感想:アニメ「逆転裁判 〜その「真実」、異議あり!〜」第7話「逆転のトノサマン - Last Trial」


逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ B2タペストリー

逆転裁判読売テレビ http://www.ytv.co.jp/animegyakuten/index.html
日本テレビ系 毎週土曜 17:30〜18:00

【※以下ネタバレ】

第7話 逆転のトノサマン - Last Trial (2016年5月14日(土)放送)

あらすじ

子供たちのヒーロー、トノサマン役の荷星が悪役の衣袋を殺害した疑いで逮捕される。成歩堂は事件の新事実を掴んで裁判に臨む。成歩堂姫神が事件に関与していると考えていた。成歩堂は新事実を突きつけ、姫神にも犯行は可能だと主張。姫神は重たい凶器を扱う事はできないと無実を訴えるが、成歩堂はスピアーが凶器ではないと考えていた。天才検事の御剣から本当の凶器を出してみろと言われ、窮地に追い込まれた成歩堂だったが…。


 法廷で「トノサマン」のプロデューサー姫神サクラを召還しての尋問が始まった。成歩堂は九太の撮影した写真から、被害者・衣袋武志がトノサマンの着ぐるみを着て姫神がいたコテージを訪問した事実を提示し、姫神にも犯行が可能だった事を主張する。さらに凶器は15キロもある「トノサマンスピアー」ではなく、別のものなら姫神でも殺せたはず、と畳み掛けるが、その凶器を提示できず行き詰ってしまう。

 しかし、見かねたオバチャンが成歩堂に一枚の写真を渡す。それは五年前、衣袋武志が撮影所で誤って人を殺してしまった時の現場写真だった。そしてその時姫神が事件をもみ消したものの、以後衣袋はただ同然のギャラで働かされていたと教える。成歩堂は、その写真から真の凶器は花壇の柵についていた棘で、また姫神が衣袋を殺そうとしたのでは無く、衣袋の方が憎い姫神を殺そうとしてやってきたものの、もみ合っているうちに自分の方が5年前の事故同様に花壇に転落して死んでしまったと推理する。

 だがそれを立証する証拠は無く成歩堂は進退窮まるが、突然御剣が姫神にさらなる証言を要求する。成歩堂姫神がふと漏らした言葉から、姫神がトノサマンの着ぐるみを着た衣袋と出会っていた事を指摘し、姫神の犯行を立証して荷星の無実を勝ち取った。判決後、成歩堂と御剣が以前からの知り合いだったことが明かされる。

感想

 いやー、面白いわ。原作ゲームはプレイしていますが、クリアしたのが9年前(2007年)なので、細部を完璧に忘れまくっていて、トリックとか逆転のきっかけとなる証拠とかまるで憶えていないので、「うぉぉ、そういう展開だったのかぁぁぁ」とか新鮮に視聴できてます。自分の記憶力の無さにカンパイだ。

 あとは成歩堂が決定的な証拠をつかんだ場面で、突然法廷に突風が吹きまくる、という描写がなかなかイイですよ。いかにも「これが決め手だ!」という感じが出ていて実にナイス。


 しかし、次回はもうあの事件かぁ。まあ一作品あたり4シナリオだから、当然と言えば当然なのですが、えらく快調に話が進んできてしまったので「ええ? もう?」という驚きがあります。この話は5回くらいはかけて欲しいよね。いくらなんでも3回に収めるのは難しいと思うし。


 またこの話が終わったらどうなるのかなぁ? 「蘇る逆転」シナリオ? もしくは「2」に進んでムチムチ検事さん編に移行するのかな?


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感想:アニメ「ばくおん!!」第6話「じゅんび!!」


TVアニメ「ばくおん!!」OPテーマ「FEEL×ALIVE」(アニメ盤)

アニメ『ばくおん!!』公式サイト http://bakuon-anime.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】

第6話 じゅんび!! (2016年5月9日(月) 深夜放送)

あらすじ

 文化祭が近づき、バイク部では出し物としてレースを行う事に決めた。レースは聖が準備を行う事になり、各人はレースを盛り上げるため、自分のバイクを改造するように要請される。聖は校長のたづ子にレースに賭けられるように頼み込むと、たづ子は来夢が参加して単勝で賭けられるなら、と許可を出す。

脚本:大久保智康 絵コンテ:園田雅裕 演出:園田雅裕 総作画監督:杉本功、村谷貴志 作画監督:永井泰平、徳川恵梨、shin hyung sick メカ作画監督:水村良男


