感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第25話「渦巻く墓標」

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東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第25話 渦巻く墓標 (「暗黒星大接近」より)

 

あらすじ

 「暗黒星大接近!」編・第1回(全4回)

 ある日突然「ザロ博士」と名乗る男が太陽系のあらゆる通信・放送の電波をジャックし、「太陽系に暗黒星が近づいており、あと二週間で地球は破滅する」と予告した。そして自分だけが滅びを回避できるため、政府は自分の組織する「太陽系防衛隊」に権力を渡せと要求してきた。

 政府は慌ててザロ博士の指定した座標を調べると、本当に暗黒星が存在しており、また太陽系内の天文学の権威たちがことごとく姿を消していることも解る。ザロ博士は、暗黒星を見つけられなかった無能な天文学者たちは、自分たちたけが助かるためさっさと逃げ出したのだと決めつける。それを知った民衆は、政府がザロ博士の提案を飲むようにと騒ぎ始めた。カシュー主席は最後の手段として、キャプテンフューチャーに出動を要請した。

 フューチャーたちは早速暗黒星を調べるが、直径が地球の12倍半もあるにもかかわらず、質量が宇宙船一隻分しかない、まるで風船のような天体であると知り驚く。さらにフューチャーは、消えた天文学者たちは、自ら逃走したのではなく、ザロ博士一味に誘拐されたと見当をつけ、天文台のある火星に向かう。

 火星の天文台にザロ博士の手下が現れ天文学者を拉致するが、その学者は変装したオットーだった。フューチャーはザロ博士の宇宙船にこっそり忍び込み、捕まっていたジョーンと天文学者(名前不明)を見つけるが、宇宙船が発進してしまい、オットーは船から振り落とされて火星に取り残される。オットーは一緒に船から転落したザロ博士の部下が、地球人だったはずが、何故か猿人のような姿になっているのに気が付く。

 一方フューチャーたち三人はザロ博士に捕まるが、すぐさま脱走し、救命艇ライフカプセルで逃げ出す。ところがライフカプセルは宇宙気流に流され、宇宙のサルガッソーへと流されてしまう。かつてフューチャーはサルガッソーからの脱出に成功したことがあるが(→特別編「華麗なる太陽系レース」 http://perry-r.hatenablog.com/entry/2016/10/07/232054 )、あの時のような幸運は二度とありえないだろうとつぶやく。続く。


脚本:辻真先


感想

 ザロ博士の口調が時代がかっていて、第一エピソード「恐怖の宇宙帝王」編の宇宙帝王とノリがそっくりなので、もしやと思ったらやはり脚本は久々の辻真先先生でした。悪党のボスが「余」と自称するとか、子供向けっぽくないところがいかにもです。またザロ博士の声が悪党声の柴田秀勝氏というのも良いですな。

 今回、オットーがいたずらでミニロボットを作ってグラッグのところまで歩かせ「パパ! ぼくはグラッグジュニアだよ、パパはサビだらけの鉄屑だけどもう離さないよ!」とかしゃべらせておちょくるシーンがちょっと笑えました。まあこの話は原作では「透明惑星危機一髪」の中のワンシーンなのですけどね。
 
 

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アニメ「キャプテンフューチャー」あらすじ・感想まとめ
 
 
恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近! <キャプテン・フューチャー全集1> (創元SF文庫)