感想:映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船〜THE THREE MUSKETEERS」(2011年:仏・英・米・独)(2012年11月11日放送)


 テレビ朝日系地上波放送での視聴です。
(※以下、結末まで書いてありますのでご注意ください)

日曜洋画劇場
http://www.tv-asahi.co.jp/nichiyou/bk/data/01739.html
三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 〜THE THREE MUSKETEERS
>「バイオハザード」の監督によるまったく新しい冒険アクション!
>国家転覆の陰謀を阻止するため…ダルタニアンと三銃士が今、立ち上がる!
>早くも地上波初放送!


■概要

 お馴染みアレクサンドル・デュマの「三銃士」の物語をベースにしつつ、今風のアレンジを加えたアクション映画。監督は「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン



■あらすじ

 17世紀フランス。ルイ13世の時代。王はまだ若く、国は事実上宰相のリシュリュー枢機卿が仕切っていた。王の部下である有名な三銃士のアトス・ポルトス・アラミスは、リシュリューとそりが合わず、いまや窓際状態に追いやられて日々飲んだくれていた。田舎から出てきた向こう見ずな若者ダルタニアンは、枢機卿の衛兵たちとやりあい、結果三銃士たちと知り合いになる。リシュリューは、フランスを混乱させ自分が支配者になろうと、「王妃アンヌとイギリスの大者バッキンガム公爵が不倫している」というスキャンダルの捏造を計画した。リシュリューの腹心ミレディは王妃の首飾りを持ってイギリスに向かう。三銃士+ダルタニアンは首飾りを取り返すためイギリス潜入し、バッキンガム公軍とのバトル・飛行船強奪・ロシュフォールと飛行船との死闘、を経て、なんとか首飾りを奪還、リシュリューの計画を阻止した。

 しかし、三銃士たちに恥をかかされたバッキンガム公爵は、大艦隊+飛行船部隊を率いてフランスに向かっていた…(続編を作る気満々のシーンでEND)。



■感想

 三銃士映画ということで、堅苦しい退屈なものかと思っていたら、序盤いきなり敵の施設への潜入&脱出という「007の映画かよ!」的なエピソードからスタート。「これはこれで面白いけど、全然三銃士じゃねー」と思っていたら、その後は「田舎から出てきたダルタニアンが三銃士全員と決闘」というお馴染みの展開に戻り、アレアレという状態に。という感じで、デュマの原作と、映画オリジナルの部分を上手く組み合わせて、剣のアクションあり、飛行船バトルあり、バイオハザードみたいなミラ・ジョヴォヴィッチの見せ場あり、と盛りだくさんの面白アクション映画でした。うーん、これは良かったですね。リシュリューが悪の大ボスというより、ちょっと憎めないおじさんというキャラなのがなんか面白かった。

 監督が奥さんのミラをやたらと贔屓して(?)妙にミレディの見せ場が多かったのはどうかと思いましたが、気になるほどでもなかったし良いかぁ。それにしても、この映画のミレディは峰不二子声で「ルパ〜ン、ごめんなさ〜い」とか言わせたくなるようなキャラでしたのぅ。


★おまけ

 声優に驚きあり。

>アンヌ王妃
ジュノー・テンプル茅野愛衣
>コンスタンス
ガブリエラ・ワイルド日笠陽子

 コンスタンスの声を聞いて日笠陽子さんの大抜擢に驚いたのですが、王妃は王妃でムギナミ(輪廻のラグランジェ)だったとは…、この人たちのキャリアで洋画に起用されるとは思わなかったなぁ。