感想:アニメ「ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション」第3話「ロールプレイ」

【主題歌】TV ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーションOP「絶世スターゲイト」/蒼井翔太 初回限定盤 【蒼井翔太写真付き】

関連サイト→ TVアニメ「ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション」http://phantasystar.sega.jp/psportal/pso15anniversary/animation/
放送 BS-TBS
【※以下ネタバレ】

第3話 『Quest 03 ロールプレイ』

■あらすじ

 イツキはSOROとのコンビでPSO2のプレイにも慣れてきたが、SOROから他のキャラクターたちとパーティーを組んでのプレイを薦められる。そして友人のコウタやコウタの知り合いのプレイヤーキャラとのパーティーを組んでプレイしたところ、その面白さにドハマリしてしまう。しかしその際、パーティープレイで身勝手な行動を繰り返す「荒らし」というキャラクターがいることを知る。

 別の日、イツキはコア(コウタのキャラ)、SOROの他にムサシというキャラクターとパーティーを組むが、ムサシの身勝手なプレイに振り回され、ムサシが噂の「荒らし」だったと気がつく。ところがクエストの後、ムサシがイツキにフレンド申請してくる。イツキはムサシと会話し、その内容からムサシのプレイヤーが生徒会の「佐々木ユタカ」(金田アキ)と気がつき、思いっきり周りにばらしてしまう。

 翌日、ユタカは学校を休んでしまい、イツキはリナからなんとかしろと指示される。イツキはユタカに直談判してなんとか和解し、ゲーム内でムサシとしても他のキャラクターたちに謝罪させ、一件落着となる。また別の日、リナはイツキに自分がSOROだと打ち明けるが、イツキは既に知ってましたよー、とかいう。

■感想

 なんて教育的な内容(笑) 「ゲームではなりきりプレイも一つやってみたらどうかな」とか「荒らしプレイは迷惑なので止めよう」とか「嫌な相手でもゲーム世界でリアルネームをばらすのは良くないぞ」とか実例を交えてレクチャーしてくれるので、実に役に立ちます(笑) これはマジに「プレイヤー教育用学習アニメ」だわ(笑)

 そして吉野裕行の「ウザいキャラ」のハマりようと言ったら(笑) かつては「ガンダムOO」のアレルヤ役でガンダムに乗っていたくらいのヒーローポジション声優なのに、「SHIROBAKO」の太郎役でウザキャラの絶妙な演技が認められてしまったのか、本アニメでもムサシの迷惑キャラ振りが絶品(笑)

 それにしても、リナのリアルばれ(というか自白ですが)が早かったなぁ。終盤まで引っ張りまくって、【イツキ】「会長、今日もSOROに色々教えてもらいました」→【リナ】「それは良かったわね、SOROのプレイヤーってきっと素晴らしい人ね」、みたいな小芝居を延々続けるのかと思っていたぞ(笑)

 どうせ今回参加してきた新キャラも、正体の割れてないキャラは全員生徒会役員のプレイするキャラだった、みたいな話になるんだろうなぁ。日本中から集まってプレイできるはずなのに、凄くこじんまりした身内世界の話になりそう(笑)

感想:NHK番組:推理系番組「謎解きLIVE [四角館の密室]殺人事件」第3回『第二夜(第二部・解決編)』(2016年1月24日(日)放送)

NHK 謎解きLIVE [四角館の密室]殺人事件 http://www.nhk.or.jp/nazo
放送 NHK BSプレミアム

全3回。

【※以下ネタバレ】


※「[四角館の密室]殺人事件」(全3回)の他の回はこちら→ #1 第1夜  #2 第2夜(前編)


※過去の「謎解きLIVE」の感想・まとめはこちら→ 「謎解きLIVE」シリーズ内容・感想まとめ

謎解きLIVE [四角館の密室]殺人事件「第二夜」(後編)
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2016-01-24&ch=10&eid=19458&f=2906
2016年1月24日(日) 午後10:50〜午後11:20(30分)


伝説の参加型ミステリー番組『謎解きLIVE』解決編。原作・綾辻行人。データ放送で参加し見事謎を解けば放送でニックネームが表示される。今夜全ての謎が明らかに!


