コミック(成年)「さよなら、おっぱい」(青木幹治)の感想です。
■データ(公式)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4862526888/
さよなら、おっぱい (ホットミルクコミックス 302) [アダルト] (コミック) [アダルト]
青木幹治 (著)
コミック
出版社: コアマガジン (2009/8/10)
言語 日本語
ISBN-10: 4862526888
ISBN-13: 978-4862526885
発売日: 2009/8/10
■データ(個人的補足)
成年コミック。作者1冊目。
■おまけ要素
・カバーの下
何も無し
・あとがき
収録作品解説1Pと4コマ漫画2P。
■収録作品紹介
・熱狂Quiet(漫画ばんがいち2009年06月号)
カラーページ有り。学校の教室でいきなり美人のクラスメートがチ〇コをしゃぶってきて好きだといわれました・・・
・お姉ちゃんの手を取って(漫画ばんがいち2006年11月号)
背が低くて胸も平らなお姉ちゃんは、幼なじみの男の子(一つ年下)がクラスメートの女の子と話しているのを見て気になって仕方ありません・・・
ヒロインが足を抱えた状態でTシャツを着込み、胸のところに来ている自分のひざを見ながら「おっぱい」とつぶやくシーン。これ明らかに別の作品で見たことが有るのですが、元ネタがあるのか、これがぱくられたのかどっちなんだろう。
・ブリリアントおっぱいシェイド(漫画ばんがいち2009年02月号)
昔から巨乳がコンプレックスのヒロインですが、好きな男の子を落とすため、この乳を利用しようと考えます・・・
自分から胸を押し付けて、相手が反応しないので屋上に呼び出して説教するヒロインというのが愉快。
・Hold me tight.(漫画ばんがいち2009年09月号)
生徒会長の真面目ヒロインは、最近恋人が体だけを目当てにしている様な気がして怒ったところ、今度は全く触れてこなくなってそれでイライラ。
・夏の教室で(漫画ばんがいち2006年09月号)
カラーページ有り。ヒロインの文芸部の部長さんの密かな趣味は官能小説の執筆。ところが後輩の男の子にそれを読まれてしまいます・・・
・しましま節子さん(漫画ばんがいち2005年10月号)
クールというか感情表現の乏しい節子さん。今日は学校の屋上で恋人と「何故エッチゲームのヒロインたちは縞パンばかりなのか」について語り合います。
縞パンの事を「ボーダー」と呼ぶということを初めて知りました。
節子さんは恋人の部屋にブルマーが隠してあったのを見て、「人としてどうなのか」と恋人を問い詰めます。
・性的節子さん(漫画ばんがいち2007年12月号)
節子さんは恋人が夏に泳ぎに連れて行ってくれなかったので、抗議のため部屋でスク水を着ています。
・兎の節子さん(漫画ばんがいち2009年04月号)
節子さんは二人の仲と就職をどうするかで恋人と議論した挙句、バニーの格好で町に飛び出してしまいます。
多分シリーズ最終話。作品の掲載年月と作品内の時間経過が一致しているのがなんか感心。
・ピンクの密室(漫画ばんがいち2007年09月号)
夏休み前、資料室の掃除を命じられた二人ですが、何時の間にか閉じ込められてしまいました。しかも明日から夏休み。二人は死を意識して・・・
・ぺたり(漫画ばんがいち2005年04月号)
デビュー作。ヒロインは背は低いし胸も平ら。ところがある日恋人が巨乳好きという事に気がつき「胸よ大きくなれ」と一人で揉んでいましたが・・・
■感想
2005年から「漫画ばんがいち」誌一本で頑張っているらしい作者の初コミックス。
絵は下手ではないにしても特に上手くも無く、プロとしては最低限レベルという感じ。お話はどれも実にシンプルで「好きあっている男と女」「二人は学生」「純愛でエッチ」と全てそれだけです。登場キャラクター数は少なく、二人以上出てくる話は殆どありません。エッチ度も最低限というか、やる気は認めますが、残念ながら実用性というものにはとんと欠けています。
もう7-8年ばんがいちを読んでいませんが、昔は特にエロエロ志向の雑誌ではなかったので、この人程度のレベルでもカラーページをもらえるくらいの位置にいるのかもしれません。まあ、なんとなく(貶すのもかわいそうなので)頑張って欲しいとは思いますが、この調子ではエッチ漫画界で大成しそうにはなさそうです(デビュー5年目で初コミックではね・・・)。
『普段ばんがいちを愛読していて、この人の作品がめっさ好き!』という人で無ければ、特に買わなくても良いと思います。
あと、タイトルは「さよなら、おっぱいコンプレックス」の略ですって。
■評価
(5段階評価の)3点。