感想:NHKハイビジョン番組「偉大なるミステリー作家たち エドガー・アラン・ポー」


 正式タイトルは「偉大なるミステリー作家たち エドガー・アラン・ポー 200年目の疑惑 −探偵・明智小五郎の調査報告−」。

 NHK−BSハイビジョンの「プレミアム8<文化・芸術>」枠の「偉大なるミステリー作家たち」の第一回です(放送日=3月31日(火) 20:00〜21:30)。

 推理小説の産みの親エドガー・アラン・ポーに迫る番組。内容はドラマ形式で、作家・江戸川乱歩(もちろん故人)が、尊敬するポーのいわれなき汚名をそそぐため、自分の創造した探偵・明智小五郎藤原竜也)に調査を依頼、明智がポーの足跡を追う、というもの。

 明智がポーにゆかりの地を訪ねてあるく他に、ポーを知る「故人」を呼び出して聞き取り調査を行う、等、なかなか面白い構成。90分と言うのは冗長すぎた気もしますが、なかなか興味深い番組でした。

 ちなみに、ポーの悪名は、彼の死後、ポーを嫌っていた編集者が故人を貶めるため書いた伝記によるとのこと。さらに、その編集者、ポーの小説の出版権を遺族から騙し取って本を出し、大儲けしたそうな。