●伝説のSFアニメーション 「キャプテンフューチャー」特別番組 | アニマックス
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米国のSF作家エドモンド・ハミルトンによるスペースオペラ小説の金字塔『キャプテンフューチャー』を原作に持つ、NHKとしては『未来少年コナン』に続くTVアニメーションシリーズ。
原作の魅力である個性豊かなキャラクターたち、センス・オブ・ワンダーなメカニックやストーリーを、当時のSF的未来観も取り込みながら魅力的なビジュアルと骨太のアクションで描いた本作は、いまなお国内外で高い評価を受けている。再放送の機会も少ない“幻の作品”、2016年9月待望のBlu-Rayによる初パッケージ化にともない、今回特別に発売直前に、第1話~第8話までを特別放送!「幻のスペースオペラ!キャプテンフューチャー」にご期待ください。
放送 アニマックス。2016年9月24日(土)深夜放送。
【※以下ネタバレ】
第7話 太陽系創世記 (「時のロスト・ワールド」より)
あらすじ
キャプテンフューチャーたちはカタインに到着し、ついにタイムメッセージの送り主のダルムールと対面した。カタインでは、ジカル将軍率いる軍部が火星を侵略して移住することを目論んでいたが、ダルムールは全く別の星への移住を考えていた。それは、カタインの衛星「ユグラの月」を巨大宇宙船に改造し、カタイン人がクウムと呼ぶ星の惑星に数十年かけて向かうという物だった。フューチャーメンは、アハラたちだけではなく、カタイン人・火星人もクウムを崇めていることに驚く。
しかし、この計画には宇宙船の燃料「タキオニウム」が不足しているという致命的問題を抱えていた。タキオニウムはウランなどより高位の放射性物質だったが、カタインには53トンしか存在せず、ダルムールの計画には最低その三倍は必要だった。ダルムールは未来人の科学ならばタキオニウムを人工合成する技術があるはずと期待していたが、一億年未来にはタキオニウムは存在せず、フューチャーたちにとって未知の物質でしかなかった。
絶望するダルムールだったが、フューチャーは鉛となったタキオニウムを過去に送り込めばいくらでも増やせるという解決策を提案する。そして必要量を確保するため、コメット号はさらに3億年過去に向かうことになった。ところがコメット号の内部にはフューチャーたちを殺そうとするジカル将軍がロボットネズミ爆弾を仕掛けており、爆発に巻き込まれたコメット号はタイムエンジンが暴走して、太陽系誕生直後の50億年前に漂着してしまう。続く。
感想
ジカル将軍の声優はグラッグ役の緒方賢一氏が二役で演じています。この方は悪そうな声の方が似合うなぁ。
今回登場したロボットコウモリやロボットネズミは、銀河鉄道999の機械伯爵みたいな「一つ目でその目が松本零士風メーター」という、当時のメカの流行を如実に現したデザインとなっています。というか東映動画が当時並行して銀河鉄道999のアニメを作っていたので、流用というか同じようなノリでデザインしてやれ、という感じだったのかも。建物も999風だし。
過去に飛べば鉛をタキオニウムに戻せる、という解決策、なんかおかしくない? その理屈で言えばキャプテンたちも若返っちゃうんですけど。タイムマシンで運んだ物質は時間経過しない、はずなのですが……
それにしても、「フューチャーメンはタイムマシンの暴走で50億年の過去に吹き飛ばされた! どうなるキャプテンフューチャー!」という衝撃の結末なのに、あと一回でフューチャーたちは帰ってきて戦争も回避されることが確定している、って凄い密度だよなぁ。2010年代のアニメならあと5回は使うと思う。