感想:映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版」(2007年)


 本日7/3(金)に地上波放送した映画。


■あらすじ

 大災害「セカンド・インパクト」により人類の半数が死亡してから15年後の世界。14歳の少年「碇シンジ」は、3年間顔を会わせていなかった父親に呼び出され「第三新東京市」を訪れる。しかし、まさにその時「使徒」と呼ばれる怪物が街を襲撃し、シンジは父親と再会するなり、人型兵器「ヱヴァンゲリヲン」に乗って使徒と戦う事を強要され・・・


■感想

 1990年代後半に色々な意味で話題になったTVアニメの劇場版四部作の1作目。どうやらリメイクではなく、どうも(バトルスターギャラクティカみたいに)「再創造」という扱いの物のようです。でもまあ、この映画を見る限りでは「思いっきり絵を綺麗に書き直したTV版エヴァ(の序盤、アスカ登場前辺りまで)」でした。

 TVシリーズは14年前に一度見たきりなので、話はもう忘れきっているかと思いましたが、その後あっちこっちでやたらと語られてきた作品だからか、意外にも細かいところまで憶えていて、自分でも不思議でした。そんなに憶えていたいほど愛している作品でも無いんですけどね。

 さて、エヴァといえば作品を彩る数々の名?台詞ですが、この映画でも「帰れ」「逃げちゃダメだ」「私が守るから」「笑えばいいと思うよ」等がガンガン飛び出しました。しかし、これらの台詞は、その後いろんな媒体でイヤになるほど見聞きしたので、もうこの作品もその手のパロディの一つにしか思えなくなっていて、「またかよ!」みたいな気持ちに襲われてしまいましたよ(理不尽な感想なんですけどね)。

 第六使徒(TRPGに使うサイコロみたいな奴)の変形が凄い!と聞いていましたが、イヤ確かに凄かった。最新のCG技術を嬉々として使っておりましたね。ここは素直に感心しました。

 しかしなぁ・・・、エヴァというとTV版を「凄い凄い!」と熱狂して見ていたのに、最後は思いっきり崖から突き落とされた様な裏切り方をされたので、どうも素直に楽しめないのです。「どーせ今回も『人類補完計画』の中身なんか考えていなくて、台詞で言わせているだけなんでしょ!?」とか思う人は他にはいないのかしら。