【ゲームブック】「デッドライン」(JICC出版局:1987年)プレイ開始。子供向けでないハードボイルド風味が新鮮

デッドライン (アドベンチャーノベルス)

https://www.amazon.co.jp/dp/4880632449/
デッドライン (アドベンチャーノベルス) 新書 1987/5
北 鏡太 (著), INFOCOM


本書は、アメリカのインフォコム社より製作・発売された、パソコン用ゲームソフト『デッドライン』を基にしたアドベンチャーノベルスです。パソコンゲームの楽しさに読み物の面白さをプラスした、新しい形のエンターテイメントです。


『デッドライン』は、インフォコム社のパソコンゲーム・ミステリーシリーズの1作に当ります。原作のゲームでは、大富豪ロブナー氏が自室にて死体で発見されたことに端を発した、ロブナー邸での事件を解決してゆく探偵小説だてになっています。本書では、その原作での事件と、時を同じくして発生した連続殺人事件とを主人公のロス市警警部補ケニーが追い、両方の事件を解決してゆくという内容で、その趣も警察小説風となっています。

 このゲームブックは、ゲームブックのリプレイやレビューでお世話になっている「冒険記録日誌」http://www.enpitu.ne.jp/usr7/79672/ の管理者「山口プリン」さんが、最近のプレイ記録で絶賛していたため、いてもたってもいられなくなり購入しました。確かになかかなの優れものでしたねぇ。



●デッドラインとは

 JICC出版局(現:宝島社)は、1980年代後半のゲームブックブームの際には「アドベンチャーノベルス・シリーズ」というブランドでゲームブックに参入していましたが、そのラインナップが渋く、当時の「アメリカ製」の「パソコンゲーム」をゲームブック化するという冒険ぶり。ラインナップには「ゾーク」や「ウルティマ」といった、1980年代にパソコンゲームをプレイしていた層なら聞いたことのあるような作品がずらりと並んでいます。

 この「デッドライン」もその一つで、「インフォコム社」(!)の「テキストアドベンチャー」(!!)をゲームブック化したもの。テキストアドベンチャーとは、画面に文字しか出てこない、まさにパソコンで読むゲームブックといった類のジャンル。

 原作はこんな感じだったようです。

The Infocom Gallery: Deadline
http://gallery.guetech.org/deadline_grey/deadline.html

謎を解決するために十二時間。1つの偽の動き、そしてキラーは再び立ち往生する。


これは、「ホーム・コンピューティングにおける最新の熱狂の一部」(TIME誌)、「プログラミングの驚異的な偉業」(ニューヨークタイムズ)、「1983年のベストアドベンチャー」(電子ゲーム)と呼ばれています。
※上記内容は機械翻訳

 相当評価は高かったようですね。


 JICCのゲームブックは内容が評価されているのか、中古でも5,000円台が当たり前という高値で取引されていて、今まではとても手を出す気になれなかったのですが、今回は思い切って購入した次第です。



●本書のスペック

 「全260ページ。パラグラフ数214。サイコロ振りなどは無し。フラグチェック有り」というところ。パラグラフを通るたびに、「アルファベットの■にチェックを入れること」と指示され、時折「アルファベットの■を既にチェックしていれば**番へ、そうでなければ**番へ」と指示される形式です。メモ必須型という事ですね。

 作品の雰囲気ですが……、これが渋いというかハードボイルドというか大人向けというか。主人公はロスアンゼルス警察に勤務する41歳の警部補。一人称は「俺」で、現場叩き上げで礼儀とかいう概念とは縁の遠い、いかにもの「デカ」という感じのキャラクター。エリートで年下の上司とはそりが合わず、独り言で「あん畜生」とか「くたばりやがったら」とか毒づく、というのが日常の姿で、警察小説とかではともかく、ゲームブックの主人公としてはかなり少数派でしょう。

 またゲームの雰囲気がこれまた結構大人で、しょっぱなから「街娼」が登場したり、「被害者の体内に残された精液」とかいう言葉が出てきたり、イラストに裸の女性がバーンと登場したり、と、少なくとも小学生読者あたりは全く想定してないっぽいですね。まさに大人の娯楽。

 内容は意外に一本道で、選択をしないまま「次に進む」だけというパラグラフが結構あります。何度も何度も分岐させて話のバリエーションを作るタイプではなく、読み物であることを重視している様子がうかがえます。



