感想:ドラマ「刑事コロンボ」『攻撃命令』(1977-78年)


 ドラマ「刑事コロンボ」の感想です。

■NHK海外ドラマホームページ・刑事コロンボ
h ttp://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/

 NHK−BSハイビジョンでの視聴です。

「攻撃命令」  HOW TO DIAL A MURDER


■あらすじ

 有名な心理学者エリック・メイスン(ニコル・ウィリアムソン)は、自分の飼い犬のドーベルマン2頭に対し、あるキーワードで人間に襲い掛かるように訓練していた。その上で、助手のチャーリー・ハンターを自宅に行かせ、電話の会話でキーワードを口にするように誘導し、犬に殺害させる。全ては不幸な事故の様に見えたが、コロンボは現場の数々の状況から、単なる事故ではないと判断し・・・


■感想

 放映時間は1時間14分。

 確か以前見たのは30年ほど前ですが、かなり印象深い話だったようで、犬に殺させる、電話の指示、という基本的なところはもちろん、あのオチ、果てはなんというキーワードか、まできっちり記憶してました。もっとも、もっと怖い話の様な記憶でしたが、今見ると別にどうという事は無いですね。

 コロンボが自ら「簡単な事件でした」「手がかりを残しすぎ」と語ったように、完全犯罪を僅かなほころびから突き崩していく、というのではなく、犯人が残した大量の手がかりを拾い集めていって事件を再構成するだけでした。おそろしく歯ごたえの無い事件でしたが、コロンボ自身が正直に楽だったと認めているので、まあたまにはこんな話も良いでしょう。

 それはそうと、ラストの犯人との対決シーンで、ビリヤード台の穴(専門的になんというのか知らない)の中に、手がかりの写真やら布キレやらを入れていたのが、なんか芝居じみていてコロンボぽくなかったかも(コロンボが手がかりを穴に仕込んでいるシーンを想像するとちょっと笑ってしまうから)。