伝説の参加型ミステリー番組『謎解きLIVE』解決編。原作は館シリーズで知られる綾辻行人。“四角館”を舞台にしたドラマ撮影スタッフを襲った悲劇の真相は?スタジオゲスト、マキタスポーツ市川紗椰ゲームクリエイター巧舟の推理はいかに?ドラマ出演は近藤芳正関智一須賀貴匡足立梨花ほか。視聴者もデータ放送で参加可能。見事推理できれば放送でニックネームが表示される。「今夜全ての謎が明らかになる!」



【出演】巧舟市川紗椰マキタスポーツ綾辻行人金澤美穂,椎名琴音,森岡龍須賀貴匡,古舘佑太郎,蔵下穂波,石崎なつみ,橋本和加子,御伽ねこむ足立理,奈緒,森本のぶ,日向丈,テイ龍進,足立梨花関智一近藤芳正,【司会】石澤典夫


 視聴者参加型推理番組の第四弾。今回は原作は「綾辻行人」。

 番組は二夜連続生放送で、まず推理ドラマの内容を一定の区切りごとに放送する。そしてキリのいいところでストップした後、おもむろにスタジオに招いている三人のゲストに「この中で次に殺されるのは誰でしょう?」とか「以下の手がかりの中で事件の解明のヒントになるものはどれでしょう?」とか、4〜5個の選択肢を与えて解答させる。また視聴者もゲスト同様に推理に参加可能で、テレビのデータ放送で自分なりの解答を送信できる。

 また番組だけでは無く、公式サイト http://www.nhk.or.jp/nazo 上でも、番組の進行に応じてリアルタイムで手がかりが提供される(番組中に放送されなかった新しい手がかりもあり)。

 第一夜で事件が発生し、翌日放送の第二夜で解答が発表される。解答の正解数に応じてポイントが加算され、最終的に視聴者の中で成績優秀者は番組最後に名前が発表される。


第3回 『第二夜(第二部・解決編)』 (2016年1月24日(日) 午後10:50〜午後11:20(30分)

■犯人

 犯人は「豊原英二」(美術チーフ)。


■推理の流れ

ステップ1

 二件の殺人とも、犯行現場はNHK(二本放送会社)のテレビスタジオ内。犯行当夜は大雨で交通機関が麻痺していたこと、また四角館の玄関の監視カメラの映像から屋敷に出入りしていたものがいないことが確認されている。そのため、犯人は、当夜テレビスタジオ内にいたか、スタジオに入ることが出来た以下の五人に絞られる。

早乙女夏希 堤の付き人
吉田絵里 アシスタントディレクター
豊原英二 美術チーフ
島谷正弘 照明チーフ
深迫めぐみ 『着ぐるみ探偵』主人の妹役



ステップ2

 犯人は何故書斎を密室にしたか。それは犯行後に書斎から逃げ出そうとしたとき、外に誰かがいると考えたから。書斎の外には青が置き忘れたスマホが残されていたが、その着メロは三子と桃の会話が使われていた。0:15に桃が青に電話をかけた際、その着メロが響き、それを聞いた犯人は書斎の外に二人がいると勘違いして、ドアからは出られないと判断し、ドアに鍵をかけ、脚立を使ってセットの別の方向から逃げ出した。青のスマホの着メロが二人の会話だと知っていればこんなことはしない。

 着メロの内容を知らないのは誰か。吉田と深迫は、昼間に青が自分の電話にかけた際、その声を聞いているので、容疑者から外される。また、早乙女は、ドラマ冒頭で、青が三子と桃の会話を録音して着メロにしたシーンを目撃している。


★吉田、深迫、早乙女 は犯人ではない。



ステップ3

 残る容疑者は豊原と島谷。しかし島谷は昼間に足を怪我していて、松葉杖をついているため、脚立を使用することは出来ない。

★島谷 は犯人ではない。


 消去法で「豊原英二」しか残らない。犯人は豊原英二。


■事件の真相

 3年前に急性アルコール中毒で死んだ小野寺未央(深迫のマネージャー)は、豊原の恋人だった。3年前、プロデューサーの蒲郡(がまごおり)は、深迫を口説こうとして、部下の松浦と安野に命じて小野寺に無理やり酒を飲ませるように指示をしていた。小野寺はそのせいで急性アルコール中毒で死亡したが、松浦と安野は小野寺が自室に帰るまでは生きていて、その後一人でまた酒を飲んだせいで死んだように偽装した。

 第一夜で三子は小野寺の死亡時の状況に不審な点が有ることを見抜いた。黄島はそれを豊原に伝え、豊原はまず安野を問い詰めたが、安野が小野寺が勝手に酒を飲んで死んだかのような暴言を吐いたため、カッとなって殴り殺した。そのあと、豊原は返り血を浴びないため「着ぐるみ探偵」の着ぐるみを着込んだ後、松浦を書斎に呼び出し刺し殺した。犯行後、着ぐるみを脱いで書斎から脱出した。


