【特撮】感想:特撮「ウルトラQ 4Kリマスター版」第4話「マンモスフラワー」

ウルトラQ Vol.1 [DVD]

ウルトラQ 4Kリマスター版 NHK https://www4.nhk.or.jp/P5138/
放送 NHK BSプレミアム

【※以下ネタバレ】
 

第4話 マンモスフラワー

 

あらすじ

ウルトラQ 4Kリマスター版(4)マンモスフラワー
[BS4K] 2021年04月19日 午後11:15 ~ 午後11:41 (26分)


35mmフィルム原版からリマスター。謎の地震が頻発し、地中植物が次々と人を襲う事件が発生。ビルを突き破り巨大花が開花。毒花粉を散布。閉じ込められた一平らに危機が


原因不明の地震が頻発し、地中から巨大な植物の根が人々を襲う事件が起きた。やがて、ビルを突き破って巨大な花・マンモスフラワーが開花、毒花粉をまき散らし始める。ビルの中に閉じ込められた一平たちが危ない!もともと35ミリフィルムで制作されていた1966年放送の特撮ドラマを4Kリマスター。だれも見たことがなかった「ウルトラQ」。


【出演】佐原健二,西條康彦,桜井浩子

 
登場 … 古代植物ジュラン

 万城目と一平は、セスナから撒くチラシを受け取るために都心の広告会社のビルにやってくるが、建物の中は物が散乱して大混乱状態だった。社員はこの会社の入っているビルだけ地震に襲われたというが、一平はそんな事があるわけはないと笑い飛ばす。

 万城目たちは(皇居の)お堀に不思議な物が浮かんでいると聞き、通りがかった由利子と共に見物に向かうと、巨大な根のような物がうごめいており、ひとしきり動いたかと思うとそのまま消えてしまう。一の谷博士は万城目たちの話を聞き、別の場所にも根が出現すると予想するが、その言葉通り、ビルの地下に根が現れ、人間に絡みつき血を吸うという事件が発生した。

 防衛庁は、この巨大植物「マンモスフラワー」対策本部を設置し、一の谷博士・源田博士を顧問として参加させる。一の谷博士は、問題の植物は有史以前の巨大植物が成長しているのだと分析する。

 万城目たちが広告会社を訪ねると、社員たちが備品を運び出している最中で、万城目と一平も手伝わされるが、ビルが崩壊を開始し、一平と広告社社員の道子はビルの中に取り残されてしまう。自衛隊はすぐにマンモスフラワーを焼きはらおうとするが、源田博士は自衛隊に、調査のためマンモスフラワー退治は一日待ってほしいと頼み、危険だという一の谷博士と対立する。

 直後、巨大植物マンモスフラワーのつぼみがビルを突き破って成長し、巨大な花を咲かせてしまう。自衛隊の隊員たちは二人の救助に向かい、動く根や毒の花粉に苦しめられつつも、なんとか救出に成功する。

 源田博士は自分が間違っていたと言い、マンモスフラワー退治のため、植物に必須の炭酸ガスを固定する薬剤を用意し、万城目の操縦するセスナで飛び立つ。そして上空からパラシュートで薬剤を投下した結果、マンモスフラワーは枯死した。


脚本:金城哲夫/梶田興治 監督:梶田興治 特技監督:川上景司


感想

 評価は○(なかなか)。

 ウルトラQにありがちな(?)変な描写や展開もなく、ストレートに巨大植物の恐怖を描いた中々の一作。結構お気に入り。

 まず最初の真夜中のパトロール中の警官の死のシーンから始まり、一つのビルだけの地震、お堀に蠢く謎の根、地下で吸血根が大暴れ、ビルの崩壊、巨大なつぼみが開花、と、話がキビキビと展開し、30分物とは思えない密度でストーリーが進むのが実に良い。

 ジャンルとしては一応「怪獣物」に入るのでしょうが、未知の怪物が暴れまわって都市を破壊していくのではなく、状況としては植物が単に成長して花を咲かせているだけなのに、勝手に(?)人間たちの方が追い詰められていく、という対比が面白いです。どうせなら吸血植物という設定も無くして、単に巨大植物が成長するだけの話にした方がより面白かったような気も。

 話の序盤での、万城目と由利子の会話で、万城目がSF小説を執筆している、という意外な趣味が語られます。それで毎回毎回変なシチュエーションに遭遇しても、それなりに平静に受け止めているのでしょうかね?
 
 
帰ってきたウルトラ怪獣名鑑 怪獣総進撃編 「マンモスフラワー」ジュラン モノクロver.
 
 

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