【映画】感想:映画「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン【4Kデジタル修復版】」(1966年:日本)

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン [DVD]

昭和ガメラ3作品 & 平成ガメラ3部作 一挙放送【4Kデジタル修復版】 https://www.twellv.co.jp/program/drama/gamera_2025/
放送 BS12。2025年11月9日(日)

【※以下ネタバレ】
 

https://www.twellv.co.jp/program/drama/gamera_2025/
11月9日(日)『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』【4Kデジタル修復版】

大怪獣ガメラが初めて戦う怪獣は、街を凍らせる美しき虹色光線を放つバルゴン!大怪獣の手に汗握る決闘、勝つのはどっちだ!?


数千年間もの長い間、氷の中で眠っていたガメラが人類の前に現れてから半年。人類最後の希望だったZ作戦の甲斐もむなしく、地球に舞い戻ったガメラ黒部ダムを襲撃した!時を同じくして、巨大オパールを求め、平田(本郷功次郎)、小野寺(藤山浩二)、川尻(早川雄三)はニューギニアの洞窟に向かう。カレン(江波杏子)ら現地の人々が止めるのも聞かず、妖しく輝く“謎の石”を手にした彼らは、次々と不幸に襲われる。そして最大の不幸は、その“謎の石”から大怪獣“バルゴン”を孵化させてしまったことだった―。バルゴンは美しい虹色光線で大阪城を凍結。ガメラと激しい戦いを繰り広げるが、決着はつかず、人々は大混乱に陥る。人類を救うべく、言い伝えを基にカレンが提案した作戦は、「巨大ダイヤでバルゴンをおびき寄せ、水中に沈める」というもの。日本最大の湖・琵琶湖で、ガメラとバルゴン、最後の決闘が始まる―!

 

あらすじ

 昭和ガメラ映画第2作目。
 

【映画】感想:映画「大怪獣ガメラ」(1965年:日本)
https://perry-r.hatenablog.com/entry/2025/05/06/210328

perry-r.hatenablog.com

 
 の続編。

 半年前、人類はガメラを倒すためZ作戦を発動し火星向けロケットでガメラを追放した。ところがロケットは宇宙空間で隕石に衝突して破壊されガメラは自由になってしまう。ガメラはすぐに地球に舞い戻り、エネルギーを求めて黒部ダムを襲撃、徹底的に破壊しつくしたあと姿を消した。


 大阪。平田という男が、実弟のケイスケ(本郷功次郎)、小野寺(藤山浩二)、川尻(早川雄三)を集め、ある金儲けを計画していた。平田(兄)は戦争中にニューギニアの奥地の洞窟に巨大なオパールを隠したので、それを持ち帰って売却し大金を得ようという計画である。平田(兄)は足が不自由なため弟たちにオパール持ち帰りを依頼したのだった。

 計画は、川尻が自分が乗員である「あわじ丸」にケイスケと小野寺を乗員として乗り込ませ、ニューギニアについたら三人でオパール入手に向かい、首尾よく戻ってきた後は「戦死者の遺骨収集のため船を離れた」と嘘をついて再度船に乗り、そのまま日本へ戻る、という段取りだった。

 三人はヘリで洞窟近くの村に降り立つと、地元住民、さらに日本人医師マツシタに出迎えられる。ケイスケは洞窟の調査に来たので道案内して欲しいと頼むが、住民たちは洞窟は禁断の地「虹の谷」に有るので近づくことは許さないと言い出し、ケイスケたちは銃を振り回して強引に村を離れる。

 三人は底なし沼などに苦しみつつも洞窟にたどり着き、すぐにオパールは見つかるが、小野寺は川尻の足に毒サソリが登ったのを見ても知らないふりをし、直後川尻はサソリに刺されて死んでしまう。さらに小野寺はケイスケが川尻の遺体の側で嘆いているのを見ると、洞窟の入り口に爆弾を仕掛けて生き埋めにしてしまった。

 ケイスケは地元住民に救出されるが、地元民カレン(江波杏子)はケイスケたちは恐ろしい事をしたと非難し、持ち出したのは宝石では無いという。そして事態収拾のため日本に行くと言い出す。


 小野寺はあわじ丸に乗り込み神戸へと戻ってきたが、医務室で水虫治療用の赤外線放射機を止め忘れてしまい「オパール」に赤外線が当たってしまう。そして「オパール」の中からトカゲのような生物が誕生した。直後あわじ丸は沈没し小野寺は這う這うの体で上陸する。そして出迎えに来ていた平田(兄)に「ケイスケと川尻は谷に転落して死んだ」とウソをつき、潜水夫を使えば海底のオパールを回収できるという。しかし直後巨大怪獣が現れ、一行は慌てて逃げだす。

 怪獣は大阪に向かい、舌先から出す冷凍液で何もかもを凍らせていった。小野寺は平田(兄)に潜水夫を雇う金を出せと要求するが、うっかり「二人を殺した」と口に出してしまい、真相を知った平田(兄)とつかみ合いになる。小野寺は止めに入った平田(兄)の妻の頭を鈍器で殴り、さらに平田(兄)を家具の下敷きにし、金を奪って逃走した。

 軍隊は怪獣を攻撃するものの、冷凍液の放射に全く歯が立たない。さらに遠距離からミサイルで攻撃しようとするが、怪獣は本能でその動きを探知し、先制して背中から虹色の光線を放射して基地を壊滅させてしまう。そこに虹のエネルギーを探知したガメラが飛来し怪獣と対峙したが、すぐに冷凍液で凍らされてしまった。

