NHK番組「趣味どきっ! 一声入魂!アニメ声優塾」(全8回)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)
NHK Eテレでの視聴です(放送:毎週火曜 21:30〜21:55)。
■番組概要
>数々の人気キャラを創った「声優」を講師にむかえ、その声に込めた演技の創意工夫やアフレコ現場での楽しいお話など聞きながら、「声」を使った表現について学んでいきます。
司会の中川翔子が講師役の声優にキャリアやらテクニックやらを質問して進行する番組。
第8回(最終回) 古川登志夫
■内容
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2015-09-22&ch=31&eid=31585&f=2273
>今回の講師は「古川登志夫」さん。古川先生が演じた数々の人気キャラクターに秘められた、「声優術」をお伺いします。
持ちキャラの代表は、機動戦士ガンダムのカイ・シデン。テレビシリーズ以降、毎年のようにゲームやらなにやらで担当しているので、既に付き合いは36年になる。
昔のアニメは、一つの番組で複数のキャラを担当することが普通だった。自分もカイ以外にオペレーターのオスカとマーカという二人を担当していて、オスカとマーカの掛け合いシーンというものすらあった。演じ分けは声を色々変えたりしてやってました。
複数キャラを演じる時。20人くらいが3本のマイクを入れ替わり立ち替わり使う。人によって右手で台本を持つ人と左で持つ人がいる。ぶつからない様にする(マイクワーク)。誰がどちらの手に持っているか台本にメモしていた。
笑い声にこだわっている。カイ・シデンの場合、台本に「ヘヘヘ」と書いてあっても、あたまに「ぬ」をつけて「ぬへへへ」と変えてみたりした。
仕事上のライバルは神谷明。声の質が似ているので、オーディションで役の取り合いになることが多い。「北斗の拳」でもケンシロウ役で二人の内どちらかということになり、結局神谷明がケンシロウ、自分がシンになった。でも、若い頃に必殺技の叫び方のこつを教えてくれたりして、神だと思っている。
千葉繁の存在も刺激になっている。教え子には千葉繁論を教えている。あの人のMAXの演技を目指せといっている。それが出来れば、その下、つまりありとあらゆる役が出来るようになる。
声のケア。先輩の故・矢田耕司から「速読・音読の練習を欠かすな」と言われて実践している。長めの文章をすばやく読むことで、喋りと動体視力を鍛える。
声優の喜び。素顔がどうでも二枚目が出来る。年齢に関係なく若い役でも出来る。それどころか人間でないものでも演じられる。なんでも演じられること。
■感想
いつもの通りのお役立ちの内容でした。
この人、今までのベテランたちと比べて、昔の声とあまりイメージの差が無いですね。今でもうる星のあたるを演じても違和感なかったし。