http://www.amazon.co.jp/dp/477532053X
GMウォーロック VOL.7 (7) 単行本 2022/10/21
グループSNE (著), 安田 均 (監修)
出版社:新紀元社 (2022/10/21)
発売日:2022/10/21
「GMウォーロックVOL.7」の特集は“ニューカマー”! 今年度後半登場の新作紹介と、アナログゲーム各ジャンルへの入門との二本立て!
特集パート1では、前号で発売が告知された『エルデンリングTRPG』はじめ、制作進行中の新作情報をお届け!
特集パート2では、TRPG、マーダミステリー、謎解きゲームやボードゲームなどの基本的な遊び方やプレイテクニック、入門用のミニゲームなどをお送りします。
さらに“ニューカマー”をテーマにしたオリジナルゲームも2作掲載。
恒例オリジナルマーダーミステリーは、アウトローたちが睨みあう西部劇テーマとサメに囲まれた海辺の屋敷を舞台にしたものの2作を掲載。
AFF2eの再入門、SW2.5の新サプリサポート、翻訳進行中の『シティブックⅢ』関連記事、『トレイル・オブ・クトゥルー』や『捏造ミステリーTRPG 赤と黒』そのほか各種TRPGや謎解きゲーム体験版など、たっぷりお届けします。
公式サイト
Group SNE | 製品情報 | GMウォーロックVOL.07
http://www.groupsne.co.jp/products/magazine/GMW/vol07.html
www.groupsne.co.jp
★★【※以下ネタバレ】★★
内容
●[特集]ニューカマー Part 1「新作登場!」
◇KADOKAWA発売にて「MYSTERY & ADVENTURE BOX」スタート!
製作がグループSNE×販売がKADOKAWAの新作マーダーミステリーシリーズ「MYSTERY & ADVENTURE BOX」の展開の告知。第一弾「焚家(ふんけ)」、第二弾「8月のタイムマシン(仮)」の紹介。
カドカワが乗り込んできたという事は、マダミスが往年のTRPGとかTCG並みに大ヒットすると見たということですね。もうすぐマダミスにもあの頃の狂乱が訪れるのか……(遠い目)
◇ファイティング・ファンタジー・フェスト4 参加レポート(安田均)
2022年9月3日にイギリス・ロンドンで行われたイベントのレポート。FF誕生40周年記念のビッグイベントだったとのこと。ジャクソン&リビングストンの公演とか二人と話してきたよとかの内容。これを読んでいると、社会思想社版ウォーロックの「ジャクソン&リビングストン来日」の記事を思い出しました(古い!)
●ファイティング・ファンタジー&AFFe2
◇タイタンの大地に立つ
初心者向けAFFe2紹介記事。ゲームブックぽい体裁で、基本ルールやサプリメントを順に紹介していくという内容。ゲームブック風というのがちょっとシャレている。
◇コミック「超・はじめてのAFF」(中山哲学)
1985年発売の「ファイティング・ファンタジー」(東京創元社)に収録されていたシナリオ「願いの井戸」と、同じシナリオのAFFe2版、を同じメンツで続けてプレイして内容を比較するというお話。いやー、願いの井戸とは懐かしいっすね。
◇ソロシナリオ「噂は港町を駆ける」
パラグラフ数55。ゲームブック「危難の港」の後日談で、ポート・ブラックサンドに行き、あのアズール卿の居場所を探し出して面会することを目指す、というある意味命しらずのシナリオ。上手く進めないと「会えなかった 完」「突然殺された 完」と味もそっけもないオチにたどり着いてしまう……
●[特集]ニューカマー Part 2「入門編」
◇テーブルトークRPGに入門しよう!
◇ボードゲームに入門しよう!
◇謎解きストーリーゲームに入門しよう!
いずれも初心者向きに、初歩の初歩からレクチャーする記事。まあ当たり前のことですが、お勧めするのはGMウォーロックと関係するゲームばかりですが、例外的に、ボードゲームでは他社の「世界の七不思議」を推薦しているのを見て、編集部の良心というか太っ腹さというかを感じました(笑)
●謎×ストーリー×ゲーム
◇新作マーダーミステリー情報
既存作品一覧と新作「罪と罰の図書館」「京都異世界ツアー」の紹介。マダミスは知らない間にどんどん増えていくので、こういう一覧があると本当に助かります。
◇オリジナルマーダーミステリー「荒野に烟る裁きの硝煙」(作:林紫)、「鮫刃館の殺人(作:森川秀樹)
◇「卓上探偵団 真紅のアンティーク」体験版「多重解決に挑め!」
文字通り「卓上探偵団~」の雰囲気を味わうミニ体験版。前号に掲載された事件を、同じ登場人物を登場させながら全く違う展開・違う犯人のミステリーにしたもの。
手掛かりが三段階になっており、段階が進むに従い核心に近づくための手掛かりが出て来る。プレイしてみて「なるほどこんな感じのゲームか」と腑に落ちました。
◇シナリオ「闇穴へ続く隧道(トンネル)」
プレイヤーがレムリアンとミ=ゴの二大勢力の争いに巻き込まれる、という凄い背景の話ですが、することは真っ暗なトンネルからの脱出という、背景の壮大さとプレイ内容の地味さの落差が物凄い(笑)
◇ソロアドベンチャー「黄衣の媼(こういのおうな)」(大槻涼樹)
ゲーム「黒の断章」とか「ESの方程式」のシナリオの大槻涼樹先生が文章、そしてよくコンビを組んでいる絵師の吉澤友章氏が挿絵、という、なんというかクる人にはたまらないメンツのシナリオ。1920年代の、我々が知る歴史とは異なるアメリカを舞台にした、パラグラフ数44のショートシナリオです。
まあ、あまりパラグラフの構成は凝っておらず、「1の次は2、2の次は3……」的に、殆ど順番に読んでいく感じで、そんなに複雑な分岐とかは有りませんが、複雑な分岐で苦しめる(?)というより「変則小説」的な立ち位置として作られたように見えました。