感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン1」第23話「ローランド」

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 ドラマ「X-ファイル シーズン1」(全24話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン1
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s1/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第23話 ローランド ROLAND


■あらすじ

EP23 ローランド
知的障害者ローランドの双子の兄は、数年前に死んだ天才科学者。冷凍保存されたアーサーの脳は生きていて、ローランドの体を操り研究の邪魔者の殺人を行っていて・・・。

 お題は「精神感応」。


 新型ジェットエンジンの研究施設で、実験中の博士がエンジンに巻き込まれ死亡した。この施設では半年前にもアーサー博士という天才が交通事故で死んでおり、産業スパイなどの可能性を考慮しモルダーたちが捜査に当たる事になった。今回の事件が殺人だとすれば、容疑者は掃除夫のローランドだけだが、IQ70以下の知的障害者のローランドがエンジン等を操作したとは考えられない。


 次の日、施設で二人目の博士が変死し、また死んだアーサー博士の研究ファイルが何者かによって更新されていた。モルダーは、ローランドとアーサーが双子の兄弟という事を突き止める。またアーサーは事故死したものの、脳は未来に蘇らせるために冷凍保存されていた。モルダーは、アーサーの脳は目覚めており、肉親の間の精神感応を利用し、ローランドの体を乗っ取って研究を続けようとしていると考える。


 研究所の三人目の博士がそれに気がつき、アーサーの脳の冷凍装置を破壊し、アーサーの研究を自分のものにしようとする。その博士はローランドに殺されかけるが、途中でローランドが正気に戻り、博士はモルダーたちに助けられる。


 結局アーサーの脳は死に、ローランドは解放された。ローランドは殺人の罪で逮捕される事になった。モルダーたちはローランドが無罪となるようにすると、障害者施設の管理者に約束する。


■感想

 20年前のテレビ朝日版では放送されなかったエピソード。20年越しでようやく視聴できました。まあこの内容では、地上波では放送は無理ですわな。


 「アルジャーノンに花束を」をかすかに連想させるストーリーで、それなりに引き込まれましたが……、よくよく考えたら、アーサー/ローランドが同僚の博士を殺す必要ないじゃん。てっきり「アーサーは博士三人組に殺されたので、その復讐をしていた」という話だと思っていたのに。何の罪もないまま殺された同僚研究者たちはたまったもんじゃありません。