アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」(全26話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)
地上波・TBS系での視聴です(放送:毎週日曜 17:00〜17:30)。
■概要
1970年代に放送されたあの伝説アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメイク。ジャンルは宇宙冒険SF物。一足先に劇場公開版として展開中。総監督は出渕裕氏だったりします。
■キャスト
沖田十三:菅生隆之
古代進:小野大輔
島大介:鈴村健一
森雪:桑島法子
その他多数
第1話 『第一話 イスカンダルの使者』
■あらすじ
西暦2199年。人類は八年前に「ガミラス」なる地球外文明と接触したが、友好関係を求める人類に対しガミラスは一方的に攻撃を仕掛けてきた。やがてガミラスは冥王星を拠点にして、地球に「遊星爆弾」による攻撃を開始し、地球の大地は遊星爆弾と毒性の高い植物に汚染され、人類は地下に都市を建設して逃げ込むしかなかった。そして、2199年現在、その地下にも汚染は徐々に進行しつつあった。
沖田提督率いる国連艦隊は、ガミラスの目からあるものを隠すため、陽動として冥王星沖に進出しガミラス艦隊と交戦した。艦隊は沖田の乗艦「キリシマ」を残して壊滅するが、その隙に一隻の宇宙船が太陽系内に進入した。火星で待機していた古代進と島大介は、火星に接近する宇宙船と接触を試みるが、船は空中で爆発し、脱出艇が飛び出したものの乗員の女性は既に死亡していた。古代たちは彼女が持ってきたカプセルを回収し、帰還してきたキリシマに乗り込むと地球へ向かった。
沖田たち上層部は密かに「ヤマト計画」を進めており、古代たちが回収したカプセルはその計画の鍵となるはずだった。やがてガミラスの偵察機が地球に出現し、古代と島は新型艦上戦闘機コスモゼロで迎撃に飛び出すが、機体には武装が無い上に、エンジン不調のために墜落してしまう。そして古代たちは、荒野の向こうに、大昔の戦艦の残骸が地面に埋まっているのを見つける。
■感想
ハイ、ついに蘇ってTVに戻ってきたヤマトでございます。2013年春アニメの大本命と呼んで良いのではないでしょうか。
同世代のアニオタなら大体同じだと思いますが、1970年代の初代ヤマトから、その後の映画版とか、さらにみなさまもうよく覚えていないだろう「ヤマトIII」とか、ヤマトと名のつくものは大体見てまいりました(まあ、沖田が生き返ってくる最後の映画はさすがに見ていませんが…)。また「2199」もこの第一話だけは一年前の4月に映画公開前のプレミアム放送ということでCSで視聴しています。もうあれから一年か…
音楽は先代と同じ曲を使っているし、メカデザも戦艦から戦闘機から何から基本的に全部先代と同じだし、流れる雰囲気もそのままということで、ひじょーに懐かしいですな。キャラデザだけは大御所・結城信輝先生(エスカフローネとかヒートガイジェイとかヴェルバーサーガとか)が、結城風味を封印して(?)かなり可愛いタッチに仕上げております。古代進の可愛さにはビックリですが、70年代の暑苦しいキャラが今通用するわけは無いし、沖田とかおっさん連中は十分重厚なので、これまた問題なし。可愛い女の子キャラがいっぱいで良いじゃん。
ということで、先代の雰囲気を十二分に残した上で、色々な箇所で2010年代の最新のノリも取り込んで融合させており、先代ファンもそうでない人もOKな仕上がりです。スタート前は、出渕総監督が「オレ以上のヤマトオタはいない」云々と豪語していて、自信に満ちながらロクでもない勘違い作品を作るのではとか思っていましたが、取り越し苦労でございました。
ということで、向こう半年楽しめそうです。まっ、色々先代と比較していましたが、実のところ先代にあんまり思い入れは無いので、「先代を知っている俺様としては」みたいな暑苦しいノリは今後無しにして、新作同然のノリでさらっと見て行きたいところですな。
★おまけ
ずーっと前から気になっていたのですが、「4章」のCMで彗星帝国の駆逐艦が出てきてませんか? なんだあれ。
★おまけ2
艦隊戦のシチュエーションが違うから、古代守が「戦って戦って戦い抜いて(中略)沖田さん」というあの暑苦しいセリフを披露してくれないは仕方ないけど、故・広川太一郎氏のあのノリが懐かしい…