感想:特撮「ウルトラQ ハイビジョンリマスター版」第2話「五郎とゴロー」


 特撮「ウルトラQ ハイビジョンリマスター版」(全28話)の感想です。

ウルトラQ ハイビジョンリマスター版|ドラマ|WOWOWオンライン
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 衛星放送のWOWOWでの視聴です。

第2話 五郎とゴロー


■あらすじ

 伊豆淡島に巨大サルが出現し大騒ぎとなった。現地に飛んだ万城目たちは、サルは地元の青年・五郎が育てていたサル「ゴロー」が巨大化した物だと知る。ゴローは、太平洋戦争中に旧日本軍が使用していた栄養食「アオバクルミ」を大量に食べ過ぎて、甲状腺に異常をきたし巨大化してしまったのだった。一方、海外出張から帰った百合子は、南の島にも同じような巨大サルがいることを教える。万城目たちは、おそらくそのサルも、旧日本軍が残したアオバクルミを食べて巨大化したと推測する。

 当初は五郎とゴローの絆は美談的に扱われていたが、五郎はゴローの大量の食事を確保するため盗みを働き、警察に逮捕される。ゴローは空腹のあまり街に下りて暴れ始めるが、デスクはこっそり睡眠薬を入れた牛乳を用意して五郎に持たせ、ゴローはそれを飲んで眠ってしまう。デスクは、ゴローは仲間のいる南の島に送ることにする。


■感想

 冒頭いきなりサルがロープウェイを襲う衝撃シーンからスタートし、度肝を抜かれました。脚本の素晴らしさか、30分物とは思えない高密度に圧倒されますが、突き放したような結末にもちょっと呆然としました・・・、さすが日本版「トワイライトゾーン」。以後の「ウルトラマン」などとはかなりノリが違いますな。


★おまけ

 この話、ヤバ過ぎる・・・、別に若者言葉で「スゴイ」という意味ではなく、「危ない」という意味です。昭和時代の差別に配慮する概念がゼロの頃の作品なので、五郎は回りから「エ〇吉」と馬鹿にされ、さらに口が不自由な事を「お〇に言葉が喋れるわけがねぇ、ギャハハ」と嘲られ、百合子たちは南の島の人の事を「〇人」(ど〇ん)呼ばわリ・・・、キツ過ぎる・・・、これ放送禁止ギリギリでね?