感想:映画「ガメラ2 レギオン襲来」(1996年:日本)(2014年8月19日(火)放送)

(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)


(※以下、自衛隊に関して一ミリも冗談は許さない!という人も読まないほうがよろしいと思います)

■プレミアムシネマ
http://www.nhk.or.jp/bs/t_cinema/

 NHK BSプレミアムでの視聴です。


■概要

2014年8月19日(火)
午後9:00〜10:41  BSプレミアム
プレミアムシネマ  「ガメラ2 レギオン襲来」
1996年・ 日本 

謎の隕石が落下した札幌で怪現象が続発。地下鉄構内に人間大もある虫のような生物が現れ人々を襲う。と同時に、巨大な怪植物“草体”がビル街を突き破って出現。草体は開花し、種子を発射する態勢となり、都市は破滅寸前に。そこへガメラが突如現れ、プラズマ火球によって草体を焼き払うが、地下から無数の宇宙怪虫がはい出てガメラの体に襲いかかる。血まみれとなったガメラは余儀なく撤退。そこへ巨大怪獣レギオンが現れて…。

〔製作〕池田哲也、保坂武孝、澤田初日子、鶴田尚正
〔企画〕島田開、武井英彦、安永義郎、筒井城二、石田耕二
〔プロデューサー〕土川勉、佐藤直樹、南里幸
〔監督〕金子修介
〔脚本〕伊藤和典
〔撮影〕戸澤潤一
特技監督樋口真嗣
〔音楽〕大谷幸
〔出演〕永島敏行、水野美紀石橋保吹越満藤谷文子螢雪次朗川津祐介 ほか
〔カラー/レターボックス・サイズ〕


■あらすじ

 北海道に隕石が落下するが、自衛隊が調査に行くと、落下地点には何も残っていなかった。やがて札幌に巨大宇宙植物「草体」が出現し、同時に草体と共生関係にあるらしい人間大の虫型宇宙生物「レギオン」の群れが現れる。そこに出現したガメラは草体を焼き払うが、レギオンの大群に襲われて海に落下し消息不明となる。

 続いて仙台で草体が開花し、またも飛来したガメラを、今度は巨大なレギオンが迎撃した。ガメラはレギオンとの戦いで大ダメージを受け、それでも草体の側に向かうが、草体が種子を宇宙に打ち上げようとする爆発をとめられず、仙台は壊滅する。そして爆発に巻き込まれたガメラも動かなくなる。

 自衛隊は東京が次の目標と考え防衛ラインを引くが、予想通り現れた巨大レギオンを全く食い止められない。しかし仙台で死んだと思われていたガメラが復活、最終的にレギオンを倒した。


■感想

 平成ガメラ3部作は、正直1・3作目は評価していないのですが(特に三作目のノリが凄い不愉快だった記憶が……)、2作目の「レギオン」は傑作だった気がしたので、見直してみました。いやー、10年以上経つとホント何もかも忘れ果ててましたわ。


 そして、感想は……、「ちょっち買い被っていたなぁ」というところ。確かに特撮は綺麗だし、ストーリーの運び方もそつがなく、珪素がどうの酸素で種子を打ち上げがどうのとSF設定もそれっぽいし、まあまあの出来栄えではありましたが、絶賛するほどでもなかったなと。

 あと、初見当時も「自衛隊が超カッコ良く描かれた映画」という印象でしたが、今見るとこの持ち上げ方はぁぁ、と思うほど自衛隊がカッコ良すぎる。みんな有能で勇気があって誠実で、みたいな描写だし。いやー、この映画を定期的に地上波で放送したら、自衛隊の人集めに凄く役立つ様な気がします。

 しかし、あのラストはなんだろう。「世界のみんな! オラ(ガメラ)に力を貸してくれ!」という感じで地球各地から光が集まり、それを吸い込んだガメラがおもむろに腹に隠していた巨大光線砲一発で勝負を決めるとか、それどうなのよ、と思った。


 ということで、「ま、悪くは無いですね」という評価に落ち着きました。