感想:小説「ポルレイターの秘密兵器」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 538巻)(2017年2月9日(木)発売)

ポルレイターの秘密兵器 (宇宙英雄ローダン・シリーズ538)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121133
ポルレイターの秘密兵器 (宇宙英雄ローダン・シリーズ538) 文庫 2017/2/9
マリアンネ・シドウ (著), ホルスト・ホフマン (著), 若松 宣子 (翻訳)


長き深層睡眠から目ざめた、もと太陽系艦隊提督キャラモンは、ポルレイターの秘密兵器を見つけるため惑星ズルウトに向かうが……


25世紀の昔、球状星団M-3にある惑星ユルギルで囚われの身となった、もと太陽系艦隊提督クリフトン・キャラモン。かれは1600年の深層睡眠からよみがえり、宿敵であるポルレイターの堕落者トゥルギル=ダノ=ケルグとの対決を覚悟する。ダノの先手を打つためかつてのかれの戦闘艦《ソドム》で、五惑星施設の第三惑星ズルウトに向かった。ところが、原住動物ケラクスのからだに宿るダノも《ソドム》に乗りこんでいた……

 
発売日 = 2017年2月9日(木)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」
 
【※以下ネタバレ】


内容

◆1075話 ポルレイターの秘密兵器(マリアンネ・シドウ)(訳者:若松 宣子)

 クリフトン・キャラモンと「堕落したポルレイター」のダノは、ボルレイターの残した秘密兵器を求め競争を開始したが!?


 いやはや、ローダン・シリーズで「最強の兵器とは無償の愛だ」なんて台詞が出て来るとは思いもしませんでしたよ。ローダン・シリーズも1000話を超えて、本当に初期とは変わりました……



◇1076話 ポルレイターの道(ホルスト・ホフマン)(訳者:若松 宣子)

 ローダンたちは、ポルレイターを惑星ズルウトへと輸送するが!?


 全くもって、ポルレイターの恩知らずぶりときたら……、ドイツの諺に「忘恩は世の習い」 Undank ist der Welt Lohn というのがありますが、それを地で行っています。それにしてもこのサイクルは、戦う相手がはっきりしなくてモヤモヤしっぱなしですね。セト=アポフィスと全面抗争中という感じでもないのに、そこにポルレイターまでが参加してくるとは……


 前半・後半ともまずまずのお話でした。


表紙絵

 メインは銃を構えるクリフトン・キャラモン。背景はボルレイター・ダノの宿った猛獣ケラクス。


あとがきにかえて

 担当は「若松宣子」氏。全4ページ。前半は、作中の男尊女卑的発言とヒラリー・クリントン他の活躍についての話。後半はこの巻から参加した新作家ホルスト・ホフマンの経歴。


次巻予告

 次巻は539巻「異変の《ソル》」(デトレフ・G・ヴィンター&クルト・マール)(2017年2月23日(木)発売予定)。


おまけ

関連サイトは、以下のページからどうぞ。
archduke.la.coocan.jp