■その後

 早乙女が堤を洗脳して財産を狙っていたらしい事、また蒲郡がそれに協力していたらしい事、が判明した。早乙女は直後に失踪したが、彼女が蒲郡スマホをこっそり青の背広に隠しており、スマホを調べた結果蒲郡が小野寺の件を隠蔽しようとしていたことが判明し、蒲郡は逮捕された。

 三子は自分が小野寺の死について怪しい点があることを指摘したせいで今回の事件が起ったと落ち込むが、大学で犯罪心理学を勉強してがんばろうみたいに立ち直る。また桃は写真の専門学校に進むことになっていたが、助手/カメラマンとして三子をサポートするよ、みたいな励ましをしておしまい。

■感想

 いやぁ、いつもの通りですが今回も難しかった。解答パートでは実に楽々と犯人を絞り込んでいますが、「何故書斎を密室にして逃げ出したのか」がまず思いつかなかったし、それをクリアしてもその後どうやって容疑者を絞り込むか、もとても無理だし。

 しかし推理の勝負には敗れたものの、ちゃんと画像で手がかりが提示されていて、論理的に組み合わせればキチンと解決できる、という点で大満足でした。


■こちらもどうぞ

※「[四角館の密室]殺人事件」(全3回)の他の回はこちら→ #1 第1夜  #2 第2夜(前編)

※過去の「謎解きLIVE」の感想・まとめはこちら→「謎解きLIVE」シリーズ内容・感想まとめ


■参考:番組概要

ミステリーを愛してやまない諸君に送る極上の2日間、謎解きLIVE。

諸君は覚えているだろうか?2015年の海の日、7月20日の午前0時17分32秒に当推理クラブキャッツの執事が発した言葉を。
そう「次回の謎解きLIVEですが、なんとミステリー作家の綾辻行人様が事件を準備しているという噂でございます」と。


約束を果たす時が来た。
今回の舞台は「館」だ。
多くを語るまでもあるまい。「館」と言えば、綾辻による新本格ミステリーの原点だ。
必ずや諸君に満足いただけるものと信じている。


事件が起こるのは1月23日と24日の2日間。
今回は一夜目と二夜目の前半で事件が起こり、二夜目の後半が事件の真相を明らかにする時間になる見込みだ。

二夜目の前半と後半の間は50分間のインターバルがある。この時間、諸君には事件の真相を明らかにするため、灰色の脳細胞をフル稼働していただきたいと思う。しかし、諸君の中には「50分?フッ、5分もあれば十分だ」という方もおられるだろう。そのような諸君のために今回のスペシャル企画としてホームページで楽しめる仕掛けを用意している。ネットに繋がったPCなりスマホなりを手元に、是非、リアルタイムでご覧いただきたい。
また、今回、プレミアムメンバーからの投稿の一部をホームページで公開することにした。諸君の冴えた推理をより多くの人に知ってもらうチャンスが増えたわけだ。当方の事情で既存のWEBサービスのようにスピーディーにはいかず、またすべてを公開するわけにもいかないが推理の参考になるはずなのでご容赦願いたい。ちなみに一夜目の放送中から少しずつアップしていく予定だ。


ところで、推理を投稿するにはプレミアムメンバーになる必要があるが、そのためには試験をパスしてもらわないといけない。諸君ならそれほど難しくはないはずだ。トライしてほしい。
また、これまで同様、当ホームページで捜査情報を随時公開する。前回導入した事件現場の360度バーチャルリアリティー画像は気に入っていただけたようなので、今回も取り入れることにした。意外なものが見つかるかも知れない。事件の分析に役立ててもらいたい。


では、諸君の健闘を祈る。


Yukito Ayatsuzi綾辻 行人
新本格ミステリーの第一人者。『十角館の殺人』をはじめとする「館」シリーズ、『緋色の囁き』の「囁き」シリーズなど作品多数。 漫画化、アニメ化、映画化で話題になった『Another』や、 有栖川有栖と共同原作の推理ドラマ「安楽椅子探偵」シリーズなど 多岐にわたるジャンルで活躍。


演出 前野朋哉
脚本 登米裕一

http://www.nhk.or.jp/nazo/shikaku/about/index.html

感想:NHK番組:推理系番組「謎解きLIVE [四角館の密室]殺人事件」第2回『第二夜(前編)』(2016年1月24日(日)放送)

NHK 謎解きLIVE [四角館の密室]殺人事件 http://www.nhk.or.jp/nazo
放送 NHK BSプレミアム

全3回。

【※以下ネタバレ】


※「[四角館の密室]殺人事件」(全3回)の他の回はこちら→ #1 第1夜  #3 第2夜(後編)(解決編)