 同じ頃ケイスケとカレンは日本に到着したが、カレンはテレビで怪獣を見て伝説の「バルゴン」が復活したと怯える。ケイスケとカレンは小野寺の経営する小料理屋に乗り込み、ケイスケは小野寺のニューギニアでの裏切りを怨み、さらに兄夫婦も手にかけたに違いないと言って小野寺と乱闘になる。小野寺は神戸港オパールを引き上げようというが、ケイスケはあれが宝石ではなく怪獣バルゴンの卵だったことを教え、縛り上げてそのまま出ていく。

 そのあと二人は防衛軍の本部に向かい、カレンは伝説ではバルゴンは水に弱いと言われていることを教え、さらにバルゴンは光を好むので1000年毎に蘇るたびに巨大ダイヤの光で誘導し、湖に誘い込んで殺していると説明する。カレンは自分たちが持つ最後のダイヤである5000カラットの巨大ダイヤを提供し、琵琶湖にバルゴンを誘導して殺すことになった。ところが小野寺は妻に解放されたあとダイヤの話を聞き、そのダイヤを手に入れようと考える。

 軍はダイヤでバルゴン誘導を試みるがバルゴンは全く興味を示さず計画は失敗した。そのあと、あわじ丸船医の証言でバルゴンは赤外線照射で誕生したことが判明し、赤外線を好む変異種らしいと解る。そして赤外線で誘導を始めるとバルゴンは今度は反応し琵琶湖畔までついてくる。ところがそこに小野寺が現れ、銃で関係者を脅してダイヤを奪い逃走する。直後小野寺はバルゴンにダイヤごと食われ、バルゴンを倒す方法は無くなってしまった。

 失意のケイスケとカレンは虹色の光線で破壊された基地跡を散策するが、自動車のミラーが残っているのを見つけ、鏡は光を反射するので破壊されなかったと気が付く。この発見をヒントに即席の巨大反射鏡を作り、近くにはリモコン操作の兵器を用意し、わざと兵器めがけて虹色光線を撃たせてそれを反射しバルゴンを自滅させる作戦が開始された。しかしバルゴンは自分にダメージが返ってきたため、すぐに放射を止めてしまう。

 人間が万策尽きたとき、大阪では凍っていたガメラが蘇生し、すぐさま琵琶湖に飛来した。ガメラはバルゴンを琵琶湖に引きずり込み、バルゴンは体が水に溶けて死んでしまった。そのままガメラはどこかへ飛び去った。

 すべてが終わり、ケイスケは自分たちのしでかしたことが大惨事を招いたことにうちひしがれていた。そしてカレンを送ってニューギニアに行くと言い、唯一の身内の兄を亡くして一人ぼっちになったとつぶやく。しかしカレンは一人では無いと慰めるのだった。<完>

感想

 評価は○(予想以上の面白さ)。


 ガメラ映画というと「子供向け」のイメージが強くて(というか前作もアホな子供が出てきたので)、本作も見る前は侮っていたのですが、子供が全く出てこなくて大人のドラマ尽くしの予想外の内容で中々に楽しめました。

 ストーリーがなんとも凄い。基本悪い大人たちが宝石(実は怪獣の卵)を巡って醜い争いをする話がメインで、そこに呪いというかの形で怪獣を組み合わせた展開で、子供っぽさが全くないので中々に良しでした。そもそも主人公も完璧な善人ではなく改心した悪人寄りという立場なのが味がありましたし。終盤の、ダイヤ作戦が失敗したあとの鏡での反射が云々辺りがちょっとだれ気味でしたが、まぁ概ね楽しめました。しっかし、怪獣映画でよくこんな重厚系(?)シナリオにOK出たもんですな。

 お話は大人のドラマが大半なので、タイトルの「ガメラとバルゴンの対決」が殆ど無かった(笑) 基本バルゴンが暴れているだけ(笑) ということで「これ、ガメラ要素必要でした? バルゴン一体で良いじゃん?」とか言いたくなる内容でしたが、まぁそのあたりはそんなに気になる事でも無かったしね。


 ということでビックリするくらい楽しめました。ホクホク顔になりましたですよ、ハイ。
 
 

https://www.twellv.co.jp/program/drama/gamera_2025/
2025年はガメラ生誕60周年!


記念すべきシリーズ第1作目『大怪獣ガメラ』、シリーズ2作目となる特撮表現が光る初カラー作品『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』、人気怪獣ギャオスが初登場しガメラの人気を不動のものとした3作目『大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス』の3作品の4Kデジタル修復版が制作決定!
そして今回、4Kデジタル修復版となった3作品をBS12でいち早くテレビ初放送!



【出演者】
本郷功次郎江波杏子早川雄三藤岡琢也、藤山浩二、夏木章、北原義郎、菅井一郎、見明凡太朗


【スタッフ】
監督:田中重雄
企画:斉藤米二郎
脚本:髙橋二三
撮影:髙橋通夫
録音:奥村幸雄
照明:柴田恒吉
美術:柴田篤二
音楽:木下忠司


【特殊撮影】
監督:湯浅憲明
撮影:藤井和文
美術:山口煕 井上章
合成:金子友三
照明:石坂守
操演:恵利川秀雄

 

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