【アナログゲーム】感想:ゲーム雑誌「ゲームマスタリーマガジン Vol.14」(2020年12月)

ゲームマスタリーマガジン第14号

http://www.amazon.co.jp/dp/4883754286
ゲームマスタリーマガジン第14号 単行本(ソフトカバー) 2020/12/25
安田 均 (著)
出版社:書苑新社 (2020/12/25)
発売日:2020/12/25

グループSNEが刊行しているTRPG&ボード・カードゲーム専門誌『ゲームマスタリーマガジン』の第14号。
ソード・ワールド2.5の今号の特集は「きみも冒険者になろう」。来年1月発売のボックスシリーズ新作『ビルディングBOX』のサポート、モンスターサプリメント『モンストラスロア』対応のシナリオ&初心者向けソロアドベンチャーが各2作登場。様々な冒険の入口をご用意しています。


TRPG記事では大注目の『暗黒神話トレイル・オブ・クトゥルー』のサポートが本格始動! 監修者の森瀬繚のコラム、作品の舞台となる1930年代のシナリオだけでなく、現代日本でプレイするためのコラムとシナリオを掲載。

ボードゲーム記事特集は「ボードゲームあにまるず」と題して、今春発売の大人気シリーズ最新作『テストプレイなんてしてないよ アニマルズ』を中心に、同シリーズの生みの親クリス・シェスリクの新作『グッド・パピーズ』、名作動物ゲーム等を一挙ご紹介。


付録には『トレイル・オブ・クトゥルー キーパースクリーン』。頻出データやルールが載ったキーパー必携のアイテムです!

【※以下ネタバレ】

 グループSNETRPGとボード/カードゲームを扱う雑誌。ちなみにこの号が最終号で、2021年からは「ウォーロックマガジン」と合体して「GMウォーロック」として再スタートしています。


■内容

TRPG

・トレイル・オブ・クトゥルー
暗黒神話TRPGトレイル・オブ・クトゥルー

 タイトルで丸わかりのクトゥルー神話TRPGで雑誌と同時期に発売された作品を特集。

 これを読むために雑誌を買ったというお目当ての記事が、現代日本を舞台とするためのガイド記事とシナリオ。発売されたばかりのゲームなのに「1930年代のアメリカが舞台ではとっつきにくい」という人のための現代日本バージョンを早くも用意するという親切さ。

 どういう内容なのかと興味津々で読んでみたら、色々細かいアドバイスもあったのですが、キモは「都市伝説は、実はクトゥルー神話的存在の仕業だった、という方向でシナリオを作ればよい」という部分。読んでいて「えっ、そこまでポイントを教えてしまって良いの?」と目を丸くしました。これを教えちゃったら。もうみんな「八尺様はクトゥルーだった」とかなんとかのシナリオを作りまくって、1930年代アメリカなんて目もくれなくなるののでは?(余計過ぎるお世話)



ソード・ワールド2.5
グループSNE ソード・ワールド2.5 RPGビルディングBOX (1-5人用 1シナリオ30-90分 10才以上向け) TRPG

 ソードワールドRPGは1989年に発売された初代がインパクトが物凄かったのですが(このゲームで日本中がTRPGやり始めたって感じだし)、その後「2.0」→「2.5」と進化していた模様。

 今回特に目を引いたのは「ソード・ワールド2.5 RPGビルディングBOX」の紹介記事。ゲーム内容は、入門者向けに、カードの組み合わせでキャラメイクしたりシナリオを作ったり、と、ゲームマスター無しでもそれっぽく遊べるような内容だそうで、未購入者向けに、どういう具合に準備して遊んで、という流れが説明してあってなかなか面白うございました。

 ところでソードワールドのカードのRPGって大昔にありませんでしたか……?と思って調べたら、あったあった、私の妄想とか記憶違いじゃなかったわ(笑)
 ↓

ソード・ワールド・カードRPG 大型本 2002/9/1
https://www.amazon.co.jp/dp/4829175184
ソード・ワールド』のアイテム、魔法、スキル、モンスターなどを完全カード化、ルールも簡略化して初心者にも遊びやすくなった。これまでのソード・ワールドの補助ツールとしても活用可能。

 

・捏造ミステリーTRPG 赤と黒
捏造ミステリーTRPG 赤と黒

 作品の内容が体感できるソロシナリオ一本掲載。しかしTRPGのプレイにトランプを使うとか、プレイヤーは魔術師となり真相を捏造する、とか、スタートの時点からムチャクチャ敷居が高い(笑) 2020年代のプレイヤーはこんなのを楽々理解しているのか……、「君は銀河帝国の住民で宇宙船のローンを払いつつ交易をおこなって……」とかいうノリは今の時代には許されないのか(笑)



●マーダーミステリー

 新作紹介とか、2020年10月に行われたマダミスコンベンションの事とかいろいろ。



●ボード/カードゲーム

 アドベンチャーゲームシリーズとかQシャーロックとかEXITシリーズとかの紹介。

■評価

 やや物足りない感あり。GMウォーロックへの模様替えは必然だったのかもしれません。