感想:ウォーゲーム同人誌「SLGamer vol.8」『特集:トブルク強襲 -North Africa:1942-』(2013年2月2日発売)


 『初心者向けSLG専門誌』を謳う同人誌(発行元:さいたまオフライン)の感想です。

 それにしても公式サイトに情報がまるでないというのは寂しいな…

■さいたまゲームサークル
http://www4.atword.jp/saitamagame/

 今回の表紙は戦車コスプレ(?)少女です。

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□付録ゲーム 「トブルク強襲1942」

●参考:internet - OnlineGameMarket/商品詳細 SLGamer Vol.8 トブルク強襲1942
http://saitohobbygames.jp/products/detail.php?product_id=13164

>今号の付録ゲームは、1942年5月〜6月の北アフリカリビアにおけるガザラ攻防戦を再現します。
>枢軸軍はトブルク攻略を、連合軍は西方への突破を目指します。
>連合軍には陣地マーカーが、枢軸軍には88mmFLAKマーカーが用意されていて、それぞれの防御力を強化しています。
>ユニット:旅団〜師団規模、カウンター:50個、マップ:1枚、ルール:3p

 ウォーゲームの王道の一つの第二次大戦アフリカ戦線ものです。


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□特集:トブルク強襲 -North Africa:1942-

・付録ゲームのプレイの指針
ヒストリカルノート
・アフリカ戦ゲーム紹介
北アフリカ戦線紳士録
 etc

 王道アフリカの戦いがテーマだけに実にそそります。ヒストリカルノートは、同じ出来事を扱っていても筆者毎に見方とか表現が違うので、何種類読んでも楽しい。



□その他

・[連載]世界のユニット列伝 「ドイツアフリカ軍団」

 ユニット紹介もそれはそれで面白いのですが、おまけのはずの四コマ漫画のほうがメインコンテンツに思えて仕方ありません。



・[連載]B級ゲーム通信 第11回「友愛フンタ」(同人)

 かの傑作マルチゲーム「フンタ」の同人バージョン…、ではなく「操り人形」の政党バージョン。果てしなく日本に似ている国家で政権をとった果てしなく民主党に似ている政党による政府の大臣たちが、金をいかに懐に入れるかで争うゲーム。某ルーピーに似ている総理大臣が誰かを対象に「友愛」すると、その相手は行方不明になったり自殺したりするという…、民主党が野党に転げ落ちた今のほうが味わい深いかもしれないゲーム。



・チットでゲームの流れが変わる

 チット引きゲームにまつわるお話。AHのファイアーパワー(って聞いたこと無いな…)とかヒトラー帝国の興亡とか同人のガンダムゲーム(ア・バオア・クーの戦いのゲーム)とかをネタに色々と。



・[連載]アニメの中の戦争 #9「ブラック・ラグーン

 ほら、特殊部隊とか物騒な連中が出てきますからネタとしては間違っていません。



・[連載]WAR GAME

 実にストレートなタイトルの新連載。一回目のお題はZOCです。


 その他に

・誰得!?作戦研究「える★あらめいん」の巻
・いまさら聞けないウォーゲーム基礎知識 #1 AARってなに?
・[連載]歴史を支えた兵器たち M3
・ゲームレビュー

 など。

 なんか良くわからないけど今までの本と微妙に何か違うような気がする…、どことなく雰囲気が違うような…、本来の予定を一ヶ月前倒しで作成したという話ですが、そのせいですかね? それはともかく、細かい字でびっしり埋まっていて、さらに「ZOCがどうの」「チット引きがどうの」というお堅い文章もあり、とにかく詠み応えがあります。ああ、1990年代後半の頃の同人GJの香りがして懐かしくて仕方ない…


□次号予告

 No.9(発売予定不明)は「ソロモン海決戦 〜南海に映った斜陽〜」。

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★おまけ

 発行日が「2012年」の2月2日になっていますよ…、「201<3>年」ですよね。