感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第46話「グラッグ奪回作戦」

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東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第46話 グラッグ奪回作戦 (「惑星タラスト救出せよ!」より)

 

あらすじ

 12作目「惑星タラスト救出せよ!」編・第2回(全4回)

 グラッグは「凍れるもの」との闘いの最中、攻撃で一時的に回路が麻痺してしまい、「凍れるもの」の捕虜にされてしまった。グラッグは「凍れるもの」の基地がある雪の惑星に連れていかれ、そこでタラスト人のラククと出会う。しかしラククはタラスト人でありながら、「凍れるもの」の手先となっていた。

 一方キャプテンフューチャーは、グラッグ救出のためコメット号で出発するが、「凍れるもの」の宇宙そりは熱を全く出さないため、追跡の手掛かりがなかった。フューチャーは直感でかつてタラスト人が植民していた雪の惑星に「凍れるもの」の基地があると推測し、コメット号を向かわせる。

 その間に、ゲルデックはフューチャーたちに「凍れるもの」の真実を明かす。「凍れるもの」は、大昔のタラスト人の科学者がタラスト人を元に作り上げた人工生物だった。科学者は宇宙開発のため、空気を必要とせず、宇宙の寒さにも耐えられる生物を作り上げたが、やがて「凍れるもの」は反乱を起こし、タラスト人の敵になったのだった。

 フューチャーたちは雪の惑星で、グラッグのペットのイイクのテレパシー能力を頼りに、グラッグを発見し、無事に救出した。さらにその際裏切り者のラククを捕まえてコメット号に連行した。そしてコメット号で「凍れるもの」の基地を破壊し、タラストへの帰路についた。

 ゲルデックやシーリはラククを非難するが、ラククは全ては「凍れるもの」の弱点を知るためだったと弁明する。実はラククは大昔に「凍れるもの」を開発した科学者の子孫で、祖先の残した資料によれば、「凍れるもの」には致命的な弱点があるのだという。しかし肝心の具体的内容は記されていなかったため、「凍れるもの」の味方になったふりをして、なんとか弱点を探していたのだと言う。

 フューチャーは、タラストの全戦力で「凍れるもの」の本拠惑星を奇襲攻撃し、そこで彼らの弱点を探そうと考える。そしてタラストに帰還すると、このアイデアを提案するため議会に向かうが、議員たちは冷ややかな態度しか見せず、さらにヴォストルはフューチャーはカフールを騙る偽者だと決めつける。そして証人として、ゲルデックの部下で、フューチャーたちがこの宇宙に来た時に一緒にいた男を連れてくる。フューチャーたちはタラスト人を騙した罪で、極刑「離魂刑」(りこんけい)に処せらせることになってしまった。続く。


脚本:辻真先


感想

 今回「凍れるもの」の宇宙船は熱を出さないので熱源反応を追跡できない、という展開にはちょっと笑いました。「凍れるもの」そのものに体温が無いのは納得できるとして、機械が熱を出さないというのは無いと思うんだけどなぁ。

 あと、回想というかのシーンで「凍れるもの」を開発した科学者が、成功した瞬間(アメリカ人みたく)指をパチンとならせてポーズを決めているシーンもユーモラスでした。

 ところで、今回「凍れるもの」はグラッグを見て、機械なのに人みたいに動いて、しかも知能や感情がある、と驚くのですが……、この宇宙にはロボットいう概念が無いようで、そのことに見ているほうが驚いたですよ。

 最後にミスの指摘。グラッグが連れていかれた雪惑星に堂々と「惑星タラスト」と書いてあったので混乱しましたぞ。
  

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アニメ「キャプテンフューチャー」あらすじ・感想まとめ
 
惑星タラスト救出せよ!
彗星王の陰謀/惑星タラスト救出せよ! <キャプテン・フューチャー全集6> (創元SF文庫)