感想:アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」第16話「未来への選択」(2013年7月21日(日)放送)


 アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」(全26話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

宇宙戦艦ヤマト2199
http://yamato2199.net/index.html

MBS 宇宙戦艦ヤマト2199 番組サイト
http://www.mbs.jp/yamato2199/

 地上波・TBS系での視聴です(放送:毎週日曜 17:00〜17:30)。

第16話 『第十六話 未来への選択』


■あらすじ

 ヤマトは補給のため、地球型惑星「ビーメラ4」に到着した。時を同じくしてまたも沖田が倒れてしまい、再度真田が指揮を引き継ぐ。新見はビーメラ4の環境が地球とほぼ同一であることに歓喜していた。古代・百合亜・アナライザーたちは周囲の偵察に出発した。百合亜は最近よく記憶が飛んでいると困惑していた。

 新見は真田に、位置もわからないイスカンダルを目指すヤマト計画は中止し、ビーメラ4に人類が移住する計画を進めるようにと懇願するが、真田は拒否する。直後、新見と結託していた保安部の伊藤が真田を拘禁した。また島は新見・伊藤一派と手を組み、沖田から指揮を任されたと偽って、新見の計画を全艦に通達した。伊藤は雪が行方不明のユリーシャだと決め付ける。イスカンダル人は全宇宙の文明の救済を目指しているらしい。

 一方、古代たちはビーメラ4で400年前に墜落したイスカンダルの宇宙船の残骸を見つけ、さらに330年前に滅亡したビーメラ文明の遺跡にたどり着く。古代たちはそこに残されていた波動コアを見つけ、ある情報を入手する。

 実は新見の腹心の部下・星名は、土方が送り込んだ隠密的存在で、土壇場で反乱を鎮圧した。島も実は裏切ったふりをしていただけだった。沖田は古代が入手したデータで、今までの航海の遅れが一気に挽回できるかもしれないと島に告げる。


■感想

 …、今回の感想はめちゃくちゃ辛いので、2199が好きな人ならば、読まないほうが良いと思います。

 今回からオープニング曲がおなじみ「さらばちきゅうよー」から新しい曲に変更されました。この「毎クール曲を変える」というスタイルはTBSのTVアニメでお馴染みですが、『TBSアニメの第二クール以降の曲は○ソ!』という伝統がまたも守られました。あまりにチャライ、ヤマトに何一つ合っていない(と私は思う)ノリに、もう聞いていて笑いが出て来ましたわ。この「OP曲の頻繁な変更」には「コードギアス」「ガンダムSEED」「鋼の錬金術師」など、この時間帯のアニメで散々煮え湯を飲まされてきましたが、今回もまたって感じ。あと、絵は前回(15話)の絵をそのまま編集して貼り付けているだけのお粗末なものでもう「おいおいおい」って突っ込みを誘いまくり。もう「何で変えちゃったの?」という怒りしかありません。前の曲で26回通せば良かったのに。


 新見女史と真田さんの会話シーン。新見が真田を「先生」とか呼んでいるのは何故かと思っていましたが、新見の「イスカンダルの位置が解らない」云々という台詞の前にもうどうでもよくなりました。おいおい、スターシャさんは、イスカンダルの位置も教えずに「コスモクリーナー的な物を取りに来い」とか言っていたわけ? そりゃいくらなんでも無理ゲーすぎです。新見女史がヤマト計画に反対するのにも納得しました。というか、こんなずさんなヤマト計画にGOを出したのは誰だぁ!(ト書き:海原雄山風に)


 伊藤ってイズモ計画を推進したいとかじゃなく、単に雪にケンカを売るために反乱起こしただけですよねぇ(そうとしか見えませんが)。なんなんだこいつ訳がわからん。もはや2199は(昔見たアメリカ版ゴジラGODZILLA」みたく)アメリカ人スタッフが1970年代版ヤマトをリメイクした、みたいなイメージが染み付きました。「こう、何かが違う…」という違和感バリバリ。そして全体的なノリがなんかアメリカドラマっぽくないですか?(どこをどうと言われるとちょっと苦しいけど)。


 で、こんな反乱話なのだから数回は引っ張るのかと思ったら、星名と玲と二人の活躍で保安員の大部隊は残らずあっさりと制圧され、ボスの伊藤は沖田に一喝された途端へなへなと崩れ落ち、反乱はあっさり鎮圧されました…、まさかの速攻解決。おいおい勘弁してよぉ。


 ということで、2199で今まで見たエピソードの中で最低評価のお話でした…


★蛇足

 玲にフランケンシュタイナーを決められた(というかありがたくも決めて頂いた)保安員、役得過ぎるだろ。