【映画】感想:劇場アニメ「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」(2019年:日本)

劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>(通常版) [Blu-ray]

アニメ「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」公式サイト https://cityhunter-movie.com/
放送 BS12。2021年12月12日(日)

【※以下ネタバレ】
 

裏社会に名を轟かす始末屋(スイーパー)にして、桁外れの女好き。
仕事を受ける条件は美女の依頼か、依頼人の思いが心を震わせた時のみ…。
人呼んでシティーハンター、冴羽 獠が帰ってきた!

 

あらすじ

 ある日、若い女性が新宿駅のバーチャル伝言板に「XYZ」のメッセージを書き込んだ直後、謎の男たちに襲われるが、駆け付けた冴羽獠が簡単に追い払い、獠と香は襲われた女性から事情を聴く。

 依頼人は進藤亜衣という女子大生で、先月家を荒らされ、それ以降謎の男たちに付け回されているが、理由に全く心当たりが無いと言う。丁度先月彼女の父親・酒井が交通事故で死んでいたが、15歳の時に両親が離婚して以来、父親とは一度も会っていなかった。

 亜衣は警察に保護を求めたものの相手にされず追い払われたため、シティーハンターを頼ったという。獠は美人の亜衣を気に入ってボディーガードの依頼を快諾し、亜衣をつけ狙う謎の一味を何度も追い払う。

 亜衣は学校を休んでモデルの仕事で生計を立てていたため、獠と香は撮影現場に同行する。そして現場で香織は撮影の依頼主である大手IT企業・ドミナテックのCEO・御国真司と出会うが、御国は香の子供の頃の知り合いだった。御国は香を食事に誘って昔話に盛り上がる。

 しかし、御国は兵器商人ヴィンス・イングラードとのつながりがあり、新宿を舞台にしたある計画を実行しようとしていた。やがて獠たちは、亜衣の死んだ父親・酒井がドミナテックの社員として、脳波で世界中どこからでも兵器をコントロールできるシステム「メビウス」を開発していたと知る。

 御国はメビウスが酒井によって封印されていたことから、封印を解く「鍵」を求めて亜衣を狙っていた。やがて御国は亜衣に対し、死んだ酒井のスマホの中に亜衣宛ての遺言動画が残されていると伝え、亜衣を呼び寄せる。そして亜衣の目のデータを採取することで、メビウスの封印の解放に成功する。

 御国は新宿を舞台に、ドローン兵器を使って裏社会の有名人獠を殺すことで、メビウスとドローン兵器の有効性をアピールし、招待した武器商人たちにメビウスを売り込むことを目論んでいた。獠は解放された亜衣を確保すると、冴子やファルコンの協力を得て、新宿御苑で襲い来るドローン兵器を次々と破壊する。

 一方、香はファルコンの喫茶店のオーナー・来生三姉妹の協力を得て、ドミナテックの本社に乗り込むが、御国を止めることは出来なかった。御国は獠を仕留めることに固執し、究極のドローン「鋼の死神」を投入するものの、これもまた獠に破壊された。

 獠・ファルコン・美樹はドミナテックの本社に突入し、慌てたヴィンスは御国からメビウスを取り上げようとするが、御国に射殺される。そして御国は香を人質に逃走しようとするものの、獠に追いつかれ、メビウスは破壊される。御国や武器商人、傭兵たちは一網打尽となり、事件は解決した。

 獠は亜衣が依頼をしてきたことも、御国たちと戦ったことも、全ては冴子の手のひらで踊らされていたことを知って憤慨し、報酬を要求する。そして、冴子の連絡で新宿駅に向かうが、そこには昔ながらの伝言板が復活しており、冴子から「これで借りは返した」というメッセージが書かれていた。最後。伝言板に誰かがXYZのメッセージを書き込む場面で〆<完>

感想

 評価は○(なつかしい)

 1980年代後半に少年ジャンプに連載され、アニメの方は1990年代末まで放送されていた、この頃を代表するタイトルの一つだった「シティーハンター」が、20年ぶりに大復活。

 「今風のテイストでのリメイク」とかいうしゃらくさい物では全く無くなく、あくまであの頃のノリをそのままでの完全新作、監督はTVシリーズの人、さらにメインキャストもテレビアニメそのまま、という奇跡の布陣。