●ファーストプレイは

 主人公ケニー警部補は、大富豪の自殺事件の調査にビバリーヒルズに乗り込んだ。事件現場をざっと見る限り自殺としか思えないが、屋敷の中で何かしら怪しげな手掛かりも発見した。ところが捜査途中で全く別の事件も発生し、それはケニーが過去に関わった事件に関係しているようだった。途中色々あったものの、ケニーは容疑者を一人一人当たっていくことにした。しかし、選択肢をミスった結果、ケニーは捜査途中で無念の死を遂げることになってしまった……



●手ごたえは結構良い

 探偵小説タッチの文章、結構すれた感じの主人公、と雰囲気は十分。また「XXを調べる」といった細かい選択肢が無く、ストーリーを進めていると自然に(?)手掛かりが集まってくる、という感じ。悪くありません。ファーストプレイに限れば、評価は「〇」です。もう少しやりこんで早く事件の全貌をつかみたいところですね。

感想:アニメ「風夏」第6話「氷無小雪」

風夏(14) (講談社コミックス)

TVアニメ『風夏』公式サイト http://fuuka.tv/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

第6話 『#6 氷無小雪

 

あらすじ

・Aパート

 小雪の過去。両親が不和の末離婚して、小雪が母親の実家のある東京に引っ越すまでの話。


・Bパート

 小雪は優にクリスマスライブのチケットを渡すため、優の家にやってくる。小雪は先日いきなり帰ったことを優が怒っているのではないかとビクビクしていたが、優の方も小雪の機嫌を損ねたと思っていたことを知り、とりあえず安堵する。そして優にチケット以外に何かを渡そうとしていたが、最近優が風夏たちとバンドをやっていることを知り引っ込めてしまう。

 小雪は帰宅途中で車に泥水をかけられてしまったところに、丁度風夏が通りかかり、銭湯に入っていくように勧める。小雪の大ファンの風夏は小雪と一緒に風呂に入っているという事に舞い上がり、小雪が片思いしていると聞くと全力応援すると確約する。

 ところが優と小雪のツーショットが通行人に撮影されていた。


●脚本:朱白あおい ●コンテ:山田浩之 ●演出:安藤貴史、小野 歩


感想

 うーん(笑)、なんて都合のいい箱庭世界というか、小雪が泥水浴びせられて往生していたら、たまたま出会ったのが恋のライバルの風夏でした~、とか(笑)、この世界には優たち以外のキャラクターはいないのか、みたいな。

 今回小雪がカバンから何かを取り出そうとして、途中で引っ込めていましたが、何だったんだろう。思わせぶり描写が気になる。

 あと、小雪は超有名アイドルなわけですけど、変装もせずに道を歩いていて良いんでしょうか。帽子とサングラスで変装とかしないと、人が群がってくるんじゃないかと心配になります。


Fair wind ―瀬尾公治画集―

感想:映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」(2013年:アメリカ)

マイティ・ソー/ダーク・ワールド MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

シネマLINE UP|BSジャパン http://www.bs-j.co.jp/cinema/
放送 BSジャパン。2017年2月8日(水)

【※以下ネタバレ】
 

http://www.bs-j.co.jp/cinema/backnumber/?p=201702082000
フリー初放送!アベンジャーズ最強の戦士ソーと最強の宿敵ロキ。2人は何故、共に戦うのか!?ありえないコンビが命をかけ地球最大の危機に立ち向かう!(2013年/米)

 

あらすじ

 遥かな過去。闇の種族「ダークエルフ」の王「マレキス」は、闇から生み出した最終兵器「エーテル」で全宇宙を闇に戻そうとしたが、「アスガルド」の軍に敗れて逃走し、エーテルアスガルドの王によってどこかに埋められた。

 現在(※映画「アベンジャーズ」の戦いから一年後)。アスガルドの王「オーディン」の息子「ソー」は、九つの世界の戦乱を収めるために飛び回っていた。ソーの義弟「ロキ」はアベンジャーズ事件のあと、終身刑となり牢に入れられていた。宇宙では、アスガルドや地球など九つの世界が五千年ぶりに直列する「惑星直列」が起きようとしていた。

 ソーの恋人ジェーンは、ロンドンで空間の異常を発見し、その際エーテルを体の中に取り込んでしまう。ソーはジェーンの異常に気が付き、アスガルドに連れて来るが、エーテルを切り離すことはできなかった。そこに復活したダークエルフ軍団がエーテルを狙って襲撃をかけ、アスガルド軍は撃退したものの、大きな被害を出したうえに、王妃フリッガも命を落とした。

