TVアニメ『citrus』公式サイト http://citrus-anime.com/
放送 BSフジ。
今年の冬クール（2018年1月）に放送しているアニメ「citrus（シトラス）」。３話目まで見てみたが、思ったよりも面白い。あと、アニメでこういう百合もOKになったのかと思うと、ちと感慨深くもある。
概要
ギャルだけど初恋も未経験なjk・柚子は、親が再婚した都合で女子高に編入することに。彼氏ができない！ と不満爆発の転校初日、黒髪美人の生徒会長・芽衣と最悪の出会い方をする。さらに、義理の姉妹になった芽衣と同室で生活することに・・・!? 正反対のjkふたりが反発して惹かれ合う姉妹のlove affair、始まる！
という百合系ストーリー。ただし、今までのアニメで放送されていた、キャッキャウフフ系百合アニメとは一味もふた味も違うのがミソではある。
コミック百合姫連載漫画
原作は一迅社の百合漫画専門誌「コミック百合姫」で絶賛連載中の作品。
「百合姫？ 知ってる知ってる！ 僕らの大好きな『ゆるゆり』が載っている雑誌でしょ？」
確かにその通り。しかし「ゆるゆり」は百合姫の中では例外中の例外と言っても過言ではない作品で、百合姫全体の雰囲気はゆるゆりのノリとはかけ離れている。
基本的には「百合姫」は、少女漫画をベースに百合要素を先鋭化させた作品がメインであり、「女性漫画家が、女性読者のために、女性のための百合を描いている雑誌」である。男が読んでも面白い「ゆりゆり」は異端と言っても良く、殆どの作品は半端な男性読者を拒絶する雰囲気である。
キャッキャウフフ無しのガチ百合
citrusは、その手の百合姫連載作品の中でも先鋭側の最右翼に属する作品、と言える。ハード目の学園漫画に百合要素を取り混ぜたもので、男性が読んで楽しめるような要素はゼロ。よって私は連載一話目時点でもう投げ出した。
（あと絵も男性向きタイプとは言い難いタイプ）
↓
しかし、この度テレビアニメ化されたため、一体どんな風に仕上がったのだろうと興味半分で視聴してみたら、結構見れるので驚いてしまった。もちろん予想通りのガッチガチの女性向きで、「きんモザ」とか「ごちうさ」のような「フワフワした女の子仲良しアニメ」を期待する向きは最初から振り落とす気満々だが、甘い百合とかを期待せずに「学生が主役のシリアス系ドラマ」のような視点で見れば、結構悪くない。
あと、「百合姫の屈指の硬派系」らしく、男がギョッとするようなレズシーン（百合ではない）を無造作に突っ込んでくるのが刺激的ではある。
まだ３回しか放送していないのに、主役の柚子（竹達彩奈）が義理の妹の芽衣（津田美波）に服をひん剥かれて強引にキスされるシーンが何度も出て来るし、あと廸子の友人・はるみ（藤井ゆきよ）が漫喫で「百合漫画に女同士でやるシーンが載っていた」と言って、廸子の足を開かせて間に体を割り込ませるシーンが前触れもなく登場したりするなど、下手な男向けエロアニメより余程際どい事をやっていたりする。
アニメは、正直この先上昇するのかコケるのか全く見当がつかないが、なんとも気になる作品であることは間違いないところではある。
おまけ
主役の廸子役の竹達彩奈。売れっ子なのに、というか「だから」なのか、このアニメとか、「kiss×sis」とか「おくさまが生徒会長!」とか「世界でいちばん強くなりたい!」とか、エロヒロイン役をやっている印象がやたら強い。まあ、その他の普通のヒロインも多数こなしているはずだが（というか実際今期は「だがしかし2」と「ラーメン大好き小泉さん」でも主演している）……、エロ仕事をいとわずやってくれているという事で有難がるべきであろうか。
制作会社
パッショーネ
スタッフ情報
【原作】サブロウタ(コミック百合姫、一迅社)
【監督】高橋丈夫
【シリーズ構成】ハヤシナオキ
【キャラクターデザイン・総作画監督】伊集院いづろ
【音楽】高橋諒
【音楽制作】ランティス
【プロデュース】インフィニット
音楽
【OP】nano.RIPE「アザレア」
【ED】Mia REGINA「Dear Teardrop」
キャスト
藍原柚子：竹達彩奈
藍原芽衣：津田美波
谷口はるみ：藤井ゆきよ
桃木野姫子：久保ユリカ
水沢まつり：井澤詩織
丸田加代：葉山いくみ
タチバナ・サラ：金元寿子
タチバナ・ニナ：松嵜麗
藍原翔：前野智昭
藍原梅：植田佳奈