感想

 今回はGOOD!! 全編でバイクネタを絡めたコミカルなストーリーがテンポ良く展開し、ようやく私の期待していた「ばくおん!!」の理想形になりました。最初のカワサキGPZ250RのDISりから始まって、若い頃のたづ子がレース場でバイク部員と金の貸し借りで掴みあいとか、今のたづ子が新車を来夢に自慢たらたらの場面とか、恩紗と凜のオカルトによるバイクのパワーアップの自慢合戦とか、「これこそ『ばくおん!!』」というエピソードが満載。いままでの「けい●ん!!」の模倣の様なノリから脱してくれて嬉しい嬉しい。


 あと、GPZ250Rがクッソ懐かしかった。当時も「ニンジャとかのカワサキが、こんなバイク出してどうしたん?」とか思ってましたけど(笑)、「見ていて吐き気がする」とかのDISりぶりはヒドイ(笑) 当のカワサキは協力しているアニメの中でこんな評価されているの知っているのか(笑)


 あとは、恩紗が2ストに乗ったことがなかった、というのも時代だなぁと思いました。昔は、4ストにのっているのは初心者か「とにかく移動できれば良い」という人で、走り屋っぽいことを言う恩紗みたいなキャラは間違いなく2スト(レーサーレプリカ)に乗っていたもんですけどねぇ。時代は変わりました。

ばくおん!! 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

感想:アニメ「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」第6話「告白したら成功確定だと思った?」


ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?<ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?> (電撃文庫)

TVアニメ「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」公式サイト http://netogenoyome.com/index.html
放送 BS11

【※以下ネタバレ】

第6話 『LV.06 告白したら成功確定だと思った?』

あらすじ

 英騎たちはセッテこと秋山奈々子を加えたパーティーでLAを遊んでいたが、奈々子から期末テストの事を指摘されて青くなる。茜や杏は余裕を見せるが、逆に亜子は完全に絶望状態。仕方なく英騎たちはLAの中で亜子に勉強を教えることに。そしてなんとかテストも終り、ネトゲ部は夏休みに杏の仕切りで合宿に行く事が決まり盛り上がる。そんな中、英騎は亜子にリアルで告白するが、あっさり拒絶され打ちひしがれる。泣きの涙の英騎を見かねて、茜は亜子にそれとなく探りを入れると「既に夫婦なのに、そこから恋人になるということは格下げだから拒否した」と言われ、要するに告白が全く通じていなかったと判明する。

感想

 Cパートで茜と杏が「どうしてどうしてこうなった?」と言いながらインベーダーみたいなポーズで踊りまくるのですが、元ネタ何?

 次回は合宿編かぁ。学園物の定番ですね。杏の水着姿があったら嬉しいぞ。


ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? アコ B2タペストリー

感想:アニメ(OVA)「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」第7話(最終話)「虹の彼方に」(2014年)

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機動戦士ガンダムUC[ユニコーン] http://www.gundam-unicorn.net/ova/index.html
放送 アニマックス 全7話。

【※以下ネタバレ】

第7話 『episode 7 虹の彼方に』(発売日:2014年6月6日)

あらすじ

■episode 7「虹の彼方に」
地球連邦政府転覆の可能性を秘めた『ラプラスの箱』の在処が遂に明かされた。その場所は、事件の始まりの地、〈インダストリアル7〉の〈メガラニカ〉であった。ビスト財団当主代行のマーサ・ビスト・カーバインは、財団権益を保持すべく、地球連邦政府中枢を担う移民問題評議会議長ローナン・マーセナスと、 甥のアルベルト・ビストを伴ってシャイアン基地に直行し、事態の始末を図ろうとする。一方、『箱』を奪取せんと先行したフル・フロンタルを追い、〈インダストリアル7〉に急ぐバナージだが、眼前に《バンシィ・ノルン》を駆るリディ と、アンジェロの《ローゼン・ズール》が立ち塞がる。『箱』の守人、サイアムが待つ〈メガラニカ〉に到達する者は果たして――。

 
 ユニコーンをリディのバンシィが襲撃するが、そこにマリーダのクシャトリヤが割って入る。マリーダはリディに殺されるが、その時の色々でリディは虚脱状態に陥る。

 バナージとミネバは「メガラニカ」(?)にたどり着き、サイアム・ビストと対面し、また「ラプラスの箱」の中身を知る。それは宇宙世紀がスタートした時点で作られた「宇宙憲章」を刻んだ石碑で、首相官邸ラプラスが破壊されたときにビスト財団が手に入れたものだった。

