東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送・東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。
【※以下ネタバレ】
第35話 幻影の惑星 (「魔法の月の決闘」より)
あらすじ
「魔法の月の血闘」編・第3回(全4回)
ロケ隊は惑星スティックスに到着するが、スティックス人は他の星の種族がやって来ることを嫌がっており、ロケ隊もさっさとこの星から立ち去るようにと警告する。ヴァルディーンは「フューチャー役俳優のチャン・カースン(実は本物のフューチャー)にフューチャーだと名乗らせ、スティックス人を説得させれば良い」といってフューチャーたちをスティックス人の町に向かわせる。
フューチャーはスティックス人の催眠術で、自分が本物だと明かしてしまうが、それでスティックス人の町に迎え入れられる。フューチャーはスティックス人にダイヤモンドを狙う陰謀が進行中であることを警告すると、スティックス人はいざとなったら先祖伝来の最終兵器「神の灰」を使うという。
やがてロケ隊がスティックス人に吹き矢で攻撃され、死傷者を出してしまう。フューチャーはその「スティックス人」たちが、実はヴァルディーンに雇われた地球人の変装だと看破する。ヴァルディーンはスティックス人が暴力事件を起こしたという事実をでっちあげることで、太陽系政府がスティックス人の自治を廃止し、この星を直接統治するように仕向けるつもりだった。そしてどさくさのうちにダイヤモンドの採掘権を得る腹だった。怒ったスティックス人は、地球人の町に夜明けに「神の灰」で攻撃をかけると宣言する。
フューチャーは地球人の町へ戻って自分の正体を明かし、住民たちにはやく脱出するように説得するが、町の人間は全く聞き入れない。そして町にはスティックス人たちが迫っていた。
脚本:金子武郎
感想
ヴァルディーンが吹き矢を用意したりして、何を企んでいるのか不気味でしたが、その陰謀の正体は「部下にスティックス人のふりをさせて映画ロケ隊を襲撃させ、最終的にスティックス人の自治権を奪い取る」というゲスイけど別にすごくもなんともない物で、もう脱力モノでした。こんな事件にキャプテンが出張ってこなくても、私立探偵あたりが解決すればいい案件なのでは。
あと、劇中で何度も、「惑星」スティックスを「幻影の星 マジックムーン」と紹介するのが気になって仕方ない……、原作ではスティックスは冥王星の衛星の一つなのでマジックムーンでも何でも問題はありませんが、アニメ版では「惑星」ということになっているのに……