感想:ウォーゲーム雑誌「コマンドマガジン Vol.106」(2012年9-10月号)『特集:ノルマンディの戦い』(2012年8月20日)


 発売日:2012年8月20日(偶数月20日発売)

シミュレーションゲーム (ウォーゲーム) 専門誌 コマンドマガジンWEBサイト
http://commandmagazine.jp/

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□付録ゲーム

コブラ作戦
COBRA: The Normandy Campaign

>『コブラ作戦』は、2008年にDGから発売された、『COBRA』(SPI)第三版のライセンスです。

>戦闘序列の見直しや、上陸作戦からプレイできるようになっているほか、旧版で理不尽に感じられた部分が解消されるなど、版を重ねたにふさわしいアップグレードが本作の魅力です。



 久しぶりにWW2テーマが来ました。付録は長らく興味の無いテーマが続いたので、何となく嬉しい。


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□特集:ノルマンディの戦い

 戦史紹介、「コブラ作戦」「オンスロート」「JUNE - AUGUST '44」のリプレイや作戦研究、その他に「歴史記事:ヤーボの神話 (大木毅)」では、「ヤーボってイメージほどにはドイツ軍の脅威ではなかったのでは?」という分析など、ノルマンディ特集としてオーソドックスな内容。



□その他

>●作戦研究:『太平洋空母決戦』(前編) (F男)

 ウォーゲーム・ハンドブック2012の付録「太平洋空母決戦」研究。いきなり「ハンドブックについているリプレイは内容がダメだ!」とか言って、本当に役立つとするリプレイを掲載しています(編集部にケンカ売っている?)

 まあ「初心者を引き込むためのハンドブックで、そんな難解なゲームを付けるのは戦略的に間違いではないのか?」と思ったりするのですが…


>●インタビュー:山崎雅弘 『歴史群像』にボードゲームがついた!

 歴史群像20周年号の付録のゲームについての1ページインタビュー。読者がゲーマーではないことを考えて、シミュレーションゲームというよりボードゲームとしてデザインしてみました云々。


>●魁! コマンド士官学校 (大久保城治)

 ミニゲームはコマが少ない分、物理的には扱いやすくても、一手の判断の重みは大きめゲームより大なので、お手軽とか思うのは間違いだ!という指摘。でも、それを言い出すと「コマが少ないミニゲームで初心者や元ゲーマーを引き込もう」という方法論が誤っていることに…


>●ゲーム通信 (BOARDWALK/斉藤洋一)

 お題はクトゥルフカードゲーム「エルダーサイン」(FFG/アークライト)。いつものように(?)ハーヴェイ・ウォルターズ教授他みんなで協力して、超常の存在の復活を防ぎます。


★次号

 付録ゲームはソリティア空母戦「ソリティア珊瑚海海戦(仮)」(DG)(※ウェブサイトを見るとタイトルは「珊瑚海ソリティア」になったようです)。「独ソ戦ソリティア」同様結構ヘビーそう。


★おまけ

 連載『空想科学盤上遊戯の世界』はもう終ってしまったのでしょうか?

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