 憲章には既知の条文の他にもう一つ、「宇宙に適応した人類が現われた場合は、政府に参画させる事」という内容が刻まれていた。しかし後に連邦の政治家はこの文章を無かった事にして、宇宙植民者を弾圧していた。今となっては、この条文の存在がばれれば大騒ぎになってしまうので、政府とビスト財団はこれを隠し続けていたのだった。

 そこにフル・フロンタルの「ネオ・ジオング」が現われ、ガンダム二体と決戦となるが、うやむやの内にバナージが勝利した。さらに連邦政府はサイド7ごとラプラスの箱を消し去るため、コロニーレーザーグリプスII)を発射するが、ユニコーンがバリアで防いでしまった。そしてミネバがビスト財団の協力で、地球中に箱の秘密を放送し、メガラニカとネェル・アーガマ連邦軍の追跡を逃れて宇宙のどこかに行っちゃうシーンで〆。


感想

 ふーん。まあ「ラプラスの箱」の中身は、それなりに説得力があったので良かったとしますか。


 しかしやたらニュータイプニュータイプ連呼しだしたり、バナージとフル・フロンタルがバトル中に時空を旅しちゃったり、ガンダムごときがコロニーレーザーのエネルギーを完封したり、と、最後になってなんなんだ感が充満してしまったのはちょっと醒めました。

 さらに、フル・フロンタルは「赤い彗星の再来」どころかご本人だったのですね。最後にララァアムロの幽霊(?)がお迎えにて本人も消えてしまうとか、うーん、なんだそりゃ。


 という事でかなり辛い評価とあいなりました。とりあえず「ガンダムについての一般教養」として視聴しましたが、それ以上の意味は無かったかなぁと。



HGUC 1/144 RX-0 フルアーマー・ユニコーンガンダム (デストロイモード) (機動戦士ガンダムUC)

ASSAULT KINGDOM 機動戦士ガンダムUC ネオ・ジオング 全高約40cm ABS&PVC製 彩色済み フィギュア

■スタッフ
原作:
矢立肇富野由悠季
監督:
古橋一浩
脚本:
むとうやすゆき
オリジナルキャラクターデザイン:
安彦良和
アニメーションキャラクターデザイン:
高橋久美子
モビルスーツ原案:
大河原邦男
メカニカルデザイン
カトキハジメ石垣純哉・玄馬宣彦
メカニカルデザイン協力:
明貴美加
ディスプレイデザイン:
佐山善則・上村秀勝
設定考証:
小倉信也
ストーリー:
福井晴敏
音楽:
澤野弘之
音響監督:
木村絵理子
美術監督
池田繁美
色彩設計
すずきたかこ
撮影監督:
葛山剛士・田中唯
CGディレクター:
藤江智洋
編集:
今井大介
アニメーション制作:
サンライズ



■キャスト
バナージ・リンクス
内山昂輝
オードリー・バーンミネバ・ラオ・ザビ):
藤村歩
タクヤ・イレイ:
下野紘
ミコット・バーチ:
戸松遥
リディ・マーセナス
浪川大輔
ミヒロ・オイワッケン:
豊口めぐみ
マリーダ・クルス
甲斐田裕子
フル・フロンタル
池田秀一
アンジェロ・ザウパー
柿原徹也
スベロア・ジンネマン
手塚秀彰
カーディアス・ビスト
菅生隆之
サイアム・ビスト
永井一郎
アルベルト:
高木渉
フラスト・スコール:
小山力也
ダグザ・マックール:
東地宏樹
ブライト・ノア
成田剣
ロニ・ガーベイ
伊瀬茉莉也

感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン7」第6話「ゴールドバーグ」


X-ファイル シーズン7 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン7 http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s7/
放送 Dlife。全22話。

