【ウォーゲーム】感想:雑誌「ゲームジャーナル No.69」『特集:南方作戦1941 進撃の帝国陸海軍』

ゲームジャーナル69号 南方作戦1941 ?進撃の帝国陸海軍?

ゲームジャーナル公式サイト http://www.gamejournal.net/
発売日:2018年12月1日(3,6,9,12月の1日発売)

【※以下ネタバレ】
 
 

内容

1.付録ゲーム

南方作戦1941 進撃の帝国陸海軍 (ゲームデザイン:呼拉中村)

http://www.gamejournal.net/item_list/gj_069
「南方作戦1941」は、太平洋戦争緒戦における日本軍の南方侵攻作戦を、陸海空の複雑きわまる陸海空統合作戦を、統一されたゲームシステムとわずか8ページのルールと32枚のカードによって再現することに成功した、「真珠湾強襲」「本土決戦1941」等で採用された「強襲システム+カードドリブン+手札構築」システムで再現する、シミューレーションボードゲームです。

 
 太平洋戦争初頭の帝国陸軍の快進撃をテーマにしたゲーム。この時期は「マレー電撃戦」とか「太平洋戦争キャンペーンゲーム(の一部)」とかなら過去にも存在しましたが、この時期に限定したゲームというのは今まで無かったような気がします。もっとも帝国陸軍物ですので全然食指が伸びないけど……
 
 
 
2.雑誌内容

●特集「南方作戦1941 進撃の帝国陸海軍」

1941年12月8日。真珠湾攻撃に先立つこと1時間20分、帝国陸軍の開戦暗号「ヒノデハヤマガタ」が発令された。これによりマレー半島北部への上陸作戦が開始され、3年9カ月に及ぶ太平洋戦争の火ぶたが切って落とされたのである。大海を睥睨する新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズ。天を覆う空の要塞B17。リベンジを誓うマッカーサー。そして日本軍の前に立ちはだかるシンガポール、香港、コレヒドールの三大要塞。あなたは開戦後百日で、南方作戦を成功に導くことができるだろうか?

 
 付録ゲームに関する、ヒストリカルノート、松田大秀氏のリプレイ漫画、リプレイ、人物一覧、を掲載。しかしテーマに興味が皆無……


●ゲームの殿堂(座談会)

 今回のテーマは「戦役~作戦級の太平洋★大東亜戦争」。エポックの「マレー電撃戦」辺りから、沖縄戦、架空戦本土決戦物まで。殿堂入りはMMP「ビルマ」になりました。


●[連載]絶版ゲーム再生Project RENEWAL(錦大帝)

 今回のお題は「WAR in EUROPE」(SPI)。伝説の超ビッグゲームです。そして、このゲームの話をするときには必ず出てくる「タクテクス誌で対戦相手を募集したら、届いたのは対戦要望ではなく、売ってくれ!という要求ばかりだった」というあの話にここでも触れられていました(笑)

 このゲームはシミュレイター誌に掲載されたリプレイがホント面白かったよなぁ。


●[連載]Mrことくの過激にレポートするぜ!

 今回のお題は同人ゲーム「東大紛争」(ジブセイルゲームズ)。
 
 こういうゲームです・
 ↓
gamemarket.jp

我々はー! 50年前に起きた東大紛争をー! ボードウォーゲームで闘い抜くぞー!


「東大紛争 1968-1969 闘争50年目の総括」(以下、東大紛争)は、1968年に起きた東京大学を巡る学園紛争において全学的な広がりを見せた1968年6月末から実質的に終息した1969年1月中旬までの約半年間を扱う4人向けのウォーゲームです。プレイヤーは、「警察」「大学・文部省」「民生・あの政党」「全共闘」の4勢力を受け持ってそれぞれで異なる勝利条件を目指します。


本ゲームのシステムは米国のGMT社で発売している「COINシリーズ」のシステムを利用して日本の幕末時代に適用したゲームジャーナル61号付録「幕末京都騒乱」(デザイナー近藤友樹氏)をベースに制作しています。そのため正規軍と非正規のゲリラやテロリストが対峙する非対称戦を扱うCOINシリーズの入門用としても適しています。


 
 このテーマはちょっと人を選びそうです……、正直リプレイを読んでも何が何だか……、

 ちなみに姉妹ゲーム(?)としてこんなものも。

gamemarket.jp

新作「東大安田講堂強襲」は、「火炎瓶と放水車で機動隊と過激派がやりあうあれでしょ」と若い人も知っていたという東大安田講堂事件を再現するウォーゲームです。

「アルンヘム強襲」をベースにしたシステムを採用。東大本郷キャンパスに立てこもる全共闘新左翼学生の排除を目指して機動隊が突入、ガス筒や放水、火炎瓶に投石が乱れ飛ぶ“激闘”をプレーヤーは体感します。


●[連載]B級SFゲーム分科会出張所(いしだたかし)

 今回のお題は同人ゲーム「一年戦争」(TDF)。テーマは当然あの「機動戦士ガンダム」の一年戦争の事で、連邦とジオンに分かれて一年戦争を戦い抜くという、マニアにはたまらないタイプのゲーム。マップは地球全体と宇宙の二種類、ルールが許す範囲において思うがままにモビルスーツを生産したり、パイロットの能力がかなり戦闘に影響したり、と、ファンが好きそうな要素が満載。

 コンポーネントはこう。

YSGA第261回定例会の様子 その16(TDF:ガンダム一年戦争/戦略級) : YSGA(横浜シミュレーションゲーム協会) 例会報告
https://ysgapicaro.exblog.jp/15092791/

ysgapicaro.exblog.jp

 
 ルールはこう。

一年戦争・ルール」
https://green.ap.teacup.com/applet/tdf01/msgcate12/archive?b=30

 
 ところでP71に「水陸両用のゲルググ」と書いてありますが、やっばズゴックの間違いですかね?


3.次号予告

 No.70(2019年3月1日発売予定)の特集/付録ゲームは「第三帝国の盛衰」。今号の付録「南方作戦1941」と同様のシステムで、テーマは第二次欧州大戦。今号より相当受けそう。
 
 

総括

 とことんこの頃の戦いには興味が無いなぁ、ということを再認識。面白かったのはガンダムゲームの話題くらいか……
 
 

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