【コミック】感想:コミック「はじめてのAFF(アドバンスト・ファイティング・ファンタジー)」(中山哲学/2022年)

はじめてのAFF (コミックウォーロック)

http://www.amazon.co.jp/dp/4775320726
はじめてのAFF (コミックウォーロック) 単行本 2022/12/19
中山 哲学 (著), こあらだ まり (著), 春駒 篤 (著), 武延 工助 (著), 友野 詳 (著), GMウォーロック編集部 (著)
出版社:グループSNE (2022/12/19)
発売日:2022/12/19
単行本:158ページ

★★【以下ネタバレ】★★
 
 

「T&T MAGAZINE」「ウォーロックMAGAZINE」での連載を経て、グループSNEのゲームをサポートする季刊誌「GMウォーロック」でも大好評連載中のコミック「はじめてのAFF」が単行本化!


 本作は、『ファイティング・ファンタジーゲームブックに造詣の深い漫画家、中山哲学が『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー 第2版(AFF2e)』関連書籍の魅力を個性豊かなキャラクターたちのセッション風景とともに紹介します。初掲載の「T&T MAGAZINE5号」から「ウォーロックMAGAZINE9号」までの掲載分、「GMウォーロック」1~3号までの掲載を加筆掲載して収録。


 各話の最後に、とりあげたAFF関連書籍の解説コラム、FF/AFFの歴史、ゲームシステムの解説に加え、巻末には初心者向けシナリオも掲載! ルールブックの副読本としても大活躍の1冊です。

 

内容

 イギリス製のテーブルトークRPG「AFF2e」こと「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版」を紹介するリプレイコミック


 『ゲームに興味がある美少女主人公が、ゲームサークルの先輩である美女キャラたちに色々教わりながらAFF2eをプレイしていく』というのが基本スタイル。新製品が発売される度に「新しい新作サプリメント(資料集)が発売されたよ! 早速その内容を使ってプレイしてみましょう」という流れで、ごく自然に(?)新作の紹介も行われています。


 2017年に、TRPG雑誌「トンネル・ザ・トロール(TtT)マガジン」に掲載されたのを皮切りに、以後「ウォーロックマガジン」、「GMウォーロック」と流浪を続けながら(?)季刊ペースで連載中。


 単行本化にあたり

・各エピソードの最後に、ゲーム関係者やGMウォーロック編集部による2ページのコラム(ゲームや資料の解説)
・巻末に中山哲学氏インタビュー

 がプラスされています。
 

感想

 評価は○(これは21世紀の「どこでもT&T」だ)

 TRPG雑誌を流浪していたあの連載漫画が遂に一冊にまとまりました~。ヽ(´▽`)ノ


 以前「ウォーロックマガジン」を初めて読んだ時に「え、ゲーム雑誌で中山哲学先生が漫画を描いている? こんな意外なところで再会しようとは?!」とめっちゃ驚きつつ以後フォローしていたのですが…… 一話あたりのボリュームは6~10ページ、しかも季刊連載、しかも連載しているのはゲーム雑誌、という三重苦(?)のため、単行本化されるとは夢にも思わず、コミックの話を見て「えぇぇぇ、マジか~」となってしまいました。


 単行本化で第一話から一気に読んだのですが、作者コメントを見るまで、眼鏡の先輩「阪夢 瞳」(さかむ・ひとみ)の名前がサカムビット公のもじりだなんて全く気が付かなかった(笑) そして「柳谷 大亜」(やなぎや・だいあ)とか「更田 真由」(さらだ・まゆ)とか「織戸 蘭」(おりと・らん)とかが、有名な三大キャラのもじりというのも、この本のおかげでようやく気が付いた。「なんか濃い名前のプレイヤーばっかりいるなぁ」とかしか思ってなかった(笑)


 この本で一番笑ったのは、海に泳ぎに行ったのに、瞳がおもむろに「ゲームを始める」と言い出したシーン。いや~、これで昔ウォーロックで読んだ「どこでもT&T」の記憶が甦り「ブホォ(笑)」となりました(笑) なるほど、確かにこの漫画は「どこでもT&T」の2020年代版ポジションだわ。ウォーロックというゲーム雑誌に載っているリプレイコミックだもんね。


 という事で、美少女がTRPGをプレイするのが好き(?)、AFF2eに興味がある、その元ネタのファイティング・ファンタジーに興味がある、という方にお勧めです。(^_^)b