※過去の「謎解きLIVE」の感想・まとめはこちら→ 「謎解きLIVE」シリーズ内容・感想まとめ

謎解きLIVE [四角館の密室]殺人事件「第二夜」(前編)
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2016-01-24&ch=10&eid=19455&f=2906
2016年1月24日(日) 午後9:00〜午後10:00(60分)


衝撃のラストを目撃したか![四角館の密室]殺人事件の真相は?!綾辻行人原作の参加型ミステリー『謎解きLIVE』第二夜。近藤芳正関智一足立梨花ほか。


「衝撃のラストから一日。今夜、全ての謎が解き明かされる!」伝説の推理番組『謎解きLIVE』第4弾。原作は館シリーズで知られる綾辻行人。“四角館”を舞台にしたドラマ撮影スタッフを襲う新たな悲劇。スタジオで謎解きに挑むのはマキタスポーツ市川紗椰ゲームクリエイター巧舟。ドラマ出演は近藤芳正関智一足立梨花ほか。視聴者もデータ放送で参加可能。見事推理できれば放送でニックネームが表示される。


【出演】巧舟市川紗椰マキタスポーツ綾辻行人金澤美穂,椎名琴音,森岡龍須賀貴匡,古舘佑太郎,蔵下穂波,石崎なつみ,橋本和加子,御伽ねこむ足立理,奈緒,森本のぶ,日向丈,テイ龍進,足立梨花関智一近藤芳正,【司会】石澤典夫


 視聴者参加型推理番組の第四弾。今回は原作は「綾辻行人」。

 番組は二夜連続生放送で、まず推理ドラマの内容を一定の区切りごとに放送する。そしてキリのいいところでストップした後、おもむろにスタジオに招いている三人のゲストに「この中で次に殺されるのは誰でしょう?」とか「以下の手がかりの中で事件の解明のヒントになるものはどれでしょう?」とか、4〜5個の選択肢を与えて解答させる。また視聴者もゲスト同様に推理に参加可能で、テレビのデータ放送で自分なりの解答を送信できる。

 また番組だけでは無く、公式サイト http://www.nhk.or.jp/nazo 上でも、番組の進行に応じてリアルタイムで手がかりが提供される(番組中に放送されなかった新しい手がかりもあり)。

 第一夜で事件が発生し、翌日放送の第二夜で解答が発表される。解答の正解数に応じてポイントが加算され、最終的に視聴者の中で成績優秀者は番組最後に名前が発表される。


第2回 『第二夜(前編)』 2016年1月24日(日) 午後9:00〜午後10:00(60分)

■あらすじ

 三子たちは、殺人事件が起こったのは「四角館」の書斎だと思っていたが、実はNHK(二本放送会社)のテレビスタジオ内に作られたセットの書斎の中だったと知り驚く。セットは天井が無いので、はしごでも使えば自由に出入りできる。犯人は何故わざわざドアに鍵をかけ、密室的な状況にしたのか?

 やがて放送局の荷物の中から、行方不明だった脚本家の「安野雅美」の死体が発見される。死亡推定時刻は死んだ松浦尚志と同じ頃だった。

 状況的に、犯人はテレビ局内にいたか、局に入ることが出来た以下の五人しかいない。

早乙女夏希 堤の付き人
吉田絵里 アシスタントディレクター
豊原英二 美術チーフ
島谷正弘 照明チーフ
深迫めぐみ 『着ぐるみ探偵』主人の妹役

 犯人は誰なのか? 続く。

■感想

 第一夜の最後に殺人現場の書斎がセットだと解って、「実は今までのすべてが虚構で、テレビドラマの撮影云々もドラマ内のことだった」とかいうメタ展開に持って行くのかと思ったけど、さすがにそこまではやらなかった(笑) しかし、映像作品で叙述トリックというのはやられたなぁ。早く、もう一度第一夜を見返して、叙述トリックを示唆する部分を探したい。

 容疑者は5人に絞られたのですが、未だに全く犯人の見当がつかない……、解説編を早く見たい。

■こちらもどうぞ

※「[四角館の密室]殺人事件」(全3回)の他の回はこちら→ #1 第1夜  #3 第2夜(後編)(解決編)


※過去の「謎解きLIVE」の感想・まとめはこちら→ 「謎解きLIVE」シリーズ内容・感想まとめ


■参考:番組概要

ミステリーを愛してやまない諸君に送る極上の2日間、謎解きLIVE。

諸君は覚えているだろうか?2015年の海の日、7月20日の午前0時17分32秒に当推理クラブキャッツの執事が発した言葉を。
そう「次回の謎解きLIVEですが、なんとミステリー作家の綾辻行人様が事件を準備しているという噂でございます」と。