 オーディンはジェーンを幽閉するが、ソーは彼女を逃がすため、ロキを牢から出し、ロキだけが知る秘密の抜け穴を案内させて逃走する。そこにマレキスが現れ、ジェーンからエーテルを切り離して、姿を消す。ロキは戦闘で死亡し、ソーとジェーンも荒地惑星に取り残されるが、その場所は地球と通じていた。惑星直列により、九つの惑星が接近して重なり合い空間がつながっていたのだった。

 ソーたちは、マレキスがイギリス・グリニッジエーテルを使い、全宇宙を闇に変えようとしていることを知り、待ち伏せる。そして出現したダークエルフ軍団とソーとの決戦が開始され、最終的にソーが勝利する。

 ソーは父オーディンに王位を継ぐことは断ると言って地球に行き、ジェーンと再会する。しかしその「オーディン」は、幻影で姿を変えていたロキだった。終わり。


感想

 評価は○。


 マーベルが量産しているスーパーヒーロー映画の一つ。この作品は「マイティ・ソー」シリーズの2作目で、前作を見ていないので理解できるかと危惧していましたが、全然問題ありませんでした。


 大半のシーンが異世界アスガルドとか宇宙とかで展開されるのですが、服装とか背景がごちゃごちゃしすぎていてうるさいというかで、イマイチ落ち着かず。もっといい感じに力を抜いて画面を見やすくすればいいのに、と何度思ったかしれません。

 しかし、ラストバトルは(主に)地球のイギリスなので、ここは見やすかったし、それなりには盛り上がったので、そこそこは満足です。

 しかしなぁ……、ロキが義母の仇を討つために宿敵のソーと協力して、最後になんか良い言葉を言い残して死ぬ、とかいう展開であれば日本人好みの流れだったのに、最後の最後に「実はロキは生きてましたー」ってなったら、すべてぶち壊しなんじゃないですかね。まあライバルが死んだら今後「マイティ・ソー」という映画が作れなくなっちゃうのは解るけど。


アベンジャーズの戦いから1年、世界は新たな危機を迎えようとしていた。ロンドンで原因不明の重力異常が発生、ソー(クリス・ヘムズワース)の恋人で天文物理学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)が調査へ向かう。一方、この怪奇現象である集団が長い眠りから目覚める。彼らは宇宙誕生前から存在していた闇の力を復活させ、その力で全宇宙を滅亡、自らによる宇宙統治を企む。そんな中ジェーンは、宇宙滅亡を導く鍵となる「エーテル」を身体に宿してしまう。異変に気づいたソーはジェーンを救うため故郷アスガルドヘと連れていく。そんなソーの前に闇の軍団率いるマレキス(クリストファー・エクルストン)が姿を現し、エーテルのエネルギーを狙い攻撃してきた。追い込まれたソーは義弟にして宿敵の邪神ロキ(トム・ヒドルストン)に協力を求める…。


舞台は“アベンジャーズ”がニューヨークで、地球の命運をかけた戦いを繰り広げた1年後。この世のすべてを闇の世界=ダーク・ワールドに変えようと企む闇の軍団に、アベンジャーズ最強の戦士ソーとその義弟にして最強の宿敵のロキが手を組み立ち向かう、壮大かつ壮絶な戦いを描いたアクション超大作!主人公ソーを「アベンジャーズ」「スター・トレック」のクリス・ヘムズワース、ソーの恋人ジェーンを「ブラック・スワン」「レオン」のナタリー・ポートマン、その他トム・ヒドルストンアンソニー・ホプキンスなど豪華俳優陣が脇を固める。監督は、「ターミネーター:新起動/ジェニシス」のアラン・テイラー


タイトル マイティ・ソー/ダーク・ワールド
原題 THOR: THE DARK WORLD
監督 アラン・テイラー
脚本 クリストファー・L・ヨスト、クリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリー
制作年 2013年
製作国 アメリカ


出演
クリス・ヘムズワース(ソー):【声】三宅健太
ナタリー・ポートマン(ジェーン):【声】坂本真綾
トム・ヒドルストン(ロキ):【声】平川大輔
クリストファー・エクルストン(マレキス):【声】相沢まさき
アンソニー・ホプキンス(オーディン):【声】浦山迅