 獠役の神谷明は、最近の役は(リアル年齢が70歳越えなので当たり前と言えば当たり前なのですが)お爺ちゃん声ばかりだったのですが、この作品では信じられないことに若い頃の声を再現しており、ごくまれにしわがれ声になることはあるものの、概ね昔の獠だったので心底感心しました。

 ストーリーの方も、「美人の依頼人」「獠のギャグとシリアスの両面の描写」「派手なアクション」「獠と香の微妙な関係」と、シティーハンターを構成する要素が全部入り、そして締めくくりは名曲「Get Wild」なんですから、もう完璧でしたよ。

 まあ、歳をとった世代向けの懐かしコンテンツ、かもしれませんけど、懐かしくて面白くて、言うこと無し。しかし来生三姉妹まで応援に駆け付けて、あのレオタードで活躍したのには笑ったなぁ(笑)
 
 

https://www.twellv.co.jp/program/anime/sunday-animation/archive-sunday-animation/sunday-animation-055/
2021年12月12日放送 劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>


1985年、北条 司が『週刊少年ジャンプ』で連載を開始した『シティーハンター』。1987年にはTVアニメが放送スタートし、1999年放送のTVスペシャルまで至る大ヒットシリーズとなった。

アニメ放送30周年記念プロジェクトとして2019年に作られた本作の声優陣は、冴羽 獠役の神谷 明、槇村 香役の伊倉一恵をはじめ、オリジナルキャストが“奇跡”の再結集。獠に依頼をする美人モデル、進藤亜衣役に本作が声優初挑戦の飯豊まりえ、香の幼馴染で気鋭のIT企業経営者、御国真司役に山寺宏一、さらに特別出演としてチュートリアル徳井義実がゲスト参加した。

スタッフは初代監督にして今回総監督を務めるこだま兼嗣のもと、脚本の加藤陽一など、オリジナルスタッフと初参加のクリエイターを織り交ぜた布陣となっている。
物語は本作の為に書き下ろされたオリジナルストーリー。


【あらすじ】
シティーハンター冴羽 獠は、普段は新宿に事務所を構え、相棒の槇村 香と様々な依頼を受けている。そこに、何者かに襲われたモデル・進藤亜衣がボディーガードを依頼にやってくる。美女の依頼を快諾した獠だが、撮影スタジオで更衣室を覗いたり、もっこり全開のやりたい放題…。
亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT企業の社長・御国真司は、なんと香の幼馴染。撮影現場で久々に香と再会した御国は彼女をデートに誘う。しかし、獠は香に無関心で亜衣にスケベ心丸出し…。
一方、海坊主と美樹は傭兵が新宿に集結する、という情報を入手した。そして、傭兵達は何故か亜衣を狙うのだった…
敵の正体を探る冴子が直面する巨大な陰謀!来日する大物武器商人・ヴィンス・イングラードと最新兵器―― 御国の登場により、すれ違う獠と香。
シティーハンターは亜衣と新宿を護りぬくことができるのか!?



【キャスト】
冴羽 獠(CV:神谷 明)
槇村 香(CV:伊倉一恵
野上冴子(CV:一龍齋春水)
海坊主(CV:玄田哲章
美樹(CV:小山茉美
進藤亜衣(CV:飯豊まりえ)
御国真司(CV:山寺宏一
ヴィンス・イングラード(CV:大塚芳忠



【スタッフ】
原作:北条 司
総監督:こだま兼嗣
脚本:加藤陽一
チーフ演出:佐藤照雄・京極尚彦
キャラクターデザイン:高橋久美子・菱沼義仁
サブキャラクターデザイン:ことぶきつかさ・西村博之
デザインワークス:田頭真理恵・黒川あゆみ・岩佐有祐
メカデザイン:石垣純哉・植田大貴
車輛設定:山根公利
車輛資料協力:田中むねよし
銃器設定:青木 悠
軍事ディレクション金子賢
モニターデザイン:青木 隆
3DCG ディレクター:後藤優一(studio A-CAT)
総作画監督:菱沼義仁
作画監督:可児里未・田頭真理恵・松川哲也・寺尾洋之・仲 盛文・竹内進二・伊藤裕次・鈴木卓也・赤井尚方
美術監督:加藤 浩(ととにゃん)
色彩設計:久保木裕一
撮影監督:長田雄一郎
編集:今井大介(JAYFILM)
音楽:岩崎 琢
音響監督:長崎行男
音響制作:AUDIO PLANNING U
アニメーション制作:サンライズ
配給:アニプレックス
エンディングテーマ:TM NETWORKGet Wild

 

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