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感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第67話(シーズン3 第14話)「バイオ兵器実験」

スパイ大作戦 シーズン3<トク選BOX> [DVD]

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放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 
シーズン3(54~78話)の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ
海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン3」あらすじ・感想まとめ
 

第67話 バイオ兵器実験 The Test Case (シーズン3 第14話)

 

あらすじ

某国の科学者ベック博士が驚異的な細菌兵器を開発した。ベック博士と細菌兵器の消滅を命じられたIMFチームは、ローラン(マーティン・ランドー)が細菌の実験台として研究所に潜入する。果たして作戦が成功し、ローランは無事生還できるか!?


某国の科学者ベック博士がごく短時間で人を死に至らしめる驚異的な細菌を開発した。治療法の存在しないこの細菌を博士もろとも消滅するよう命じられたIMFチームは、ローラン(マーティン・ランドー)が実験台として研究所に潜入する。一方、シナモン(バーバラ・ベイン)が博士に接近、莫大な金額で細菌の取引を持ちかける。果たして作戦を成功し、ローランは無事生還できるのか!?

※DVD版のタイトルは「生体実験」。


【今回の指令】
 オズワルド・ベック博士(Dr. Oswald Beck)は、某国の研究所で脳脊髄膜炎(cerebrospinal meningitis)を誘発する細菌の培養に成功した。もし、敵がこの菌をBC兵器(生物・化学兵器)として使用すれば、恐るべき大量殺戮が行われることは明白である。IMFはこの研究を阻止し、培養菌を壊滅させなくてはならない。


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、ローラン、シナモン、バーニー、ウィリー
 ゲスト:無し


【作戦の舞台】
 某国


【作戦】
 シナモンは外国の記者としてベック博士にインタビューし、その際こっそりメモで「50万ドルで培養菌を買う」というメッセージを伝えるが、ベックは警備担当のオルニー大尉には黙っていた。

 やがて、培養菌の生体実験の実験台として無実の政治犯が移送されてくるが、IMFがすり替わり、フェルプスが軍医、ローランが政治犯、という設定で研究所に乗り込む。フェルプスはオルニー大尉に、自分が怪しげな女から「50万ドルで培養菌を買う」と持ち掛けられた、という作り話をする。オルニー大尉は、その女こそシナモンで、つまりシナモンは敵国のスパイだと確信し、ホテルの電話の盗聴を命じる。

 やがてローランを実験台に培養菌のテストが始まるが、バーニーが裏で細工していたため、本物の菌は使用されず、ローランは代わりに用意していた薬を飲んで死んだふりをする。ローランは早速解剖のため運びだされるが、フェルプスはその間にオルニー大尉たちに特殊ガスを吸わせて昏倒させ、あたかも培養菌で倒れたかのように偽装する。

 フェルプスは、ローランが死んでいないこと、オルニー大尉たちが倒れたこと、を理由に、ベックに向かって「培養菌が額面通りに上手く開発できなかったので、敵国に寝返ろうと陰謀を企んだのだろう」と断罪する。狼狽したベックは、このままでは裏切り者として処刑されるので逃亡を決意し、フェルプスを銃で脅しながら、シナモンに電話し培養菌を売ると伝える。しかし、当然その内容は盗聴されており、駆けつけてきた兵士にベックは射殺される。フェルプスたちはどさくさに紛れて培養菌の保管場所を焼き払い、無実の政治犯を連れて脱出した。


監督: スットン・ロレイ
脚本: ローレンス・ヒース


感想

 評価は○。

 IMFがアメリカの敵国に潜入し、研究中の危険な生物兵器を壊滅させる、というお馴染みの系統のエピソード。質はまあまあというところだった。


 IMFメンバーが、敵側にベック博士とシナモンとの内通を疑わせたり、研究施設の中で色々な細工をしていくことで、いかにもベックが裏切り者であるという状況を作り出していく過程はそれなりに面白く、話の展開もまあ筋が通っていた。

 しかし、そこそこは面白かったものの、スパイ大作戦に欲しい「痛快さ」という物が微妙に欠けていて、そこの面白みがもう一つ、という感が否めなかった。やはりスパイ大作戦は、真面目で理詰めな展開より、多少強引でも芝居がかった作戦の方が面白いと言わざるを得ない。

 最後、IMFメンバーは仲間とともに、無実の政治犯を連れて逃亡する。非情なIMFの事だから「信用しろ」とか言っておいてそのまま置き去りにするのかと思ったが、今回は敵国の人間なのに助けてあげている。今回の作戦は、多少は心の余裕が有ったのかもしれない。

 ところで、劇中でシナモンがベックに50万ドル払うと記載されている紙を渡すが、シナモンが手元のペンをひねると、途端に書類の文字が当たり障りのない内容に書き換わってしまう。どんな超技術の産物なのか是非知りたいものである。

 ちなみに、サブタイトルの原題「The Test Case」とは「初めての試み、テストケース」の意味。


参考:今回の指令の入手方法

 フェルプスが、レコード店に行き、店員に「Gのメヌエット」(Pavane in G)を求めて、レコードの箱を渡される。フェルプスはそのまま「リスニングルーム」という個室に入り、箱を開いてビニールに入ったレコードと大きめの封筒を取り出す。フェルプスはレコードを再生して指令を聞きつつ、封筒の中の写真を確認する。指令は最後に「なおこの録音は自動的に消滅する」と言い、レコードから煙が吹き上がる。


参考:指令内容

 おはよう、フェルプス君。写真の人物オズワルド・ベック博士は、この度脳脊髄膜炎を誘発する細菌の培養に成功したが、この培養菌を彼ら敵国が量産し戦場に散布するや、わずか数分にして大量殺戮を招く恐るべきBC兵器となることは明らかである。

 そこで君の使命だが、この培養菌を壊滅し、博士の研究に終止符を打つことにある。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。成功を祈る。
 
 

シーズン3(54~78話)の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ

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