 
 

2017年視聴映画のあらすじ・感想の一覧はこち

2017年視聴映画あらすじ・感想一覧
 
 

【ボードゲーム】ホラーゲーム「ハコオンナ」デザイナーへのインタビューが色々面白い

ハコオンナ

ボードゲームの総合情報【ボドゲーマ】 日本ボードゲーム界の異端児に聞く!ボードゲームデザイナーとして生きていくには?
https://bodoge.hoobby.net/columns/00013

 昨年の夏に発売されて、その筋では有名らしいホラーボードゲーム「ハコオンナ」のデザイナー氏へのインタビュー記事。
 

ハコオンナ / hakoonna【ボードゲーム情報】
https://bodoge.hoobby.net/games/hakoonna

閉ざされた廃屋で、物陰に潜み犠牲者を狙う「箱女」から逃げつつ手がかりを探し、脱出するゲームです。プレイヤー一人が箱女を担当、他プレイヤーが目を瞑っている間に物陰チップのうち1枚を箱女チップと入れ替えて移動します。


出来の良いホラー映画を体感するかのようなボードゲームです。

 
 内容は、前半はゲーム「ハコオンナ」の紹介、デザイン時の諸々のエピソードなど。後半がデザイナーとしてどれくらい収入を得ているか、とか業界の今後について、といったシビア系の話。



●ユーロゲームと日本テイストゲーム

 デザイナー氏のデザイン哲学がちょっと面白い。

ハコオンナはドイツゲーム、ユーロゲームの流れを汲まない日本独自のゲームだと思っています。ドイツゲームに似たゲームを作ろうとは思いませんでしたか?


そもそも、今の日本のユーザーの中で、ドイツゲーム(※)にあるような「緻密なゲームシステムの機微」を求めている客層は、みなさんがイメージしているほど多くはないんです。
歴史あるドイツを啓蒙することも大切ですが、日本人は昔から独自の好みと感性、文化を持っています。邦画と同じように、日本人の好みに則したゲームを作る。

 そういうデザイン志向の人もいるのかと。ボートゲームデザイナーは(ウォーゲームを除いては)みんな海外展開を念頭に入れてゲーム作っているのかと思ってました。




ゲームデザイン専業で食っていけるか

 「ハコオンナ」でどれくらい儲けたかについては、

2016年で約2,200個売り上げました。
だいたいの同人ボードゲームは、ハコオンナのような3,000円前後だと1つ1,000円ほど利益になります。なので、総利益についてはかけ算をしてもらえれば(笑)
(1,000円×2,200個=220万円)

 同人ゲームを半年で2200個とは物凄い数に思えますが、それでも収入は220万円。結構な額ではありますが、ゲームがヒットして大金持ちに、というほどでもない。うっすい同人誌を半年毎に売ってそれだけで食っていける(らしい)漫画同人誌業界とはいささか違うようです。非っ常にキビシー!




ボードゲーム業界の未来

 ゲームマーケットが半年毎に開催され、入場者数は右肩上がりで天井が見えない。ということで、日本のボードゲーム業界の未来は前途洋々というイメージですが、デザイナー氏の意見は違うようです。

毎年ボードゲーム業界は右肩上がりに発展しているように私には見えていて、潰れるといったことが想像できません……。


いえ、条件がそろうと、業界は容易に傾きます。隣の業界ともいえるテーブルトーク業界では、数十年前大きな変化がありました。当時テーブルトークは日本中で大流行していて、土日は参加希望の人で毎週のように公民館に列ができていました。
しかしあるときマジック・ザ・ギャザリングが海外から来て、人が離れ、急に業界が縮小してしまいました。急な変化に、誰も何もできなかった。公民館を埋め尽くしたあの人たちがいなくなった。

 うん……、ありましたね、そんな大崩壊が。最盛期で7~8誌はあった業界誌が最終的には壊滅するとか、凄いことになりましたもんね……、もっと遡ればゲームブック業界も同じように大繁栄の後、急速に衰退していきましたしねぇ。イケイケの状況が永遠に続くとは限らない、か……



●今後の展開にちょっと笑った

ハコオンナや次回作について、何か予定はありますか?


夏にはハコオンナの舞台化を展開していきます!