約束を果たす時が来た。
今回の舞台は「館」だ。
多くを語るまでもあるまい。「館」と言えば、綾辻による新本格ミステリーの原点だ。
必ずや諸君に満足いただけるものと信じている。


事件が起こるのは1月23日と24日の2日間。
今回は一夜目と二夜目の前半で事件が起こり、二夜目の後半が事件の真相を明らかにする時間になる見込みだ。

二夜目の前半と後半の間は50分間のインターバルがある。この時間、諸君には事件の真相を明らかにするため、灰色の脳細胞をフル稼働していただきたいと思う。しかし、諸君の中には「50分?フッ、5分もあれば十分だ」という方もおられるだろう。そのような諸君のために今回のスペシャル企画としてホームページで楽しめる仕掛けを用意している。ネットに繋がったPCなりスマホなりを手元に、是非、リアルタイムでご覧いただきたい。
また、今回、プレミアムメンバーからの投稿の一部をホームページで公開することにした。諸君の冴えた推理をより多くの人に知ってもらうチャンスが増えたわけだ。当方の事情で既存のWEBサービスのようにスピーディーにはいかず、またすべてを公開するわけにもいかないが推理の参考になるはずなのでご容赦願いたい。ちなみに一夜目の放送中から少しずつアップしていく予定だ。


ところで、推理を投稿するにはプレミアムメンバーになる必要があるが、そのためには試験をパスしてもらわないといけない。諸君ならそれほど難しくはないはずだ。トライしてほしい。
また、これまで同様、当ホームページで捜査情報を随時公開する。前回導入した事件現場の360度バーチャルリアリティー画像は気に入っていただけたようなので、今回も取り入れることにした。意外なものが見つかるかも知れない。事件の分析に役立ててもらいたい。


では、諸君の健闘を祈る。


Yukito Ayatsuzi綾辻 行人
新本格ミステリーの第一人者。『十角館の殺人』をはじめとする「館」シリーズ、『緋色の囁き』の「囁き」シリーズなど作品多数。 漫画化、アニメ化、映画化で話題になった『Another』や、 有栖川有栖と共同原作の推理ドラマ「安楽椅子探偵」シリーズなど 多岐にわたるジャンルで活躍。


演出 前野朋哉
脚本 登米裕一

http://www.nhk.or.jp/nazo/shikaku/about/index.html

感想:NHK番組「シリーズ・江戸川乱歩短編集 1925年の明智小五郎 」第2話「心理試験」

心理試験 (江戸川乱歩文庫)

シリーズ・江戸川乱歩短編集 1925年の明智小五郎 http://www4.nhk.or.jp/P3860
放送 BSプレミアム

【※以下ネタバレ】


※第1シリーズ「1925年の明智小五郎」の他のエピソードはこちら→ 第1話 D坂の殺人事件 | 第3話 屋根裏の散歩者

ミステリーの父ともいわれる江戸川乱歩。日本ならではの独特な世界を描き出し、後のミステリー作家たちに大きな影響を与えた。今回、乱歩の黄金時代ともいわれる1925年の短編の傑作3作品を、一流のクリエーターたちが斬新な演出で映像化する。


第1回は、鍵のかからない日本家屋で起きた密室殺人を描いた「D坂の殺人事件」、名探偵・明智小五郎の初登場作品。第2回は、練りに練った完全犯罪が明智の見事な推理によって暴かれる心理ミステリーの傑作「心理試験」。そして、第3回は犯人の視点で殺人事件が語られていく“倒叙ミステリー”の傑作「屋根裏の散歩者」。3回に渡って、名探偵・明智小五郎満島ひかりが熱演する。

第2話 心理試験

■あらすじ

「心理試験」 1月23日(土)午後10時30分〜11時


江戸川乱歩の短編小説を気鋭のクリエーターたちが映像化するシリーズ。演出は佐藤佐吉。貧しい大学生・蕗谷(ふきや)清一郎(菅田将暉)は、友人の斎藤勇(大水洋介)から下宿先の老婆(嶋田久作)が金を貯め込んでいると聞きつける。蕗谷は綿密に計画をたてて老婆を殺し、斎藤が犯人として疑われる。蕗谷は、警察による心理試験(うそ発見器)をクリアするが、明智小五郎満島ひかり)はその完璧すぎる結果に疑いの目を向ける…

