【ゲーム関連本】感想:ボードゲーム関連本「ミステリーをプレイする ゲームの国のミステリー」(我孫子武丸/2025年)[グループSNE]

ミステリーをプレイする ゲームの国のミステリー (コミックウォーロック)

http://www.amazon.co.jp/dp/4775322389
ミステリーをプレイする ゲームの国のミステリー (コミックウォーロック) 単行本 2025/8/27
我孫子武丸 (著)
出版社:グループSNE (2025/8/27)
発売日:2025/8/27
単行本:136ページ

★★【以下ネタバレ】★★
 

Group SNE | 製品情報 | ゲームの国のミステリー
https://www.groupsne.co.jp/products/book/mystery.html

グループSNEのゲームサポート誌の人気連載コラムが単行本化!
ミステリ作家として長年活躍し、デジタルゲームかまいたちの夜』などでも知られる著者が、愛好するアナログボードゲームのうちでも、本業である「ミステリー」味の濃い作品を、愛をこめて紹介します!


その数は20作品以上。美しいボードやカードをカラーページでも紹介。こんなやり方があったのか! と驚くような、さまざまな形のミステリーを、さまざまな形のゲームを楽しく語ります。
さらに付録として「犯人あてミステリの作り方」のミニ講座と、グループSNEのミステリーゲーム紹介を添えてお届け。


ミステリーを知らないゲームファンも、ゲームを知らないミステリーファンも、どちらも知らない方も、すぐにゲームを遊びたくなる1冊です。

 

内容

 推理作家の我孫子武丸氏が、ゲーム雑誌「ゲームマスタリーマガジン」と後継雑誌「GMウォーロック」で連載しているコラムの書籍化。2020年12月~2025年4月の間の第1回~第18回を収録。

CASE1『Detective:A Modern Crime Boardgame』『Chronicles of Crime』

CASE2ザ・ネゴシエーター ~人質交渉人~

ミニコラム アナログゲーム全般に関する所見

CASE3『ブラッディ・イン』

ミニコラム グループSNEのミステリーゲーム

CASE4『ディセプション ~香港殺人事件~』

CASE5『ミクロマクロ:クライムシティ』

CASE6『迷宮推理』『ジャックと探偵』

CASE7『ウォーターゲート』『Lawyer Up』

CASE8『Detective:City of Angels』

CASE9『厄介なゲストたち』

CASE10『Rear Window』(裏窓)

CASE11『Detective X #1 御仏の殺人』

CASE12『スリーピング・ゴッズ 』

CASE13『タイニー・エピック・クライムズ 』

CASE14『The Thing:The Boardgame』

CASE15『Black Sonata』

CASE16『Stich fur Stich』

CASE17『クロノロジック:パリ1920』

CASE18『Among Cultists』

ミニコラム グループSNEが翻訳した海外ミステリーゲーム

付録 犯人当てミステリー・メイキング・ワークシート

 
 

感想

 評価は○(まあまあ)

 有名推理作家で、ここ7~8年ボドゲにはまりまくっているという我孫子武丸氏がアナログゲーム雑誌に連載しているコラムの初書籍化で、国内外のミステリ系ゲームから、

「テキストをたっぷり使った本格推理物」
とか

「トリックテイキングで推理するもの」
とか

ウォーリーを探せ」を謎解きゲームに応用した「ミクロマクロ:クライムシティ」
とか

等々、様々なゲームシステムを使ったミステリ(推理物)ゲームを紹介しています。

 もっとも、「ブラッディ・イン」(プレイヤーたちが殺人ホテルの経営者となって人を殺して財産を奪いまくるゲーム)の様に「これ、事件を推理して犯人を捕まえるのではなく、犯罪を犯す犯人側やんけ!」というゲーム、とか

「スリーピング・ゴッズ」(ボドゲゲームブック要素を合体させたファンタジー物)のように「謎解き要素無くね?」とか

のタイプのゲームも紹介されているのがご愛敬。

 130ページほどしかなくあっさり読めてしまってやや物足りなさもありましたが、謎解きゲームが好きな人は読んでも良いかなと思いました。


参考:誤字脱字情報

 P64,71,78,102。全て「初出:GMウォーロック●●号」と書くべきところで号数が抜けていて「初出:GMウォーロック号」となっています。