【OVA】感想:アニメ(OVA)「装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ」(1988年)

装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ

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放送 AT-X。2021年10月9日(土)

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【※以下ネタバレ】
 

レッドショルダードキュメント 野望のルーツ (1988年3月19日発売)

 

あらすじ

装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ OVA(全1話)
http://www.votoms.net/about/04.php
1988年3月19日発売


キリコの異常な生存性が明かされていくテレビシリーズ以前を描くOVA第3弾


惑星オドンへ、突然の転属命令を受けたキリコ。兵士たちは到着と同時に模擬戦闘を強要される。だが、それは適正テストとは名ばかりの共食いと呼ばれる実践であった。そこは究極の戦闘集団の完成を目指すペールゼン大佐が創り出したレッドショルダー部隊だった。キリコはカースンという男とともにその危機を乗り越えレッドショルダーの機体に逆襲を加える。結局無事入隊できたのはキリコとカースンのみだった。レッドショルダー基地司令官リーマンはペールゼンの見つけ出した死なない人間“異能生存体”の評価を確かめようというのだ。

 
 アストラギウス歴7212年10月。惑星オドンにギルガメス軍の部隊が着陸するが、その部隊を味方の筈のレッドショルダー部隊のATが襲撃し殲滅してしまう。

 レッドショルダー部隊は、ヨラン・ペールゼン大佐が作り上げた特殊部隊で、オドンを拠点に訓練をおこなっていたが、ペールゼンは徹底した秘密主義でレッドショルダーについて秘匿していた。その事を不満とする参謀総長ネハルコが、オドンに部隊を送り込んだものの、壊滅させられたという次第だった。ネハルコは部下にさらにペールゼンを探るように命じる。


 惑星オドンの訓練施設にキリコを含めた兵士たちが送られてくるが、到着早々彼らはATによる模擬戦闘に投入される。しかしそれは「模擬」とは名ばかりの実弾を使った本格的な戦闘で、到着した兵士でこの戦いを無傷で切り抜けたのは、キリコと、キリコに助けられたカースンという兵士だけだった。この基地では、この「共食い」というテストで兵士を振るい落としていた。

 キリコは到着早々、古参兵のグレゴルー、バイマン、ムーザによって拉致され、司令官の送り込んだスパイでは無いかと尋問されるが、キリコ自身も軍隊に入る以前の過去の記憶が殆ど無かった。キリコはカースンに助けられ、その場を逃れる。


 二ヶ月後。キリコは訓練に参加せず部屋に閉じこもったままだった。基地司令官リーマンはペールゼンに不満を訴えるが、ペールゼンはキリコを観察しろというだけだった。

 リーマンはグレゴルー、バイマン、ムーザを呼び出し、キリコを試すように命じる。ペールゼンは全軍の中から運の良い兵士を探し続けていたが、キリコは飛びぬけた存在で戦死必至の状況から何度も生還し、しかも重傷を負っても超人的な回復力をで生き延びていた。リーマンは三人に武器を自由に使っても良いとの許可を与える。

 グレゴルーたちは基地内でキリコを襲撃し、それを見たカースンはキリコの援護に回る。グレゴルーたちはキリコを追い詰め、銃を撃つものの、信じられない状況で弾はキリコをそれてしまう。状況を知ったリーマンはグレゴルーたち共々キリコを始末しようと、施設を爆破し始める。

 グレゴルーたちはキリコと一蓮托生となり、ATに乗り込むと無差別に基地の施設を破壊し始めた。キリコはカースンと共に基地の情報記録を調べた後、そのまま逃亡した。リーマンはATの大部隊で二人を追い詰め総攻撃をかけようとするものの、到着したペールゼンがそれを中止させる。

