリーズ深読み読書会」『横溝正史禁断のベストセラー!? 「悪魔が来りて笛を吹く」』(2019年10月9日(水)放送)

悪魔が来りて笛を吹く (講談社プラチナコミックス)

シリーズ 深読み読書会 http://www4.nhk.or.jp/P4207/
放送 NHK BSプレミアム

【※以下ネタバレ】
 

10月9日水曜
NHKBSプレミアム 午後10時00分~ 午後11時00分
シリーズ深読み読書会「悪魔が来りて笛を吹く横溝正史)」


名探偵・金田一耕助シリーズ「悪魔が来りて笛を吹く」を深読み。華族が暮らす洋館、砂占いで現れる悪魔の紋章、フルートの旋律…華麗な筋立ての裏の裏まで読み解いていく


必読の作家・作品の魅力に迫る文学エンターテインメント、今回は名探偵・金田一耕助ものの人気ミステリー「悪魔が来りて笛を吹く」。舞台は華族が暮らす洋館。不気味なフルートの音とともに、連続殺人の幕が開く。「悪魔」とは誰なのか?横溝正史が挑んだタブーとは?登場人物の名前に隠された暗号とは?太宰治「斜陽」や源氏物語ゲーテやオペラとの意外な関係とは?手練れの文学探偵たちのスリリングな「深読み」が展開する。


【出演】高橋源一郎島田雅彦道尾秀介,【司会】鈴木杏,【語り】松尾剛

 

番組概要

 お題となった一冊の本を、集まったゲスト「文学探偵」たちが色々と読み解いていくという趣旨の番組。作品の内容を、イラストをふんだんに使いながら完全ネタバレで紹介しつつ、その内容に「文学探偵」たちが色々と考察したり意見を述べていく、という構成。

今回の参加者は
高橋源一郎 … 作家
島田雅彦 … 作家
道尾秀介 … 作家
鈴木杏 … 女優


お題の作品

 今回のお題は「悪魔が来りて笛を吹く」(横溝正史)(1951~53)

(※以下、小説のオチまで完全ネタバレ)

 昭和22年。銀座の宝石店「天銀堂」で、何者かが店員に薬と偽って青酸カリを飲ませ、店員を殺害して宝石を奪うという凄惨な事件が発生する。そしてその犯人と疑われた椿英輔(ひですけ)・元子爵は後に自殺死体となって発見される。

 金田一耕助は、椿英輔・元子爵の娘・美禰子(みねこ)から、父親は実は生きているのではと捜査を依頼される。そして、椿邸では故・椿子爵作曲のフルート曲「悪魔が来りて笛を吹く」が突然響き殺人が発生する。それ以後、何者かの手によって椿邸に住む者が次々と殺されていく。

 最後、真相を突き止めた金田一が犯人を指摘しようとすると、書生・三島東太郎が自ら名乗りを上げ、告白状を差し出す。三島は椿家の一族の近親相姦で生まれた子供で、呪われた自分の運命を作り出した一族を殺害していたのだった。最後に三島は毒を塗ったフルートで「悪魔が来りて笛を吹く」を奏でて自殺する。

ゲストの語り

華族がテーマなのは、太宰治の「斜陽」ぽいテイスト。

華族の一族の三つの苗字は天皇家を暗示している?
 
 
 

感想

 NHKが定期的に放送している「深読み読書会」の新作。今回のお題は横溝正史の「悪魔が来りて笛を吹く」。

 今回も、いつものごとく「文学探偵」たちが、小説を朗読しては、この部分はああだこうだと、適当に(?)思いついたことをしゃべり倒しているだけの内容でしたが……


 なんか今回はやたら浅いというか、「太宰治が……」とか「横溝は大の金田一ファン」とかやくたいも無い事を喋っているだけで、聞いていて「おおう」とか思うところが何一つなくてがっかりしましたわ。今回は外れでしたな。
 
 

他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

「シリーズ深読み読書会」内容まとめ

perry-r.hatenablog.com
 
 
横溝正史自選集〈5〉悪魔が来りて笛を吹く