感想:アニメ「デスノート リライト2 Lを継ぐ者」(2008年)


 アニメ「デスノート リライト2 Lを継ぐ者」の感想です。


■あらすじ

 アニメ「デスノート」第2部の総集編。
 Lの死から4年後。夜神月(やがみ・らいと)は警察でキラ対策班の事実上のリーダーとなり、同時に死んだLの身代わりも演じていた。しかしLの後継者ニアは月をキラと考え挑戦してきた・・・


■感想

 まとめ方にイマイチ疑問が残る作品。デスノートの記載シーンがやたらカッコ良いなど、原作の雰囲気の出し方は上手いのですが、エピソードを見てみると「ニアが出現→すぐさま決戦」という感じで、あっという間に決着がついてしまい、どうも物足りず。第一部総集編ではキラとLの壮絶な頭脳戦がみっちり描かれていましたが、第二部はそういうやり取りが感じ取れなかったので、二アの凄さも余り伝わってきませんでした。

 また、原作の第二部序盤の、メロが犯罪組織を仕切っていた頃の描写が無いので、メロはただのちょい役にしか見えない。その流れで夜神父が死ぬ話もバッサリカット。そりゃないだろうという感じ。ラストの松田の怒りは「自分の父親まで犠牲にして」という要素も有ったのですが、当然総集編では描かれず。

 とどめで結末が原作と違う。概ね一緒ですが、月は最後に見苦しくあがいて欲しく、あんな安らかなオチはそりゃないだろうという感じ。

 別に失敗策ではないのですが、やはり2時間であの内容をまとめるのはムリだったかなぁ、と、そういう作品でした。