 舞台化っ!? アニメや漫画を原作に舞台化するのはもう珍しくもなんともないですが、同人ボードゲームの舞台化かぁ。ホラー映画風ゲームがホラー劇になるのならそんなに無理はないか。

感想:NHK番組「空想大河ドラマ 小田信夫」第2話「武士の威信」


信長の野望・創造

空想大河ドラマ 小田信夫 | NHKドラマ http://www.nhk.or.jp/dsp/k-taiga/
放送 NHK総合。全4話。15分ドラマ。

【※以下ネタバレ】
 

第2話 武士の威信 (2017年2月11日(土)放送)

 

あらすじ

信夫(堀内健)は打ち取った首を前に高笑いするが、夜になっても寝室に置きっぱなしで段々怖くなってくる。柴田(原田泰造)に持って行くように頼むが断られる。明智(名倉潤)には侍女から苦情が出ていると普段の行状をたしなめられ、更に言った、言わないで柴田と大喧嘩になる。翌日、前言を翻さない柴田は切腹の命を受け、明智がとりなそうとするが信夫と柴田は武士の威信をかけて互いに後に引こうとしない…。

 合戦の後、信夫は打ち取った首(布に包んでいる)を見下ろしながら高笑いする。その夜、信夫は首を寝室に置かせていたが、首が怖くて寝付けず、ついに部下の柴田を呼び寄せ、どこかに持って行けと命じる。柴田は信夫が寝室に持ってくるように命じたのに、と愚痴り、信夫と言った言わないで口げんかに。そこに騒ぎを聞きつけて明智が現れ、「首」が瓜を人の顔風に彫っただけのものだと明かす。信夫は自分が瓜相手に高笑いしていたのかと情けなくなる。

 直後、明智は信夫に湯殿(風呂)に侍女を侍らすのをやめてくれと文句をつける。信夫は侍女全員から仕事についてクレームが上がっていると聞き、ショックを受ける。そしてそのことで柴田と言い合いになり、翌日柴田に切腹を申し付ける。慌てて明智が止めようとするが、二人はいう事を聞かず、ついに柴田が切腹! と思わせて、全部はお芝居だった。明智は信夫から「暇だったからやってみた」と言われ、怒りに顔をゆがめる。続く。

感想

 相変わらず爆笑コントではなく、微妙な面白さにクスッとする程度なのですが、結構楽しい。


・信夫と柴田が「言わないよ!」「言った!」「言わない!」「間違っていたら切腹しますよ、でも御屋形様が間違っていたらそっちが切腹してくださいよ!?」「いや、俺はしないよ、御屋形がいなくなったらみんな困るじゃん」「ズルい!」とかいう低レベル口げんか

・打ち取った首を包んでいる布をはがしてく場面で、緊張感をそそる音楽が流れるが、最後に布を取り去ったら瓜に目とか口を彫ったモノだった、という脱力シーン


 とか、ストーリー自体が笑えるのではなく、細かいところでヘヘヘッと笑わせに来ています。しかしそこが結構好き。


現代語訳 信長公記 (新人物文庫)

感想:特撮(新番組)「宇宙戦隊キュウレンジャー」第1話「宇宙一のスーパースター」


【Amazon.co.jp限定】宇宙戦隊キュウレンジャー 主題歌シングル【限定盤】【ポップアップジャケット仕様】(オリジナル星座はやみ盤(Amazon.jp絵柄付))

宇宙戦隊キュウレンジャー|テレビ朝日 http://www.tv-asahi.co.jp/kyuranger/
宇宙戦隊キュウレンジャー | 東映[テレビ] http://www.toei.co.jp/tv/kyuranger/
放送 テレビ朝日系 毎週日曜 07:30~08:00

【※以下ネタバレ】
 

時は遥か彼方の未来…宇宙は泣いていた。
88の星座系に区分された宇宙は、宇宙幕府ジャークマターの手に堕ち、独裁統治を許していた。希望は、失われたかのようにみえた…。
 
だが、宇宙には1つの伝説が伝わっていた。
『宇宙が心無き者の手に堕ち人々が涙する時、9人の究極の救世主が現れ宇宙を救う!』

 

第1話 『Space.1 宇宙一のスーパースター』 (2017年2月12日(日)放送)

 

