感想:アニメ「宇宙戦艦ティラミスII(ツヴァイ)」第13話(最終回)「BATTLE OF THE HEKATONKHEIRES PARTⅡ」:最後までバカアニメでした(笑)

TV アニメ「宇宙戦艦ティラミスII」主題歌 Gravity Heart

TVアニメ『宇宙戦艦ティラミス』公式サイト http://tiramisu-anime.com/
放送 BS11。10分ショートアニメ。全13話。

【※以下ネタバレ】
 

第13話(最終回) BATTLE OF THE HEKATONKHEIRES PARTⅡ (2018年12月24日(月)深夜放送)

あらすじ

 キャデラックは地球(にある家庭裁判所)を破壊するため、巨大兵器ヘカトンケイルを地球に向けて突進させていた。スバルたちは人型兵器の推進力でヘカトンケイルの進行を止めようとするが、全く効果が無かった。そんな時、スバルはヘカトンケイルの外壁に、操作マニュアルとコントローラー(ファミコンの2Pプレイヤー用のアレにそっくり)を見つけてしまう。

 スバルは盛り上がっている仲間やイスズたちを気遣い、仲間たちの努力が実ったような感じでそっとヘカトンケイルの進行方向を変えてあげる。さらにマニュアルには自爆コマンドが書かれていたので、味方の攻撃が効いた様に見えるように、こっそりコマンドを打ち込んでヘカトンケイルを破壊する。

 最後。イスズたちは地球連邦軍との共闘を終え、ティラミスを去った。しかしスバルはイスズが目につけているあのアイテムを忘れていったことに気が付き、慌ててデュランダルで追いかけるシーンで〆。


脚本/佐藤裕
絵コンテ/博史池畠
演出/八谷賢一
作画監督/鎌田均


感想

 完全オリジナル回の前回が全く笑えなかったので、こりゃどうしたもんかと心配していましたが、ラスト回はそこそこいけたので良かった良かった。

総括

 評価は○(まずまず面白かった)。

 今年の4~6月に放送されたアニメの続編。まずまずの出来栄えでした。


 スバルは兄のイスズと共に地球(日本の伊勢湾)に墜落し、愛機デュランダルは大破してしまった。しかし地球連邦軍の本部に連行されたスバルは、そこで父ソウイチロウの開発した新型機ネオデュランダルを見せられ……


 設定自体はガンダム的な、人類が二勢力に分かれてロボット兵器で戦う、というシリアスっぽい宇宙戦争モノなのですが、どのエピソードとも、最初はシリアスな空気で始まるのに、話が進むとなんかヘンな事になっていく、というギャグアニメ。

 一話目から、地球連某軍の秘密本部に行ったら入り口にお土産売り場が有って……、というアホストーリーだし、それ以降も新型機を操縦する際にコクピットで何故か味噌汁をこぼすとか、病院に中日ドラゴンズの選手が慰問に来るとか、スバルが漫画を描くことにはまる話とか、毎回バカげた展開で面白いのなんの。特にイスズが頭にコネクターを付ける手術をしていなくて部下に怒られる話なんかサイコーでした(笑)

 エンディングも、歌をそっちのけでショートコントがながれたりして、またこれが楽しみだったし(笑)

 やはりイスズ役の櫻井孝宏は最高の配役だったなぁと(笑) コードギアスのスザクみたいなシリアス役と、おそ松みたいなバカキャラを当たり前のように演じ分けられる器用な人だけに、イスズの「最初はシリアスに登場するのに途中で必ずヘンになる」という役柄を実に見事にこなしていて、ホント、もうこの人以外にイスズ役は考えられません。


 てな感じで、ショートアニメですが毎回楽しみな作品でした。もうあのアホドラマが見れないと思うとちょっと寂しいね。
 
 

宇宙戦艦ティラミス


人類が生活領域と欲望を宇宙まで拡大した時代、自由を求めた人々が宇宙へ流れ住むようになり、彼らの叡智は文明を育み、いつしか地球を脅かす存在へと変貌していった。宇宙暦 0157 年、戦場で再会した生き別れの兄弟は、重力という名の運命に導かれ母なる大地・地球へと降り立った。大気圏突入時の衝撃を受け、犠牲となったスバルの愛機・デュランダル。残骸と成り果てたその姿に宇宙戦艦【ティラミス】のエースパイロットであるスバルの悲しみの声が響き渡った。――咽び泣くスバルだったが、突如彼の体に異変が...!!コックピットにひきこもってばかりいた彼にコックピット禁断症状が現れたのだった...。


制作会社
GONZO


スタッフ情報
【原作】宮川サトシ、伊藤亰(「くらげバンチ」新潮社刊)
【監督】博史池畠
【シリーズ構成】佐藤裕
【キャラクターデザイン】横山愛
【メカデザイン】杉村友和
美術監督】畠山佑貴、若松栄司
色彩設計歌川律子
【モニターグラフィックス】南條楊輔
【3DCG ディレクター】白井賢一
【撮影監督】林コージロー
【編集】廣瀬清志
【音楽】石毛駿平
【音楽制作】日本コロムビア
【音響監督】郷文裕貴
【音響制作】スタジオマウス



キャスト
スバル・イチノセ 石川界人
イスズ・イチノセ 櫻井孝宏
ヴォルガー・ハマー 諏訪部順一
スバル・ビヨンド 江口拓也
エスカレド・キャデラック 池田秀一
ソウイチロウ・イチノセ 小山力也
ヴェンチュリー・ルロワ 土師孝也
リージュ・ルロワ 遠藤綾
シゲルコ・ホンダ 新井里美
パッカー 桃井はるこ
マイバッハ・ヴィルヘルム 杉田智和
ルブラン・スピリ 久川綾
フェイ・キャラウェイ 潘めぐみ
ロメオ・アルファ 白井悠介
ナレーション 大塚明夫

 
宇宙戦艦ティラミス 3 (BUNCH COMICS)