【出演】満島ひかり,菅田将暉,嶋田久作,田中要次,大水洋介,水間ロン,佐藤佐吉

 頭脳明晰な大学生「蕗谷清一郎(ふきや・せいいちろう)」は、友人「斎藤勇」の下宿先の老婆が、金貸しで作った財産を居間の植木鉢の下に隠している、ということを知る。蕗谷は、老い先短い老婆が大金を持っていても意味が無いと考え、自分がそれを頂いて学費として有効活用することを決意した。

 蕗谷は白昼堂々老婆の家に向かい老婆を殺害すると、金を半分だけ奪い残りは元に戻す。その犯行の際に、居間に有った六歌仙の屏風に傷をつけるが、何の手がかりにもならないと判断してそのまま放置する。その後、盗んだ金を財布に入れ、落し物だといって警察に持ち込んだ。もちろん引き取り手は現われないから、一年後には大金は蕗谷の手に入るという訳である。

 その後、死体を発見した斎藤がドサクサまぎれに老婆の金を盗んでいたことが判明し、斎藤は殺人の容疑者として捕まる。しかし事件を取り調べる「笠森判事」は、斉藤が犯人という決定的な何かが欠けていると感じていた。さらに事件の日、蕗谷が大金の入った財布を届けたという話を知り、蕗谷を召還すると「心理試験」を受けさせる事にした。

 心理試験とは、対象者に様々な単語を聞かせ、その際の肉体的な反応を見てウソをついているかどうかを判断する、というものである。ところが蕗谷はあらかじめ「『犯罪』と聞かれれば『人殺し』と答える」といった風に試験の内容を想定して準備していたため、何の手がかりもつかませないまま試験を切り抜ける。笠森は斎藤も蕗谷も犯人とは断言しきれないと困っていたが、そこに明智小五郎が現われ、蕗谷に疑いの目を向けると、ある事を提案する。

 笠森は蕗谷に「斎藤が犯人と決まったので疑った事をお詫びしたい」という名目で自宅に呼ぶが、そこに殺された老婆の遺産管理関係の弁護士が現われる。弁護士は、蕗谷に「老婆が借金のカタに取り立てていた六歌仙の屏風に傷がついていたが、知らないか」と質問し、蕗谷は事件の二日前に老婆の家で屏風を見たが傷は無かったと答える。しかし実は屏風は事件の前日の夕方にあの家に届いたのであり、二日前に蕗谷が屏風を見たはずが無かった。弁護士はもちろん明智の変装で、蕗谷が質問に答える際に妙な小細工を弄したりしない、という性格を見抜いて罠を仕掛けたのだった。蕗谷は有ったはずの無い屏風を見たと答えた理由を突っ込まれ、犯行を認めざるを得なかった。


■感想

 三部作の第二話。前回「D坂の殺人事件」が非常に面白かったため、今回も期待していたが、それに違わぬクオリティで大満足。

 ただし、かなりエキセントリック/風変わりな作品だった。冒頭に「ほぼ原作に忠実に映像化した」という字幕が出て、多分あらすじ自体はそうなのだろうが、演出自体は奇抜である。まず手始めに、登場人物たちが画面のこちら側の視聴者に向かって自分の考えている内容を語る、というシーンが随所にあったりする。

 こういった手法自体は前例が無くもないが、続く明智小五郎満島ひかり)の登場シーンが奇妙奇天烈で、笠森判事が事件の真相が分からず部屋で『うわぁぁぁぁん、犯人が分から〜ん』と悶えながら転げまわっていると、いきなり顔に丸めた紙くずが顔にぶつけられ、それを開いてみると「私立探偵 明智小五郎」と書いてあり、そのあと明智が入室してくる、という具合である。こんな登場の仕方をする明智が今まであったら教えてもらいたい(笑) さらに明智が笠森判事に事件の話を聞く際、妙に色っぽい仕草でしなだれかかったりするのである(笑)

 終盤のクライマックスシーンもお笑い含みで、「謎の中国人」といった体の弁護士が、屏風の話で蕗谷を追い込んでいき、逃げられないところまで追い詰めたところで変装を解いていくと実は明智でした〜、という具合である。とどめで、逃げられなくなった蕗谷が精神の平衡を失い、いきなりウワァァァァと叫びだすと、それを見ていた明智も合わせて突然叫びだし、最後に笠森が二人を見て「うるさ〜い、ウワァァァ」と叫んで、三人で叫びながら終わり、という、とんでもない結末なのである(笑) なんなんだこれは(笑)

 女性の演じる明智とか、随所の奇妙な演出とか、一歩間違えると「タチの悪いおふざけドラマ」となってしまうところだが、しかし、ギリギリで踏みとどまっている、というイメージで、個人的には今回も結構面白かった、と評価している。

