ドラマ「X-ファイル シーズン1」(全24話)のあらすじと感想のまとめです。
(※以下、ネタバレが含まれています。ご注意ください)
■アメリカでの放送時期
1993年9月〜1994年5月(全24話)
■ストーリー展開
◆導入部
「X-ファイル」とはFBIの未解決事件を集めた資料のことであり、その中には常識では考えられないような不可思議な事件が記録されている。FBI捜査官のモルダーとスカリーは、「X-ファイル」の専任捜査官として、様々な事件を捜査していく。やがて、謎の人物「ディープ・スロート」が現われ、モルダーに政府の機密情報を提供するようになる。
◆結末
モルダーたちは、ついに政府が地球外生物との接触を隠している、という事実を掴む。しかし総ての証拠は消され、ディープ・スロートはモルダーの命を救う代わりに命を落とした。そして、X-ファイル課は閉鎖されてしまった。
■登場人物
●フォックス・モルダー(デイヴィッド・ドゥカブニー)
FBI捜査官。かつてはプロファイルのスペシャリストとして将来を嘱望されていたが、ある時期から突然UFOや未知の生物が絡むような怪しげな事件ばかり扱うようになり、今では「変人」と呼ばれている。
●ダナ・スカリー(ジリアン・アンダーソン )
FBI捜査官。モルダーの相棒。医者から捜査官に転職した過去を持つ。基本的に超常現象には懐疑的。
●ウォルター・スキナー(ミッチ・ピレッジ)
FBI副長官。モルダーとスカリーの上司。モルダーたちのX-ファイルについての捜査を快く思っていない。(※第21話「続スクィーズ」で初登場)。
●ローン・ガンメン
モルダーのオタク友達の三人組。
「メルビン・フロハイキー」(トム・ブレイドウッド)。一番背が低い
「リチャード・ラングリー」(ディーン・ハグランド)。長髪。凄腕のハッカー。
「ジョン・フィッツジェラルド・バイヤーズ」(ブルース・ハーウッド)。髭。一番長身。背広。
陰謀論者たちで「政府は国民を監視するために20ドル札に細工している」とか大真面目に信じており、そういう情報満載の雑誌「ローン・ガンメン」を発行している。しかしハッキングなどの技術は確かなものがあり、モルダーが頼りにする場面も多い。(※第17話「E.B.E」で初登場)。
●スモーキング・マン(ウィリアム・B・デイヴィス)
素性が一切不明の謎の男。おそらく政府の隠蔽工作に関わっている。四六時中タバコを吸っている。(※第1話「序章」で初登場)。
●ディープ・スロート(ジェリー・ハーデン)
モルダーに政府の機密情報を提供する謎の人物。素性は一切不明のため、モルダーたちはウォーターゲート事件の情報提供者になぞらえて「ディープ・スロート」と呼んでいる。モルダーに情報を与える真意は謎。(※第2話「ディープ・スロート」で初登場。第24話「三角フラスコ<終章>」で死亡)。
■あらすじ・感想リスト
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話数 | タイトル | 原題 | 評価 |
---|---|---|---|
01 | 序章 | PILOT | ○ |
02 | ディープ・スロート | DEEP THROAT | ○ |
03 | スクィーズ | SQUEEZE | △ |
04 | 導管 | CONDUIT | △ |
05 | ジャージー・デビル | THE JERSEY DEVIL | △ |
06 | 影 | SHADOWS | ○ |
07 | 機械の中のゴースト | GHOST IN THE MACHINE | ○ |
08 | 氷 | ICE | ○ |
09 | 宇宙 | SPACE | ◎ |
10 | 堕ちた天使 | FALLEN ANGEL | ○ |
11 | イヴ | EVE | ◎ |
12 | 炎 | FIRE | ○ |
13 | 海の彼方に | BEYOND THE SEA | ○ |
14 | 性を曲げるもの | GENDER BENDER | △ |
15 | ラザロ | LAZARUS | ○ |
16 | 再生 | YOUNG AT HEART | △ |
17 | E.B.E. | E.B.E. | ◎ |
18 | 奇跡の人 | MIRACLE MAN | ○ |
19 | 変形 | SHAPES | △ |
20 | 闇 | DARKNESS FALLS | ○ |
21 | 続スクィーズ | TOOMS | ○ |
22 | 輪廻 | BORN AGAIN | ○ |
23 | ローランド | ROLAND | ○ |
24 | 三角フラスコ<終章> | THE ERLENMEYER FLASK | ○ |
■シーズンを通しての感想
記念すべき最初のシーズン。「軍が撃墜したUFOのテクノロジーを利用し新型機を作っている!?」「アメリカ政府はエイリアンの死体を隠している!?」、といった矢追純一的な世界観がオカルトスキーにはたまらないものがありました。
ストーリーは、エイリアン・未知の生物・心霊現象といったオカルト系の話以外に、「機械の中のゴースト」「イブ」の様なSF系の話も有り、話のバリエーションが多種多彩。それらのテーマを非常にストレートに扱っており、非常にピュアという印象が有ります。また後のシリーズでは「エイリアン=緑の血の変身する入植者たち」で固定されてしまいましたが、この頃はまだ設定に縛りが無かったため「堕ちた天使」「E.B.E.」のようにエイリアンネタも自由で面白かったし。
次シリーズ以降ボチボチ出てくる「話をひねろうとしすぎて着地に失敗」「話の中身が無いのに雰囲気だけで転がす」という話が無く、シーズン1は本当に面白かったと思います。