あらすじ

 未来。地球を含めて、宇宙の88の星座系は「宇宙幕府ジャークマター」によって支配されていた。そんな彼らに戦いを挑む唯一の存在が抵抗組織リベリオンであり、そのメンバーは「キュータマ」というアイテムによって選ばれた「宇宙戦隊キュウレンジャー」である。しかし現時点では、メンバーは「カジキイエロー/スパーダ」「カメレオングリーン/ハミィ」「オウシブラック/チャンプ」の三人だけだった。

 そんなリベリオンと知り合った若者ラッキーは、自分もキューレンジャーになりたいと、キュータマを探しに出かける。そして惑星ジャグジャグでキュータマを持つガルと出会うが、かつてジャークマターと戦った末に仲間を全て殺されたガルはもう戦う気力を失っていた。

 やがてジャグジャグにキューレンジャー抹殺のため、ジャークマターが襲撃してきた。ラッキーは戦いの中でキュータマに選ばれ「シシレッド」に変身、ガルもまたその姿を見て気力を取り戻し「オオカミブルー」となる。そしてキュウレンジャーの乗り物キュウボイジャー五大が合体して、巨大ロボ・キュウレンオーとなり、巨大化した兵士ツヨインダベーを倒した。


感想

 評価はまあ○。

 巨大な敵国家に主人公たち抵抗組織が戦いを挑む、という事で、プチスターウォーズって感じですね。あと宇宙が舞台で巨大ロボが出て来るという事で、見たことは無いけど伝説の「Xボンバー」も連想したりします。

 一年先輩のジュウオウジャーは、動物ヒーローと宇宙からの侵略者の組み合わせという事で、冒険せずに手堅くいった感じが強くてインパクトはもう一つでしたが、今年の戦隊は冒険してますね。宇宙の色々な惑星が舞台ってことは、単なる通りすがりの通行人も宇宙人メイクとかしないといけないので、いちいち面倒そう……、よくこんな番組の企画が通ったよなぁ。

 まあ、そこそこ面白そうなんで今後も見ていきますよ。


おまけ

 戦隊は敵組織側の声優に旬の人&業界重鎮を投入することで知られていますが、今年は味方サイドが凄い。大塚明夫神谷浩史中井和哉小野友樹M・A・O、ってまあ。


宇宙戦隊キュウレンジャー キュータマ合体01,03,05,07,09 DXキュウレンオー

キャスト
シシレッド/ラッキー:岐洲匠
サソリオレンジ/スティンガー:岸洋佑
ヘビツカイシルバー/ナーガ・レイ:山崎大輝
カメレオングリーン/ハミィ:大久保桜子
カジキイエロー/スパーダ:榊原徹士
オオカミブルー/ガル 声:中井和哉
テンビンゴールド/バランス 声:小野友樹
オウシブラック/チャンプ 声:大塚明夫
シピンク/ラプター283 声:M・A・O
ショウ・ロンポー 声:神谷浩史



スタッフ
【チーフプロデューサー】 佐々木基(テレビ朝日)、井上千尋(テレビ朝日
【プロデューサー】  望月 卓(東映)、矢田晃一(東映エージエンシー)、深田明宏(東映エージエンシー
【原作】 八手三郎講談社「テレビマガジン」/小学館「てれびくん」連載)
【脚本】 毛利亘宏
【音楽】 山下康介
【主題歌】 オープニングテーマ「LUCKYSTAR」 エンディングテーマ「キュータマダンシング!」
【コンセプトアート】 久正人
【監督】 柴﨑貴行、杉原輝昭 ほか
【アクション監督】 福沢博文
【特撮監督】 佛田 洋(特撮研究所
【制作】 テレビ朝日東映東映エージエンシー

感想:アニメ「幼女戦記」第6話「狂気の幕開け」


幼女戦記 (1) Deus lo vult

TVアニメ「幼女戦記」公式サイト http://youjo-senki.jp/
放送 AT-XAT-Xが最速放送)。全12話。

【※以下ネタバレ】
 

第6話 『第陸話 狂気の幕開け』 (2017年2月10日(金)放送)(最速放送)

 

あらすじ

 帝国軍は南方戦線でダキア軍に圧勝し、ダキア殲滅も時間の問題となった。しかし帝国は依然として北と西に二つの戦線を抱えていた。参謀本部は北方の協商連合から先に叩くことを決め、ターニャ率いる第二〇三航空魔導大隊を投入する。

 第二〇三大隊は協商連合軍の攻撃から物資備蓄基地を守り抜き快勝した。しかし協商連合は共和国や連合王国から武器や義勇兵の支援を受けていることが明らかになった。帝国が危惧していた世界大戦が始まろうとしていた。


