2018年になってこのゲームのリプレイを見ることが出来ようとは……、と感涙にむせぶような記事を見つけました。同人誌「ゲームジャーナル」Vol.53(1998年7月発行)の付録ゲーム「戊辰戦争」のリプレイです。
※(2024/05/28)コンテンツが移転していましたのでリンクを張り直しました
2018年07月03日
東北諸藩の頑強な抵抗に、奇跡のアボルダージュ!が、最後は、谷千城の雨中突撃が決定打に!~戊辰戦争(同人GJ) : 歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei
http://chiharakai-zwei.blogto.jp/archives/385854.html
2018年07月04日
東北諸藩の頑強な抵抗に、奇跡のアボルダージュ!が、最後は、谷千城の雨中突撃が決定打に!~戊辰戦争(同人GJ) その2 : 歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei
http://chiharakai-zwei.blogto.jp/archives/385855.html
●ゲーム「戊辰戦争」とは
戊辰戦争は、歴史的にはめちゃくちゃ有名ですが、基本的に薩長/新政府軍側が幕府側を一方的に踏みつぶしていくような戦いばかりなので、歴史物語として読む分には面白いのですが、ゲームの題材にするには難しいテーマ。それを見事にゲーム化したのがこのゲームです。
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まだ、ゲームジャーナルが同人誌の時代(平成10年)に発表された、会津・北陸戦争の戦略級アイテムになります。コンポーネントは、雑誌掲載の制限から、ハーフマップに、ユニット数180のミニゲーム風です。が、その中味は、デザイナー自ら「盛り込める物はどんどん盛り込むべし」と語っているとおり、新旧の幕末維新アイテムでも屈指のハードゲームになっています。
1ターンは1ヶ月を表し、彰義隊討伐の起こった1868年5月からスタートし、最長は翌年2月までの10ターンです。勝利条件は、薩長軍は会津城を占領すれば勝利で、幕奥軍は江戸または京都を攻略すれば勝利です
この時点で、どれだけ複雑なシステムか、わかるでしょう。これに詳細極まる各種修整や特別ルールが加わるため、1ターンあたり、前半は1時間程度がかかります。かつ、まともにプレイできるようになるには、数回の演習(習熟)が必要です。慣れないうちは、新政府軍があっという間にサドンデス負けを喰らいます。ある意味、「ツクダ以上にツクダ」ゲームかも?!
まあ、「マイナーテーマーが大好きだったアドテクノスのテーマ選び」と「ツクダホビーの詳細なシステム」を合体させたようなイメージですかねぇ。ゲーム開始前にキャラクターの生死を決める「生き残りチェック」という儀式(?)が有り、これにより史実で死んだはずのキャラが生きていたり、逆に大活躍したはずのキャラが死んでしまって出てこなかったり、というIF要素が有るのが、なんとも20世紀のゲームの匂いがします。
記事にも書かれていますが、コンポーネントは小ぶりな割に、ルールは相対的にヘビー級で、おいそれとプレイできるものではないので、ゲームジャーナル誌に掲載されたリプレイ(かなりふざけ気味)以降、プレイされたという話を見たことも無かったのですが……、まさか20年ぶりに読むことになろうとは…… 大河ドラマ(西郷どん)効果でしょうか。
それにしてもこのゲームをソロプレイでこなすとは凄い……