TVアニメ『だがしかし2』公式ホームページ|TBSテレビ http://www.tbs.co.jp/anime/dagashi/
放送 BS-TBS。15分枠ショートアニメ。全12話。
【※以下ネタバレ】
第12話(最終回) ただいまとおかえりと…
あらすじ
ココノツは思いがけない所でほたると再会して驚き、今まで何をしていたのかと尋ねるが、ほたるは色々やっていたと曖昧に答えるだけだった。雪のため列車の運行は中止となり、二人は待合室で一晩過ごす羽目になる。ココノツは漫画が全く評価されなかったことに今更悔し涙を流すが、ほたるは追及せず、持参した「スーパーマリオくんコミックガム」や「ブタメン」を取り出してココノツを和ませる。
翌朝、天候が回復したため、ココノツとほたるはようやくシカダ駄菓子にたどり着く。サヤと豆がほたるとの久々の再会に驚いているところに、退院したヨウも帰ってきたが、ほたるは自分の会社を設立するので、ヨウよりココノツが欲しいと迫ってくる。そこに通りがかりの紅豊が顔を出し、紅豊とほたるは兄妹だったという事実が判明した。
そしてヨウがシカダ駄菓子の後継者としてココノツが必要だと言えば、紅豊は勝手にココノツは自分のコンビニのバイトリーダー候補だと言い出し、みんなでわちゃわちゃしている感じで〆。
脚本:森田真由美 絵コンテ:桑原智 演出:前園文夫 作画監督:中村路之将
総括
評価は○(まずまず面白かった)。
2016年冬クール(1~3月)に放送された「だがしかし」の続編。制作会社が変更になっていますが、キャストはそのままですし、絵も変わったような気はしないし、で、まあまあの面白さでした。
前期は30分アニメだったものが、今期は15分枠になってしまい「格下げ」感が半端無かったのですが、いざ見てみると、意外にもこれがまさかの良い方向に!
前期アニメははABパートでそれぞれ一話、つまり15分かけて週刊一本分のネタを放送する形だったので、引き伸ばしというかある程度アニメ独自の展開にせざるをえなかったのですが、今期は15分で週刊二本分のネタを詰め込むようにしたため、ある意味週刊漫画のテンポそのままになり、却って原作の雰囲気がより濃く再現されたという。塞翁が馬というか、世の中何が良いことにつながるかわからないものです(笑)
あとは、ほたるさんののロケットみたいな胸は良い感じに強調されているし、ハジメさん(赤﨑千夏)のキャラも悪くなかったし(特にシカダ駄菓子の通販サイトを作る話はクソ笑った)、竹達彩奈以下の声優陣の演技は良いノリだし、で面白かったのですが……
終盤になると、ココノツが突然人生に悩みだしたりして、「いや、このアニメにそういう展開は求めてないから」(´ヘ`;) という気分になりました。まあ、これはアニメが悪いのではなくて、原作レベルのでの問題なのですけどね。
原作漫画は駄菓子ネタをやり尽くしてしまったので、仕方なく(?)ストーリー漫画路線に転向してしまい、「駄菓子うんちく物」がいつの間にか「駄菓子屋の息子が主人公の漫画」という、似ているようで大違いの物になっちゃった。アニメもそのせいで、なんだかなぁという感じのオチになってしまいましたね。
と苦言も呈しましたが、品質的には、今クールのアニメでは上位に来る作品だったと思いますよ。
家業の駄菓子屋を継ぎたくない鹿田ココノツと駄菓子マニアの不思議な美少女・ほたる。
ほたるはココノツに駄菓子屋を継がせるため、たびたび店を訪れるようになる。
ほたると一緒に過ごすココノツは順調に駄菓子店長への道を進んで……いるかはわからないが、 友人の遠藤豆・遠藤サヤとともに楽しい夏休みはまだまだ続く!?
実在の駄菓子盛りだくさんでお贈りする、美味し懐かし駄菓子コメディー!
再び、お腹いっぱい召し上がれ!!!
制作会社
手塚プロダクション
スタッフ情報
【原作】コトヤマ「だがしかし」(「週刊少年サンデー」小学館刊)
【監督】桑原智
【構成】森田真由美
【脚本】横手美智子
【キャラクターデザイン】三浦菜奈
【総作画監督】小林明美
【美術設定】西田稔、岩城万理子
【美術監督】柴田正人
【色彩設計】油谷ゆみ
【撮影監督】児玉純也
【編集】渡部珠未
【音響監督】本山哲
【音響制作】ポニーキャニオンエンタープライズ
【音楽】大隅知宇、信澤宣明
【音楽制作】ポニーキャニオン
【設定協力】feel.
音楽
【OP】竹達彩奈「OH MY シュガーフィーリング!!」
【ED】はちみつロケット「おかしなわたしとはちみつのきみ」
キャスト
枝垂ほたる:竹達彩奈
鹿田ココノツ:阿部敦
遠藤サヤ:沼倉愛美
遠藤豆:鈴木達央
鹿田ヨウ:藤原啓治
尾張ハジメ:赤﨑千夏
紅豊:杉田智和