【※以下ネタバレ】


※シーズン7の他のエピソードのあらすじ・感想はこちら→「X-ファイル シーズン7」あらすじ・感想まとめ

第6話 ゴールドバーグ THE GOLDBERG VARIATION

あらすじ

ギャングにビルから突き落とされても死ななかった不死身の男、ヘンリー・ウィームズ。彼に興味を持ったモルダーが会いに行くと、やはり普通の男ではなかったことがわかる。


 お題は「幸運」。

 ある男がマフィアのカトローナ相手にポーカーで大勝ちするものの、負けたカトローナは金を払わず相手を30階のビルの屋上から突き落とす。ところが男は無傷でそのまま立ち去る。この一件はカトローナを挙げようと見張っていたFBIに目撃されており、モルダーとスカリーが乗り出すことになった。モルダーたちは現場に落ちていた義眼から、ヘンリー・ウィームズという男にたどり着く。

 ウィームズはアパートの管理人としてひっそり暮しており、カトローナに対する証言はしたく無いという。ウィームズは1989年(このエピソードの放送は1999年)に飛行機事故でただ一人助かった後、世捨て人の様な暮らしをしていた。カトローナはウィームズを殺そうと殺し屋を二人も差し向けるが、二人とも勝手に不運な事故で返り討ちに会って撃退される。

 モルダーはウィームズが、飛行機事故の後、幸運に取り付かれたのだと推測する。ウィームズによれば、自分はなにをしても成功するが、その代わり回りの人物に不幸が及ぶため、世間から身を隠しているのだという。ところが、アパートに住むリッチー少年が重度の肝臓病で、移植に必要な肝臓はほぼ見つかる可能性は無く、最新の治療に10万ドルが必要なため、あえて自分の力を利用して金を稼ごうとしたのだった。

 カトローナは自らウィームズの口を塞ごうとするが、例によってカトローナもまた不運で返り討ちにあい死んでしまう。しかも彼の血液型はリッチーとピッタリ適合しており、彼の肝臓を移植することでリッチーは助かることになった、という良い感じで〆。


監督 トーマス・J・ライト
脚本 ジェフリー・ベル


感想

 評価は○。


 宇宙一幸運な男が登場するエピソード。恐怖や怪異といったX-ファイル的要素はほぼ皆無だが、露骨にコメディやおとぎ話路線に走っておらず、「奇妙な話」程度に留めていたため、そこそこ楽しめる話に収まっていた。


 今回のテーマは幸運に守られた男。ウィームズはギャンブルは必ず勝ち、30階のビルの屋上から突き落とされてもかすり傷で済み、命を狙われても相手が勝手に自滅してしまう、という、殆ど冗談の様なキャラクターである。自分が幸運になる代わりに回りに不幸をもたらす、という風に語っていたが、不幸面はあまり深刻に描写されていなかったので単にラッキーな男にしか見えなかった。(ウイームズの捨てた当たりくじを拾った男が車にはねられたりもしたが、結局死ななかったわけだし)。

 サブタイトルの原題「THE GOLDBERG VARIATION」には二つの意味があり、直訳すればヨハン・セバスチャン・バッハが作曲した「ゴルトベルク変奏曲」の事だが、これはしゃれの様なもので今回の話とは何の関係もなく、真の意味は『ルーブ・ゴールドバーグ・マシン(Rube Goldberg machine)』である。「ルーブ〜」とは、劇中でヘンリー・ウィームズが作っていたような、ムダに複雑な動きをする機械のことで、日本人には『ピタゴラ装置』(※NHKの番組『ピタゴラスイッチ』に出てくる仕掛け)と表現した方が遥かに解りやすい筈である。なお「ルーブ・ゴールドバーグ」というのは、1910年代にこの手の機械のアイデアを考案した漫画家の名前である。

 このエピソードは1999年12月放送だが、内容的には2000年に公開されたホラー映画「ファイナル・デスティネーション」を連想させる。今回のエピソードではマフィアのメンバーたちが、ウィームズを殺そうとする度に、リアル版「ルーブ・ゴールドバーグ・マシン」に巻き込まれて勝手に死んでいくが、「ファイナル〜」でも、登場人物たちが些細な物事の連鎖により最終的にむごたらしい死に方をする、というところがそっくりである。公開時期が近いので、どちらがどちらの真似をしたというものでも無いと思うが、実は「ファイナル〜」のスタッフはかつてX-ファイルの制作に関わっており、そもそも「ファイナル〜」のアイデアX-ファイルの一エピソードとして用意されていたものを映画にした、という裏話がある。スタッフの間ではこの手の人死にのアイデアがある程度共有されていたのかもしれない。

 全体にゆるいコメディ調ではあったものの「最後にどんなオチにたどり着くのか?」という点で視聴者を引っ張ったので、それなりには評価できるエピソードではあった。