【映画】感想:映画「アンブレイカブル」(2000年:アメリカ)

アンブレイカブル [Blu-ray]

BS朝日 http://www.bs-asahi.co.jp/movie/
放送 BS朝日 2018年6月30日(土)

【※以下ネタバレ】

シックス・センス』のM.ナイト・シャマラン監督とブルース・ウィリスが再びコンビを組んだSFサスペンス。131人もの犠牲者を生んだ悲劇的な列車事故に遭遇し、たったひとり無傷で生き残った男・デヴィッドは、自己の存在意義を問うようになり…。

 

あらすじ

 ある日列車脱線事故が発生し131人が死亡するが、ただ一人の生存者デヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)はかすり傷一つ負っていなかった。デヴィッドは大学時代はフットボールのスター選手だったが、交通事故を起こして大怪我をした結果プロへの道を断たれ、今はフットボール場の警備員の仕事をしていた。また妻との関係も上手くいっていなかった。

 そんなデヴィッドの前にイライジャ・プライス(サミュエル・L・ジャクソン)という男が接触してくる。イライジャは生まれつき骨が極めてもろいという難病を抱えていたが、今はアメコミ関連の画商として成功していた。イライジャはコミックは現実世界の反映であり、スーパーヒーローも現実にいると考えていた。そして不死身のデヴィッドこそがそのヒーローだという。

 デヴィッドはそんな話を一蹴するが、自分が昔から病気をしたことが無く、また自分が常人を超える筋力を持っている事に気が付く。デヴィッドは幼いころに溺れかけたことを理由にイライジャに超人ではないと否定するが、イライジャはそれこそヒーローに必須の「弱点」であり、デヴィッドは水が弱点なのだという。

 デヴィッドは自分が危険な人物を感じ取る能力があることに気が付いており、イライジャの言う事を信じ始める。そもそも大学時代に怪我をしたというのも、結婚するための口実で本当は怪我一つしていなかった。デヴィッドはイライジャのアドバイスで雑踏の中に行き、監禁暴行犯を見つけ出して犯人を倒し被害者を救い出す。

 翌日。デヴィッドはイライジャに会い、イライジャは新聞記事を見てヒーローの誕生を祝福する。しかしデヴィッドはイライジャに握手した瞬間、イライジャが自分の遭遇した列車事故を始めとして、様々な大惨事を引き起こしていたことに気が付く。イライジャはヒーローを見つけるため無数の事件を自ら起こしており、自分の存在意義はヒーローの対極にある悪になる事だったのだと宣言する。イライジャはデヴィッドの通報で精神の病院に送られる。終わり。


感想

 評価は△。

 1999年に大ヒットを飛ばした「シックスセンス」の、M.ナイト・シャマラン監督&ブルース・ウィリスが再度コンビを組んだ映画でしたが……、これが空振り。「シックス・センス」は最後のオチが効いていて、(そこまで真相に気が付かなかった人は)「やられたぁ」となる映画でしたが、今回はキモとなるオチが弱すぎた。

 映画は、延々とイライジャとデヴィッドによる「お前はヒーローだ、いや違う」論争だけで進め、終盤にようやくデヴィッドがやる気になって、中年ヒーローが誕生。ということで、ここまで見て「え、もしかしてこれで終わりなの……?」と唖然としていたので、実はイライジャが散々テロをやらかしてきた悪党で、この映画が「実はスーパーヒーロー対悪党の物語だった」という事に気が付かされてちょっとニヤリとしましたが……、ニヤリとしただけです。

 この内容は、106分もかけてやるようなたいそうな物じゃありませんよね? トワイライトゾーンとかあの手の「30分ドラマ」のシナリオならともかく、映画一本撮るには中身が無さ過ぎた……
 
 

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映画パンフレット 「アンブレイカブル」 監督 M・ナイト・シャラマン 出演 ブルース・ウィリス サミュエル・L・ジャクソン