【映画】感想:劇場アニメ「映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」(2019年:日本)

映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説 通常版 [Blu-ray]

映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説 公式サイト http://konosuba.com/
放送 AT-X。2021年4月17日(土)

【※以下ネタバレ】
 

<ストーリー>
交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだった
ゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)は、
ひょんなことから、女神・アクアを道ずれに異世界転生することに。

RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!」

と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。



トラブルメーカーの駄女神・アクア、
中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん
妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、
能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、
借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、
魔王軍の幹部を討伐したり、たまに死んだり……。


そんなある日、駆け込んできた紅魔族の少女・ゆんゆんの爆弾発言にカズマたちは凍りつく。

「私、カズマさんの子供が欲しい!」

事情を聞けば、めぐみんとゆんゆんの生まれ故郷「紅魔の里」が、
滅亡の危機に瀕しているという。
里を救うために旅立ったゆんゆんを追いかけて、紅魔の里へ向かうカズマたちだが――!?


カズマたちパーティを襲う最大の危機!
平凡な冒険者カズマが過ごす、異世界ライフの未来はどっち!?

 

あらすじ

 ある日、突然ゆんゆんがカズマたちの家を訪ねてきて、カズマの子供が欲しいと言い出したため、カズマは大喜びするが、アクア・めぐみんダクネスは困惑する。ゆんゆんによると、故郷の紅魔の里から族長である父親の手紙が届いたが、里は魔王軍に蹂躙されて壊滅目前で、占いでは自分が出会う頼りない男(多分カズマ)との子供が勇者となって魔王を倒す、と書かれていたという。

 ところが手紙の後半の内容は、めぐみんたちの同級生が書いた小説の一部分が紛れ込んでいたと判明し、真相を知ったゆんゆんはすぐに退散する。しかしめぐみんは前半の里が危機に陥っている云々という部分が気になり、カズマたちと共に里帰りすることにした。

 ところがいざ里についてみると、里は平和そのもので、紅魔族は強力な魔法使いぞろいのため、侵攻してくる魔王軍を片手間で追い払っていた。手紙の内容は紅魔族の大げさな慣用句をちりばめたもので、実際のところは村は壊滅どころかのんびりしたものだったため、カズマたちはめぐみんの案内で、里の名所巡りを楽しむ。

 一方、魔王軍の幹部シルビアは、紅魔の里に封印されているという禁断の兵器「魔術師殺し」を求めて、単身里に潜入してきた。カズマは封印を解く方法はゲームで有名な例のコマンドだと気が付き、うっかりそのコマンドを入力してしまい、結果としてシルビアは魔術師殺しと融合して無敵となり、里を蹂躙し始めた。

 カズマたちはやはり村に封印されているという対魔術師殺しの兵器を求めて駆け回り、その兵器「レールガン」を使ってシルビアを倒す。ところがシルビアはあの世で、先に死んでいた魔王軍の幹部たちと再会し、彼らと合体してより強力な魔物として復活してしまった。シルビアは、自分は部下たちに尊敬はされてはいたものの、愛されてはいなかった云々と愚痴り、愛を求めて復活したとか言い出す。

 カズマはシルビアを倒すため、シルビアに甘い言葉をささやいて自分を取り込ませた後、ゆんゆんとめぐみんに自分がいるところを魔法で狙い打たせ、シルビアを倒す。当然カズマは消滅したが、またまた女神によって生き返らせてもらい、この世に舞い戻った。そしてまたまた魔王軍の幹部を仕留めたカズマたちは、村へと戻っていった。

感想

 評価は△(ビックリするほど面白くない……)。

 2017年1~3月に第一期、 2018年1~3月に第二期、が放送された面白アニメの映画版。テレビ版もOVA版も凄く面白くて好きだったので、この映画もワクワクしながら視聴を開始したのですが……、えっ……? なんでこんなに面白くないの……?(ト書き:困り顔)


 テレビアニメの方は、いちいちゲスいカズマの言動やら、アクアの駄女神ぶりやら、ダクネスのM属性やら、その他で一々フフッと笑えて、終盤の大決戦はそれはそれで熱くて盛り上がり、と、とってもとっても面白かったのに、この映画版と来たら、そういう面白さが全て抜け落ちたような空虚さ。

 カズマたち四人の言動は上滑りで全く面白みがないし、紅魔族のおちゃらけもウザいだけだし、シルビアとのバトルは映画向けに無理してシリアスさを出しただけみたいな違和感しかないし、とにかく、どこを切っても、何一つ楽しめる要素が無く、本当に愕然としました。

 監督も脚本もテレビシリーズと同じなのでスタッフが違うから云々と理由では無かったし……、作る方が衰えたのか、受け手のこっちの好みが数年の間に激変してしまったのか、どっちなんだ……? 何にしても90分が苦痛に近い映画でした……、トホホ。
 
『映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説』オリジナル・サウンドトラック「澄み渡る青空に希望の狼煙を! 」
 

https://www.at-x.com/program/detail/13267
映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説
4月17日(土)19:25~21:00


<スタッフ>
原作:暁なつめ株式会社KADOKAWA 角川スニーカー文庫刊)
原作イラスト:三嶋くろね
監督:金崎貴臣
脚本:上江洲誠
キャラクターデザイン:菊田幸一
美術監督:三宅昌和
色彩設計:伊藤由紀子
撮影監督:廣瀬唯希
編集:木村佳史子(MADBOX)
音響監督:岩浪美和
音楽:甲田雅人
アニメーション制作:J.C.STAFF
製作:映画このすば製作委員会


<キャスト>
カズマ:福島潤
アクア:雨宮天
めぐみん高橋李依
ダクネス茅野愛衣
ゆんゆん:豊崎愛生
ウィズ:堀江由衣
バニル:西田雅一
ルナ:原紗友里
荒くれ者:稲田徹
こめっこ:長縄まりあ


2019年劇場公開作品

 

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