感想:アニメ「トリニティセブン」第12話(最終回)「聖戦少女と魔王世界」


 アニメ「トリニティセブン」(全12話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■TVアニメ「トリニティセブン」公式サイト
http://trinity-7.com/

テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/trinity-7/index2.html

 CS放送・AT-Xでの視聴です。

第12話(最終回) 聖戦少女(クリミナルガール)と魔王世界(ヒズワールド)


■あらすじ

 アラタ&トリニティセブン VS イシュ・カリオテの戦いは、アラタたちが勝利した。倒れた聖はアラタに隠していた秘密を語る。かつて崩壊現象で異世界に飛ばされた聖は、そこで「未来に魔王化したアラタがトリニティセブンを従え世界を破滅させる」ビジョンを見てしまう。聖はそれを現実のものにさせないため、アラタを倒してどこか別の場所に移そうとしていたのだった。実は聖はこの世界に長くとどまることは出来ない体で、宝石化してしまう。そこに悪のボス的幼女が現われ、聖は対魔王の秘密兵器だといって宝石を回収して立ち去った。


 戦いの後、アラタはリリスの誘いで街に出かけた(そして、その後をアリン、レヴィ、リリス、ユイがこっそり尾行していた)。そして最後はアラタがモノローグで「聖、オレはみんなと仲良くやってるよ、そのうち助けてやるからな」とか言って〆。

脚本 吉野弘幸


■感想

 バトルが瞬時で終わって、その後が長かったのが意外な構成でしたが、余裕を持って締めくくれてよかったですな(ありがちな『エンディング曲に「その後」シーンをかぶせる』とかの尺の足りないバタバタ最終回は好みじゃないから)。


■総括

 うっひょー、良かったです〜。10月アニメでは(三ツ星評価で)文句なしの星三つです。


 このアニメ、正直言って全く期待してなかったんですよ。「魔法の学校が舞台で、主人公が超強いキャラで、周りにハーレム要員の女子がいっぱいで」という時点で、もうラノベとかであふれかえっている風味の設定で、しかもそういう作品のアニメを見てみると得てして面白くなかったし。あまつさえ、シリーズ構成が相性の悪い吉野弘幸氏と来ては、この設定とこのスタッフで面白いはずがあろうか、というネガティブイメージでしたが……

 それがですよ、これが良い方向に予想が外れてくれました。いやまあ、やっていることは「唯一の男子キャラが女の子にチヤホヤされて、『オレは強い』で、ラッキースケベシーン満載」という、既存作品となにも違わない展開でしたが、何故なのか凄く面白かった。主人公が爽やかに自分の性癖を認めているところなのか、ラッキースケベシーンのあとにはキチンとお礼を言うところなのか、どこが気に入ったのかイマイチよく解らないのですが、これがもう毎回楽しくて楽しくて。吉野弘幸氏も原作があるからか、別に腹の立つ展開に持って行ったりしなかったのも幸運でした。


 ということで、すんごい気に入ったアニメでしたので、別れは名残惜しい。これは良い物を見せていただきました(ト書き:拝む)。