感想:特撮「仮面ライダーOOO(オーズ)」第48話(最終回)「明日のメダルとパンツと掴む腕」


 特撮「仮面ライダーOOO(オーズ)」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

仮面ライダーオーズ公式サイト(テレビ朝日版)
http://www.tv-asahi.co.jp/ooo/

 地上波・テレビ朝日系での視聴です。

第48話(最終回) 明日のメダルとパンツと掴む腕


■あらすじ

 映司は鴻上が蓄えていた大量のセルメダルを取り込み、さらに鴻上が今まで隠していた「10枚目」のコアメダルのタカ・トラ・バッタを使ってタトバコンボに変身した。圧倒的なオーズの力の前にウヴァは手も足も出ないまま倒されかけるが、そこに恐竜グリード(ドクター真木)がコアメダルを放り込み消滅をくい止めた。しかしウヴァは真木が自分に次々とコアメダルを放り込んで来たため、暴走に怯えてその場から逃げ出した。そこにアンクも現われてオーズに味方し、恐竜グリードはウヴァを追って姿を消した。戦いの後、タカ・トラ・バッタメダルは砕けて消えた。アンクは自分の体のことは隠し、ドクター真木が自分をメダルの器にしないので、袂を分かって帰ってきたと説明する。

 やがてウヴァは暴走し異形の姿(空に浮かぶピラミッド的な物)に変わり果てた。暴走形態は周囲のものを全てセルメダル化して吸い込み、次々と屑ヤミーを生み出していく。映司はプトティラコンボに変身し、アンクと共に戦うが、恐竜グリードと暴走形態のコンビには攻撃が通用しない。アンクは暴走しかけた映司に自分の最後の3枚のコアメダルを全て渡し、映司はタジャドルコンボに変身した。タジャドルコンボは7枚の紫メダルをスピナーに装備して恐竜グリードに一撃を放ち、大ダメージを受けた恐竜グリードはブラックホール的な存在と化し、周囲の全てを呑み込みながら消え始めた。瀕死の恐竜グリードは、暴走形態内のコアメダルやスピナーの7枚の紫コアメダル、さらにオーズドライバーの赤コアメダルも全て呑み込み、最後に大爆発した。映司は空中で生身に戻り、地上に落下していく途中、アンクから別れの言葉を聞いたような気がした。最後の瞬間、飛んで来た後藤のバースが映司を救出した。

 全てが終わり、信吾は回復し、後藤は警察官・伊達は医師に、それぞれ戻った。映司も再び世界を放浪し始めた。映司は一枚だけ残ったアンクの砕けたコアメダルを見ながら「いつかもう一度」と呟く。終わり。


■感想

 完全体のウヴァ弱い! 多分今回は弱くなるだろうなぁと思っていましたが、あの弱さは・・・、完全体になってあの程度かーい。

 最初の戦いが終った後、比奈のモノローグ的な個所で、主題歌の寂しげな別バージョンがかかったので、「うーむ、これは泣きゲーか?」とか思ってしまった。

 結局鴻上会長が何のためにコア/セルメダル関連に投資して研究所とかライドベンダー隊とか作っていたのかは謎のままでした。誰かを「王」にするため? だとしてもその先に何が? うむむ? 結局戦いが全て終っても鴻上会長はまるで困って無さそうだしなぁ。はっ、単なる趣味でやっていたとか? この人が悪の黒幕だと思っていた時期も有りました・・・

 グリード暴走形態はちょっと残念。ウヴァがもっと禍禍しい姿になって、理性を失って街を破壊しまくる、という姿を想像していたので、ピラミッドみたいなものに変身した時はちょっとガクッときました。でもまあ、1クール目の終わり頃に、メズールとガメルが暴走したとき変なものに変っていましたので、まあ伏線は有ったと思えばそれなりに納得です。

 おおお、最終回にして、まさかのタジャドルコンボ! 映司とアンクの二人?の力でラスボスを粉砕! しかも丁度7枚の紫メダルはタジャドルスピナーに装備して最後の必殺技に使用! うーむ、上手くはまり過ぎ。どの程度までこのクライマックスを考えていて、伏線を張っていたのでしょうか。まさかタジャドルスピナーを売り出したときとか、タジャドルコンボを生み出した時にこの結末を考えていたのとは思えませんので、小林靖子先生が既存の玩具を上手くストーリーに取り込んだというところでしょうか。

 そして、アンクとの涙々のお別れ。映司が「いつかアンクを復活させたい」みたいな希望を見せるラストシーン。いやー、素晴らしい。大満足。小林靖子先生は「電王」に続いてまたも仮面ライダーで大ヒットを飛ばしてしまいました。コアメダルの奪い合いという展開は面白かったし、ラストは泣けそうだったし、玩具も売れまくっただろうし、2000年代ライダー史上で上から数えた方が早い(と確信しています)大当たり作品でした。

 いやー、もう満足し過ぎて虚脱状態。一週間かけてクールダウンして来週からの「フォーゼ」へ切り替えないとなぁ。