感想:少女漫画誌「白LaLa(ララ)」(2012年版)(2012年11月9日発売)


 発売日:2012年11月9日
(※以下、雑誌の内容に触れていますのでご注意ください)

■白LaLa|白泉社
http://www.hakusensha.co.jp/lala/tricolore/shirolala.html

 白泉社が2012年に展開しているララ増刊三部作「トリコロールLaLa」の第三弾。今回はファンタジー物オンリー。ちなみに昨年(2011年)11月にも同じ名前の雑誌を出していました。


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天の花の国の神話 斎藤けん

 踊りが上手い少女が国王に踊りを披露しに行く途中で遭難。毛皮で顔を隠したうさんくさい少年に助けられて…、というありがちなタイプ。悪くは無く、というかこの人は昔はこういうシリアス物を良く描いていたんですよねぇ、と思い出しました。



お伽話、ひとつ 可歌まと

 「狼陛下の花嫁」の人の読みきり。お姫様的な女の子が、城の外れに住んでいる素性不明の若者のところに出かけては御伽話を読んでもらうのですが…

 正直殆んどストーリーは無いといえば無いのですが、こういうのって結構好きなんです。



クロスワールド・ワルツ 八島時

 SF。人類が衰退して人口が減少している時代。イケメン主人公の所に女性型ロボットがやってきて、スイッチを切ってください、とお願いしてきて…

 「不死で、周りの人たちの死を見取らないといけないキャラ」というネタは、バンパイア物とかその手の作品でままありますが、それのSFバージョン。感涙という訳ではありませんがちょっと切ない。



箱庭ロワイヤル 蟹えにか

 ファンタジーではなく「ファンタジーRPG」がテーマの作品。女子高生がスマホからオンラインRPGに参加していて、素性を隠してクラスメートの気になる男子とパーティーを組んでいて、云々というお話。最後はリアルで正体がばれるもののハッピーエンド。

 特に面白いという事でもなかったのですが、『そうかー、もう少女漫画でもスマホとかオンラインRPGとか違和感無くテーマに出来るんだなぁ』と時代を感じた次第。
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 7月「青LaLa」、9月「赤LaLa」どちらもイマイチでしたが、今回はLaLaらしさ?が出ていてよかった。