 ペールゼンは、キリコが格別に生存率の高い生物「異能生存体」で、そのような人間が250億分の1の確率で生まれると言い、異能生存体による不死身の軍隊を構想していることを語る。そしてキリコに記憶のない10歳以前の過去のことを教えようとするが、半狂乱になったキリコに飛びかかられ、心臓を撃ちぬいて殺してしまう。ペールゼンはキリコが死んだ事で、「異能生存体」という夢から覚め、オドンを去った。しかし、直後キリコが蘇生し、弾は心臓をわずかにそれていたことが解る。


 アストラギウス歴7213年2月。キリコたちレッドショルダー部隊は、第三次サンサ攻略戦に投入される。キリコは激戦の中で、過去に自分がこの星にいたこと、そしてレッドショルダー部隊の虐殺を目の当たりにしたことを思い出す。カースンは負傷して瀕死となり、自分が軍のスパイとしてレッドショルダー部隊を探りに来たことを告白して死んだ。戦いのさなか、リーマンが自らキリコを試すと言い、ATに乗って襲い掛かってきた。キリコは必死の戦いの末、なんとか生き延びた。


 最後。サンサ戦の大勝利でペールゼンの評価は上昇し、またペールゼンは秘密にしていたレッドショルダー部隊を公開した。しかしペールゼンは凱旋パレードの中に、キリコがいることを見て驚愕する。<完>

感想

 
 評価は○(そこそこ)。

 1980年代に作られたOVAの「ザ・ラストレッドショルダー」「ビッグバトル」に続く第三弾。しかし評価は微妙。

 初めてテレビシリーズより前の時期を描いた作品なのですが、「異能生存体」というトンデモ設定を持ち込んでしまったのがなんとも…… 「異能者」という超人設定ならまだ受け入れられますが、「キリコは物凄く運が良くて、弾が飛んできても向こうから避けていくラッキーマン」とか言い出したら、もうそれはオカルトじゃないでしょうか……

 あと、キリコはテレビシリーズのサンサ編で「レッドショルダー部隊がサンサを襲撃した時、自分はフィアナのいる小惑星にいた」、つまりサンサ襲撃には関わっていないと言っていましたが、今回の話を見たらガッチリ参加してるじゃん(笑)


 「ザ・ラストレッドショルダー」に登場したグレゴルー、バイマン、ムーザの三人が再登場していますが(時間的にはこの話の方が先)、三人ともこのあとあんな風にアレしてしまうのかと思うとちょっと悲しい気分に……
 
 

https://www.at-x.com/program/detail/1171


惑星オドンへ、兵士たちが送られていく。その中に、突然の転属命令を受けたキリコ・キュービィーの姿があった。兵士たちは到着と同時に、模擬戦闘を強要される。だが、それは適正テストとは名ばかりの、共食いと呼ばれる実戦であった。現実を把握する間も与えられずに、赤い肩のAT部隊によって殺されていく兵士たち。キリコはカースンという兵士とともにその危機を乗り越える。こうして二人は、伝説の吸血部隊レッドショルダーの隊員として選抜された。
 レッドショルダー基地司令官リーマンは、グレゴルー、バイマン、ムーザの古参兵たちに、キリコ殺害をけしかける。部隊の創設者ペールゼンが見つけ出した死なない人間“異能生存体”、その評価を確かめようというのだ。はたして、キリコは本当に不死身の兵士なのか!?
テレビシリーズ以前の物語、レッドショルダーの実態を描くOVA第3弾。


<スタッフ>
制作・著作:サンライズ
原案:矢立 肇
原作・監督:高橋良輔
脚本:吉川惣司
キャラクターデザイン:塩山紀生
メカニカルデザイン大河原邦男
音楽:乾 裕樹
作画監督塩山紀生
美術:岡田和夫、宮前光春
音響:浦上靖夫
プロデューサー:長谷川 徹


<キャスト>
キリコ:郷田ほづみ
グレゴルー:小林清志
バイマン:塩沢兼人
ムーザ:中尾隆聖
カースン:竹村 拓
リーマン:池田 勝
マッカイ:田原アルノ
ネハルコ:渡部 猛
ラーキンソン:塚田正昭
ペールゼン:大塚周夫


1988年OVA作品 全1話

 

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