 キャストは、蕗谷清一郎役が菅田将暉。特撮好きには「仮面ライダーW」のフィリップ役が印象深いが、最近は「ちゃんぽん食べたか」とかNHKドラマとの縁も深いので今回の起用となったのだろうか。良心の呵責といった人らしい感情を欠いた蕗谷役ははまり役だった。また殺される金貸しの老婆役は、何故か嶋田久作である。何故女装させてこんな役をさせますか。

 次回は「屋根裏の散歩者」。満島ひかりの演じる妙な明智が、どうやって犯人を追い込んでいくのか、興味が尽きない。



※第1シリーズ「1925年の明智小五郎」の他のエピソードはこちら→ 第1話 D坂の殺人事件 | 第3話 屋根裏の散歩者
 
※全エピソードの一覧はこちら→ 「シリーズ江戸川乱歩短編集」あらすじ・感想まとめ

感想:NHK番組:推理系番組「謎解きLIVE [四角館の密室]殺人事件」第1回『第一夜』(2016年1月23日(土)放送)

NHK 謎解きLIVE [四角館の密室]殺人事件 http://www.nhk.or.jp/nazo
放送 NHK BSプレミアム

全3回。

【※以下ネタバレ】


※「[四角館の密室]殺人事件」(全3回)の他の回はこちら→ #2 第2夜(前編)  #3 第2夜(後編)(解決編)


※過去の「謎解きLIVE」の感想・まとめはこちら→ 「謎解きLIVE」シリーズ内容・感想まとめ

2016年1月23日(土) 午後9:00〜午後10:30(90分)


伝説の参加型ミステリー『謎解きLIVE』第4弾。原作は館シリーズ綾辻行人。“四角館”の異名を持つ館で事件が起こる!出演は近藤芳正関智一足立梨花ほか


ファン待望の参加型ミステリー番組『謎解きLIVE』の第4弾。原作は館シリーズで知られる綾辻行人。“四角館”の異名をもつ館でドラマ撮影スタッフに事件が起こる。未完の台本、ばく大な遺産、三年前の事件…幾重にも張り巡らされた物語を読み解き真相を見抜けるか!?マキタスポーツ市川紗椰ゲームクリエイター巧舟らゲストの推理を見るもよし、データ放送で推理するもよし。ドラマ出演:近藤芳正関智一足立梨花ほか


【出演】巧舟市川紗椰マキタスポーツ綾辻行人金澤美穂,椎名琴音,森岡龍須賀貴匡,古舘佑太郎,蔵下穂波,石崎なつみ,橋本和加子,御伽ねこむ足立理,奈緒,森本のぶ,日向丈,テイ龍進,足立梨花関智一近藤芳正,【司会】石澤典夫

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2016-01-23&ch=10&eid=18386&f=2906

 視聴者参加型推理番組の第四弾。今回は原作は「綾辻行人」。

 番組は二夜連続生放送で、まず推理ドラマの内容を一定の区切りごとに放送する。そしてキリのいいところでストップした後、おもむろにスタジオに招いている三人のゲストに「この中で次に殺されるのは誰でしょう?」とか「以下の手がかりの中で事件の解明のヒントになるものはどれでしょう?」とか、4〜5個の選択肢を与えて解答させる。また視聴者もゲスト同様に推理に参加可能で、テレビのデータ放送で自分なりの解答を送信できる。

 また番組だけでは無く、公式サイト http://www.nhk.or.jp/nazo 上でも、番組の進行に応じてリアルタイムで手がかりが提供される(番組中に放送されなかった新しい手がかりもあり)。

 第一夜で事件が発生し、翌日放送の第二夜で解答が発表される。解答の正解数に応じてポイントが加算され、最終的に視聴者の中で成績優秀者は番組最後に名前が発表される。

第1回 『第一夜』 2016年1月23日(土) 午後9:00〜午後10:30(90分)

■あらすじ

 2016年1月。高校三年の「仁科三子」「神戸桃」と桃の兄で刑事の「青」は、人気推理ドラマ「着ぐるみ探偵」の新作の撮影現場にやってきていた。三子は、2015年の夏に起きた「美白島殺人事件」 http://www.nhk.or.jp/nazo/archives/bihaku/ で事件を見事に解決したことがあったが、その際知り合ったカメラマン黄島がドラマのスタッフになっており、トリック監修を依頼されたのだった。

 番組は「四角館」という館で撮影される事になっており、ストーリーは館の主人が密室で殺される、というものだった。ところが撮影開始当日の朝、監督の「松浦尚志」が本当に密室の中で刺殺死体となって発見される。事件の起きた深夜は大雨のため交通機関は麻痺していた上に、屋敷の監視カメラによれば一晩中屋敷を出入りした人間はいなかった。つまり当夜屋敷にいた内の誰かが犯人なのだ……、続く。


