【SF小説】感想「真空の貧者」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 585巻)(2019年1月10日発売)

真空の貧者 (宇宙英雄ローダン・シリーズ584)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122121
真空の貧者 (宇宙英雄ローダン・シリーズ584) (日本語) 文庫 2019/1/10
マリアンネ・シドウ (著), H・G・エーヴェルス (著), 赤根 洋子 (翻訳)
文庫: 272ページ
出版社: 早川書房 (2019/1/10)
発売日: 2019/1/10

【※以下ネタバレ】
 

銀河系船団所属のある軽ハルク船は、フロストルービン通過後、奇妙な二重恒星をめぐる惑星と不思議な楕円形の構造体に遭遇した!


銀河系船団所属の軽ハルク船《ヴィヴィアー・ボンテイナー》はフロストルービン通過後、M-82銀河のかたすみにある荒涼とした小惑星帯に迷いこんでいた。そのため船にあちこち不具合が生じ、ハイパー通信機も機能せず、孤立状態におかれていたのだ。ようやく修理を終えて銀河中枢部へコースをとったが、仲間の艦船と再会できるかもと思ったそのとき、奇妙な二重恒星をめぐる惑星と、不思議な楕円形の構造体に遭遇した!

 

あらすじ

◇1167話 真空の貧者(マリアンネ・シドウ)(訳者:赤根 洋子)

 銀河系船団の内の一隻は、フロストルービンを通過してM-82銀河に単独で出現した後、十か月間も味方を求めてさ迷っていた。やがて宇宙船は、セト=アポフィスの使者に追われている「ズブルズ種族」・自称「真空の貧者」の群れと遭遇する。宇宙船はセト=アポフィスの使者を撃破して真空の貧者たちを助け、直後《ソル》と合流した。(時期:不明。NGZ427年3月頃)

※初出キーワード=ズブルズ種族



◇1168話 銀色人の操り人形(H・G・エーヴェルス)(訳者:赤根 洋子)

 銀色人に捕まっていたウェイデンバーン主義者10万人は、体内に共生体を注入された末に、全員が一つに融合し巨大な「超有機体」に変貌してしまい、最後まで抵抗したウェイデンバーンも遂にはその一部と化してしまった。(時期:NGZ427年3月1日~)

※初出キーワード=ステイシー・ベビー


あとがきにかえて

 「セト=アポフィス」の最後があっさり過ぎる……、という話。


感想

 前半エピソード … 完全な番外編。一話前の「炎上する宇宙」に登場した「炎上軍勢」や「真空の貧者」を掘り下げるエピソードなのかと思っていたら、実のところ1149話「双子星の呪縛」の設定の再利用とか、メインストーリーに一ミリも関係のない「真空の貧者」たちの生き方とか、そういう内容ばかりで退屈至極でした。

 ……、どうもこのサイクルでは、シドウは完全にメインストーリーから外れた「あっても無くても良いゴミエピソード」ばかり書いているような気がします……


 後半エピソード … ウェイデンバーン主義者10万人が溶けてアメーバーみたいな姿になってしまうたげの憂鬱なエピソード。これも正直面白いとは言い難く……
 
 
 

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