脚本:猪原健太 絵コンテ:熊澤祐嗣 演出:赤松康裕 作画監督:梁博雅 / 斎藤美香 / 牧孝雄 / 谷口宏美 / 髙田晴仁 / 南井尚子 / 三島詠子 / 緒方歩惟


感想

 今回はターニャ個人のお話じゃなくて、たんに歴史を描いただけ、といった話で、詰まらなかった訳じゃないけど……、おなじみ「ターニャが計算違いでトホホーとなるシーン」が無くてもう一つでしたね。

 今回は存在Xも出演してくれましたが、いつぞやみたいにターニャをイジリに来たわけではなく、「世界大戦が始まるからよろしく」と挨拶しにきただけだったし。世界大戦に突入して困るのは帝国全体であって、ターニャ個人が凹むわけではないので、イジワルの方向が何か微妙に遠まわしすぎという印象であります。

 ところで高度一万とかまで上昇して呼吸に支障は無いんですかね。


幼女戦記 2 Plus Ultra<幼女戦記>

感想:アニメ「クラシカロイド」第18話「ミツルロイドとギョウナくん」


クラシカロイド クリアファイル

アニメ「クラシカロイド」HP http://www.classicaloid.net/
放送 NHK Eテレ。土曜日17:30~18:00。

【※以下ネタバレ】
 

第18話 『♪18 ミツルロイドとギョウナくん』 (2017年2月11日(土)放送)

 

あらすじ

 過去。バッハの側近の三弦(フルネームは「三弦亜紀楽」(みつる・あきら))は、学生時代に人工知能研究の天才として称賛されていた。しかし就職したアルケー社では、何故か「究極の楽器」の開発の仕事に回され、音羽響吾のラボに配属される。響吾は音楽を奏でる究極の存在は人間だと言い、人工の人間の開発を行おうとしていた。

 最初のアルケロイドであるバッハは、人間を操るムジークでアルケー社の幹部を支配してしまった。バッハは究極的な目標「八音」に到達するため、響吾に協力者として力を貸してほしいと頼む。しかし響吾は、ベートーヴェンモーツァルトを目覚めさせると、二人と共にアルケー社を逃げ出し、そのまま行方不明になってしまう。

 現在。三弦は、以前作成した「アルケドール」を発展させた人工知能「ミツルロイド」を完成させた。そしてデータのサンプルとして部下にミュージシャンを用意させるが、部下たちが連れてきたのは公園で暇そうにしていた奏助だった。三弦は奏助のデータを取ってミツルロイドにインプットし、ロボットボディに載せて音羽館に送り込む。しかし、歌苗もクラシカロイドたちもメカ奏助を全く疑わないどころか、普段より真面目に働いてくれる、と感心するありさまだった。ところがやがてメカ奏助が暴走し、外に飛び出してしまう。

 奏助はアルケー社の施設に戻ってきた響吾とばったり再会し、二人で施設内を歩き回る。そこに三弦が現れ、響吾に対し、バッハの目的をかなえるのは自分だと宣言するが、響吾とは全く話がかみ合わないまま終わる。

 その頃バッハは、曲のインスピレーションを得るためお忍びで街に出かけるが、ペンキ塗り立てのペンチに座ってしまい、服が破けてしまう。バッハは緊急避難でハママツのマスコットキャラ「ギョウナくん」の着ぐるみの中に潜り込むが、子供たちにまとわりつかれてまともに先に進めない。そんなバッハ/ギョウナくんをモーツァルトが手助けする。

 やがて暴走したメカ奏助が街で暴れ始めるが、ベートーヴェンモーツァルトがムジークを連携させ取り押さえにかかる。しかしメカ奏助が発するムジークは、二人がかりのムジークすら圧倒する。しかしバッハが自分のムジークを発動させ、騒ぎを収めた。


脚本:土屋理敬/絵コンテ:窪岡俊之/演出:清水一伸/作画監督:仲田美歩、河野絵美/作監補:細田沙織、永野孝明、太田彬彦、松尾信之


感想

 過去二回ほどバカ話が続きましたが、そろそろ終盤に向けて話をたたみにかかったようで、今までにないボリューム感でビックリでしたよ。

※他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com


クラシカロイド MUSIK Collection Vol.1