【映画】感想:劇場アニメ「劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード」(2000年:日本)

劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード [DVD]

カードキャプターさくら公式サイト http://ccsakura-official.com/
放送 NHK BSプレミアム 2018年4月1日(日)

【※以下ネタバレ】
 

さくらたち、友枝小学校6年2組は、なでしこ祭でお芝居をすることになり、夏休みも稽古で大忙し。 そんなある日、さくらは香港に帰ったはずの李小狼と町中でバッタリ!小狼に告白されて、まだちゃんと返事をしていなかったさくらは、今度こそ気持ちを伝えようと決心するのだが、失敗ばかり。でも、大親友の知世が誘ってくれた遊園地でついに告白できると思ったその時、不思議な気配が…。

 

あらすじ

 さくらカードの事件が全て解決し、小狼たちが香港に帰ってから四か月後の夏。さくらたちのクラス6年2組の生徒は、友枝町の祭り「なでしこ祭」のため劇を上演することになり、さくらは主役の姫を演じるため練習に励んでいた。

 そんな時、夏休みを利用して小狼(シャオラン)と苺鈴(メイリン)が日本に遊びにやってくる。実はさくらは小狼が日本を発つ前に告白されていたが、その返事をまだしていなかった。知世と苺鈴は、さくらに返事をさせて小狼との両思い関係を成立させようと、何かと二人だけの時間を作るが、奥手のさくらはなかなか話を切り出せない。

 やがて、遊園地でさくらと小狼は、既に存在しない筈のクロウカードの気配を感じ、その源に向かう。すると二人の前に少女の姿をした謎のカードが出現し、さくらカードを何枚も奪い取るとそのまま姿を消した。やがてさくらにエリオルから連絡が入り、そのカードはクロウ・リードが作った、53枚目のクロウカード「無」だと知らされる。

 クロウは中国の陰陽の考え方に従い、強力な力を持つ52枚のカードと、その全ての力を消し去る「無」のカードを対で作ったが、無のカードはクロウの屋敷(=エリオルが住んでいた屋敷)の地下に封印していた。しかし屋敷が遊園地の開発のため取り壊されたために、封印がとけてカードが目覚めてしまったのだという。

 最近町で建築物が次々と消え去っているのは、無のカードの仕業だった。そしてエリオルは、無のカードは、今後も建物や人々を消し去るだろうと予言する。無のカードを止めるためには封印してさくらカード化するしかないが、その際に代償として最も魔力の強い者の「大切な人への想い」を失わなければならない。

 そして、無のカードの活動は激しくなり、さくらはさくらカードを次々と奪われていった。劇の当日、王子役だった山崎が怪我をしたため、代役として小狼が王子として舞台に上がり、さくらと共演することになった。しかし劇の最中に無のカードの攻撃が始まり、さくらのクラスメートも観客たちも次々と消されてしまった。戦いの中でユエもケルベロスも消滅し、さくらと小狼は二人だけで無のカードに戦いを挑む。

 さくらは全てのカードを失うが、無のカードと対峙し、無のカードの行動がただ友達を求めていただけだと知る。さくらは強引な行動で友達を作ろうとするのは間違っていると諭し、無のカードは誤りに気が付いて戦闘を止める。さくらは無のカードを封印し、さらにさくらカード化するが、「想いを失う」という効果はまだ魔力が残っていた小狼に向かってしまった。

 さくらは、自分が返事をする前に、小狼が自分への気持ちを失ってしまったと絶望するが、元「無のカード」は新しく「希望のカード」として生まれ変わり、さくらに安心するように言う。その言葉通り、小狼のさくらへの想いは消えておらず、それを知ったさくらは小狼に告白する。無のカードの力で消え去った人々や町も元に戻った。最後はさくらが小狼に抱き着いてハッピーエンド。

感想

 評価は○。

 テレビ版の後日談エピソードですが、見るのは初めてなので、公開後18年目にしてのようやくの視聴となりました。

 映画の前作(1999年公開)は「テレビシリーズの番外編」感覚がいっぱいだったのに対し、こちらはテレビシリーズ終了後、作品の締めくくりのために作られたので、総決算感が満載。さくらと小狼のこそばゆい関係に決着がつくし、カードが次々と奪われて史上最大のピンチになるという展開で盛り上げるし、大いに楽しめました。評価は大きなマルです。
 
 ちなみに「無のカード」の声は坂本真綾でした。マーヤ、テレビの主題歌だけでなくこんな仕事も。
 

おまけ

 最新テレビシリーズ「クリアカード編」で、なにかとさくらが姫を演じた劇云々の話が出て来るのですが、この映画の中のエピソードだったのですね。ようやくスッキリ。しかし映画の中ではエリオルの屋敷は破壊されたのに、「クリアカード編」ではきっちり存在しているというのがなんとも(笑)

 

おまけ2:前作映画の感想

perry-r.hatenablog.com
 
 
劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード [DVD]
 
 

http://ccsakura-official.com/anime/index4.html

あらすじ

本当の想いを胸に、さくら最後の封印解除!
さくらたち友枝小学校6年2組は、なでしこ祭でお芝居をすることになり、夏休みも稽古で大忙し。 そんなある日、さくらは香港に帰ったはずの李小狼と町中でバッタリ!小狼に告白されて、まだちゃんと返事をしていなかったさくらは今度こそ気持ちを伝えようと決心するのだが、失敗ばかり。でも、大親友の知世が誘ってくれた遊園地でついに告白できると思ったその時、不思議な気配が……。それはすべて封印したはずのクロウカードの気配だった! そして、さくらの魔力が次々と消えていく!! 最強のクロウカードを前に、カードキャプターさくら最後のバトルが始まる!!



STAFF
原作:CLAMP講談社「なかよし」コミックス)
監督:浅香 守生
脚本:大川 七瀬(CLAMP
ゲストキャラクターデザイン原案&コスチュームデザイン:CLAMP
総作画監督:阿部 恒
美術監督:池田 祐二
撮影監督:白井 久男
音響監督:三間 雅文
色彩設定勝沼 まどか
編集:尾形 治敏
音楽:根岸 貴幸
制作:マッドハウス
製作協力:アンバーフィルムワークス
製作:講談社、松竹、バンダイビジュアル四月一日マッドハウス
主題歌:「明日へのメロディー」
作詞:CHAKA/作曲・編曲:鷺巣詩郎/歌:CHAKA



CAST
木之本 桜:丹下桜
小狼くまいもとこ
ケルベロス久川綾小野坂昌也
月城 雪兎/月(ユエ):緒方恵美
大道寺 知世:岩男潤子
木之本 桃矢関智一
李 苺鈴:ゆかな
観月 歌帆:篠原恵美
柊沢 エリオル:佐々木望
無のカード:坂本真綾

 

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