感想:NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)『File-29 シリーズ NASAの陰謀!? Part-1 人類は本当に月に行ったのか?』(2015年2月14日(土)放送)


 NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー - NHK
http://www4.nhk.or.jp/darkside/

 NHK総合での視聴です。(放送:毎週土曜 22:30〜22:50)

『File-29 シリーズ NASAの陰謀!? Part-1 人類は本当に月に行ったのか?』


■内容

>月面なのに風で旗がなびく!?宇宙飛行士の影が平行ではない!アポロ月着陸の映像は地球のスタジオで撮影されたのか?目を疑う疑惑映像を徹底検証!あなたの常識が大逆転!


>この番組で、あなたの常識がひっくり返ります!空気がないはずの月面で、旗が風でなびいた!?太陽光なのに、2人の宇宙飛行士の影が平行ではない!?アポロ月着陸の映像で浮かび上がる疑惑の数々。これらは地球のスタジオで撮影されたのか?NASAの陰謀か?…そこで当番組では、真っ正直に試してみました!数々の実験の結果、スタッフも目からウロコの衝撃の事実が!どちらの方向に結論が出るかは、実際に見てのお楽しみ!

 BSプレミアム版の「File-08」(2014年3月26日(水)放送)から。


 1969年7月21日、アメリカの宇宙船アポロ11号は人類初の月着陸を果たした。そして1972年の17号まで合計6回の月着陸を行なっている。少なくとも公式にはそうなっている。しかし、これは本当なのか? 『月で撮影した』と称する写真を詳しく調べてみると、どう考えてもつじつまの合わない点が次々と見つかっているのだ。実はアポロは月着陸などしておらず、地球で作ったセットの映像を見せて、月着陸したと思わせているだけなのではないのか?


○疑惑の数々

(1)空気の無い月で旗が揺れている

 アポロ14号の宇宙飛行士が月に星条旗を立てた際、旗がヒラヒラはためいている。空気の無い月で旗がはためくわけが無い。


(2)空に星が映っていない

 月の空を見ると、真っ黒で全く星が映っていない。夜空に星が見えないわけが無い。


(3)影の向きがおかしい

・近くに立っている宇宙飛行士二人の影が、ひとつは下向き、もう一つは上向き。
・手前と奥で石の影の向きが並行になっていない。


(4)月着陸船の下の地面が平ら

 月に着陸する時猛烈なロケット噴射をしているのだから、地面に大穴が開いていないとおかしい。



 1976年、ロケット技術者ビル・ケイシングはこうした矛盾をまとめた本「我々は月に行っていない」を発表した。ケイシングによれば、アポロ計画は、まず無人のロケットを打ち上げた後、宇宙飛行士は秘密のスタジオで月に着陸したかのように演技してその映像を流し、最後に無人のカプセルが海に着水したタイミングでこっそり乗り込んで、まさに今月から帰ってきたかのようにふるまったのだという。真実を知っているのは、大統領と一部関係者だけだった。アメリカは何故そんなウソ・でっちあげを行なったのか? アメリカはソ連に宇宙開発競争で遅れをとっており、ケネディは「1960年代中に月に人を送り込む」と宣言した。しかしアメリカの遅れた技術ではそんなことは不可能だった。しかし今更「無理」とは言い出せない。そこでインチキ映像で誤魔化したのだという。



 しかし、月の写真は本当におかしいのでしょうか? あなたは「明らかにおかしい」といえるほど、月の環境や写真の技術について熟知していますか? 中途半端な知識や思い込みだけで「おかしい」と考えてはいませんか? ということで「疑惑」を解明してみましょう。


(1)空気の無い月で旗が揺れている

 実は『空気の無い真空中の方が旗はよく揺れる』。何故かと言えば空気抵抗が無いから。地球で同じように旗を立てたときの振動で旗が揺れだしたとして、それが停止するのは空気の抵抗の影響が大きい。逆に真空の月のほうが空気抵抗が無いので長く揺れる。また空気が無い証拠として、旗のすぐ側を飛行士が通りかかってもピクリともしない。

→「旗が揺れる=空気のせい」という思い込みからきた誤解。



(2)空に星が映っていない

 露出時間の関係。星の光は微弱なため、星を撮影する際には露出時間を長くする必要がある。まぶしい月面で宇宙飛行士を被写体に撮影しようとすれば、微かな光しかない星は全く映らない。それは地球上でも同じことで、プロが実験しても、星と飛行士(に見立てた看板)は一枚の写真に同時に写すことは出来ない。また月面写真は空が暗いから誤解されるが、これを撮影したのは「昼間」である。

→「『夜空』の写真には星が映っていて当然」という思い込みからきた誤解。



(3)影の向きがおかしい

・近くに立っている宇宙飛行士二人の影が、ひとつは下向き、もう一つは上向き。

 一人は下り坂、一人は上り坂、に立っている。坂にそって影が伸びているので当然こうなる。


・手前と奥で石の影の向きが並行になっていない。

 遠近法の関係。平行な二本の直線でも、遠近法の関係で手前は急な角度が付き、奥はあまり角度が付かない。

→「影はいついかなる場合でも並行」という思い込みからきた誤解。



(4)月着陸船の下の地面が平ら

 実は月の地面は、表面は細かいチリが積もっているが、その下はガチガチに硬い。なぜかというと地球のように、風雨や生き物の活動で耕されないので、石のように硬いのである。そのためロケット噴射でも大穴があくことは無い。

→「ロケット噴射=大穴」という思い込みからきた誤解。


 しかし疑惑論者は全く信用しない。大体1969年に月に行けたのなら、何故その後もどんどん続けて行かないのか? 本当に人を送り込めるなら、今は月に基地が作れているはずだ、と。さらにNASAにはさらなる疑惑が存在する。火星やその他の星について、真実を明かしていないというのだ!! 次回に続く。



■感想

 はい、この手の「月着陸はウソ」ネタについての定番サイトをご覧ください。

■アポロ陰謀論FAQ - ASIOS -
http://www.asios.org/apollo.html

 何回見てもこの手の「月着陸はウソ」ネタは痺れるなぁ。好みにジャストミートというか。