アニメ「京騒戯画」(全13話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)
BS朝日での視聴です。
第12話 『#10 今日を騒がしく戯れ生きる人々の漫画映画』
■あらすじ
コトと明恵は「高天原」という場所で、祖父(=一番最初の神)と出会う。祖父は、二人に新しい神になれと薦めるが、それを承諾すれば稲荷は消えてしまう。コトは稲荷の居場所を探し出し、ボコボコにする。最終的に、稲荷の神の力はコトと明恵に引き継がれるものの、稲荷は一人の人間的なものとして鏡都にとどまる事になった。で、ようやく一家がまた同じところで暮らせるようになりました。おしまい。
■感想
事実上の最終回。
えー、これがラスト…、細かく話を決めずにノリだけで話を作るのは勘弁な!みたいな。何故稲荷とコトが出て行ったのかとか、古都は何故閉じ込められていたのか、とか、色々疑問が残るのですけど。
■総括
うーん、前半の頃、独特な魅力的をもつ世界でキャラを適当に動かしている間はそれなりに面白かったのですが、終盤戦で話をまとめてオチをつけなければならなくなったとき破綻してしまいました…
という事でこき下ろそうかとも思ったのですが、以下の監督のインタビューを読むと、それも致し方なかったかなと…
●新感覚アニメ「京騒戯画」生みだした新世代の演出 松本理恵監督インタビュー(1/3) | アニメ!アニメ!
2013年10月25日(金) 17時43分
http://animeanime.jp/article/2013/10/25/16064.html>「何でもやっていいよ」と言われ
>最初は5分の映像を作ったんです。
>最初の時に、「次はないからね」と言われたんです。毎回次はないからねと。
>5分の時に作った世界観と、全員のキャラクターを出す。それでなんとなく概要が出来て、これで終わりなら、終わりだと思っていたところで、もう一回やれと。
>キャラクターたちに一区切りをつけさせたかったんです。終わりない状態で作っていたので、あの人たちがほったらかしになる恐れがあったわけです。
そういう作り方を強いられていたら、いざテレビシリーズで1クール枠を持たせるからきっちり作れ、と言われても厳しいだろうなぁとお察ししまして。制約の中で頑張ったというべきでしょうか。
という事で、本作品は『最初の最初からこのアニメをフォローしている人向けの、豪華なファイナルデラックスバージョンだった』ということなのでしょう。それ以外の人は文句を言っちゃダメなのかもね。