■感想

 2013年から毎年一回のペースで放送されている「謎解きLIVE」の第四弾がいよいよ放送。今回の原作は、視聴者参加推理物の金字塔「安楽椅子探偵」シリーズに関わっていた綾辻行人ですので、感慨もひとしおというところです。

 また、ドラマキャストの中に、人気声優でもある関智一が顔出しで参加していたり、ゲスト解答者の一人が「逆転裁判シリーズ」の生みの親の巧舟(たくみ・しゅう)だったりと、オタクにもおっと思わせる人選があったりして。

 今回は(も、なのかな?)、意味ありげなカットが随所に挟み込まれたり、画面隅に現在時刻が表示されたり、と「安楽椅子探偵」テイストが物凄い。昨夜から推理マニアたちが録画を何度も再生したりして手がかりを洗い出している姿が目に浮かびます。

 しかし……、あの最後のカット(笑) 青が殺人現場で椅子に座って天井を眺めると、『天井が無くて、スタジオの照明がいくつも照らしているのが見える』って……、凄いメタ描写だな。「着ぐるみ探偵」というドラマが、この「[四角館の密室]殺人事件」というドラマの中の劇中劇なのに、さらに殺人事件が起きた物語もまた視聴者参加推理番組の中で放送されている劇である、という事が描写されたわけで、凄い入れ子構造。もしかして、最後はそのメタ構造を利用した超絶解答が展開されるのでは?

■こちらもどうぞ

※「[四角館の密室]殺人事件」(全3回)の他の回はこちら→ #2 第2夜(前編)  #3 第2夜(後編)(解決編)


※過去の「謎解きLIVE」の感想・まとめはこちら→ 「謎解きLIVE」シリーズ内容・感想まとめ


■参考:番組概要

ミステリーを愛してやまない諸君に送る極上の2日間、謎解きLIVE。

諸君は覚えているだろうか?2015年の海の日、7月20日の午前0時17分32秒に当推理クラブキャッツの執事が発した言葉を。
そう「次回の謎解きLIVEですが、なんとミステリー作家の綾辻行人様が事件を準備しているという噂でございます」と。


約束を果たす時が来た。
今回の舞台は「館」だ。
多くを語るまでもあるまい。「館」と言えば、綾辻による新本格ミステリーの原点だ。
必ずや諸君に満足いただけるものと信じている。


事件が起こるのは1月23日と24日の2日間。
今回は一夜目と二夜目の前半で事件が起こり、二夜目の後半が事件の真相を明らかにする時間になる見込みだ。

二夜目の前半と後半の間は50分間のインターバルがある。この時間、諸君には事件の真相を明らかにするため、灰色の脳細胞をフル稼働していただきたいと思う。しかし、諸君の中には「50分?フッ、5分もあれば十分だ」という方もおられるだろう。そのような諸君のために今回のスペシャル企画としてホームページで楽しめる仕掛けを用意している。ネットに繋がったPCなりスマホなりを手元に、是非、リアルタイムでご覧いただきたい。
また、今回、プレミアムメンバーからの投稿の一部をホームページで公開することにした。諸君の冴えた推理をより多くの人に知ってもらうチャンスが増えたわけだ。当方の事情で既存のWEBサービスのようにスピーディーにはいかず、またすべてを公開するわけにもいかないが推理の参考になるはずなのでご容赦願いたい。ちなみに一夜目の放送中から少しずつアップしていく予定だ。


ところで、推理を投稿するにはプレミアムメンバーになる必要があるが、そのためには試験をパスしてもらわないといけない。諸君ならそれほど難しくはないはずだ。トライしてほしい。
また、これまで同様、当ホームページで捜査情報を随時公開する。前回導入した事件現場の360度バーチャルリアリティー画像は気に入っていただけたようなので、今回も取り入れることにした。意外なものが見つかるかも知れない。事件の分析に役立ててもらいたい。


では、諸君の健闘を祈る。


Yukito Ayatsuzi綾辻 行人
新本格ミステリーの第一人者。『十角館の殺人』をはじめとする「館」シリーズ、『緋色の囁き』の「囁き」シリーズなど作品多数。 漫画化、アニメ化、映画化で話題になった『Another』や、 有栖川有栖と共同原作の推理ドラマ「安楽椅子探偵」シリーズなど 多岐にわたるジャンルで活躍。


演出 前野朋哉
脚本 登米裕一

http://www.nhk.or.jp/nazo/shikaku/about/index.html